まるも亜希子の「寄り道日和」
行ってまいりました「東京オートサロン2024」
2024年1月18日 00:00
大渋滞に巻き込まれながらも、行ってまいりました「TOKYO AUTO SALON 2024」。コロナ禍を乗り越えて初めての開催ということで、面白そうなモデルが目白押しという事前情報を得ていましたが、いちばんのお目当ては! 会場に入って真っ先に向かったホンダブースにありました。
はは〜ん、さてはワールドプレミアされた、MT専用車のシビックRSプロトタイプ? と思いましたよね。もちろん、それも気になってはいたのですが、実は。わがチーム「TOKYO NEXT SPEED」のJoy耐参戦車両、ゼッケン29番のシビックe:HEVが、新しいカラーリングとなってオートサロンデビューしたのです! 見てくださった方いらっしゃいますか? しっかりとチームロゴとe:HEVロゴ、ドライバーの石井昌道、橋本洋平、桂伸一のネームステッカーが貼られていて、ピカピカのスポットライトを浴びている姿はまるでわが子の晴れ舞台を見るような気持ちに。ちょっとウルウルきていた私でした。
そして今回のJoy耐参戦マシンの見どころは、色なんです。みんなで相談して、こだわったのが赤いボディカラー。というのも、日本メーカーで初めて乗用車に赤を採用したのは、ホンダでした。それまで、赤というのは消防車などの緊急車両にしか使ってはいけないと言われていたのですが、創業者の本田宗一郎は「赤はデザインの基本なんだから、使わせてほしい」と各方面にかけあい、許可を得たのだそう。それがS500とN360に設定された、スカーレットという少し朱色がかった赤い色だったのです。ホンダブース全体のテーマが「Honda DNA」ということで、ホンダが勝ち取った赤というDNAをまとった、想いがこもったマシンに仕上がりました。
また、Joy耐参戦プロジェクトはホンダのレーシング魂を次世代に受け継ぐことや、若手社員の人材育成の場としても重要な役割を果たしていくことが期待されています。そうした活動は、シビック・TYPE RでS耐に参戦を続けている自己啓発チーム「HRDC」でも成果を上げているんですが、ついに2023年のST2クラスチャンピオンに輝いたんですよね。私たちもぜひ、あやかりたいということで、こうした活動がますます盛り上がることを願っています。
最初の決戦は、7月6〜7日にモビリティリゾートもてぎで開催される「Enjoy耐久レース」。それまでに、2023年のミニJoy耐で出たトラブルの原因を突き詰めて改良し、ドライバーたちとセッティングなどを煮詰めていくつもりです。私はチーム代表という名の雑用係ですが(笑)、今からワクワクしています。
さて、毎年ものすごく楽しみにしているブース、日本自動車大学校(NATS)の皆さんが制作したぶっ飛びカスタムカーは、今年もすごかった! 中でも個人的イチバンは、「幻のちびメリ」というタイトルで、なんとボロボロの状態だったスズキのマイティボーイをベースに、ちっちゃなケンメリを作っているではないですか。制作した生徒さんにお話を聞いたところ、最初の数か月はひたすらボディの錆落としをしたり表面を磨いたりしながら、完成までに約半年かかったのだそう。しかもパーツは本物のケンメリのものを、小さくして使ったというから驚きです。若い発想ってやっぱり、素晴らしいですね。
そんなわけで、幕張メッセは今年も豊作。しばらくはいろんな人たちと、オートサロンの話で楽しめそうです!