まるも亜希子の「寄り道日和」
小江戸川越で出会ったクラシックカー
2025年5月15日 00:00
大学時代、よく遊びに行った埼玉・川越。クルマ業界に入ってからも、レース車両のメンテナンスを川越の「長谷川モータース」さんでお世話になっていた関係で、ちょくちょくお邪魔していた思い出のある街。当時から、街を走るレアなクルマたちの多さに感心していたものですが、このたびそんな川越にぴったりのイベント「小江戸川越まちかどモーターギャラリー」が開催されるということで、娘と愛犬と義母を誘って久しぶりに遊びに行ってきました。
川越が「小江戸」と呼ばれるのは、江戸時代から江戸との交流が深く、江戸文化を吸収してきたことからだそう。明治26年の大火によって中心部の大半が焼失してしまったのですが、その後、延焼防止のために蔵造りの建築が広がり、現在は蔵造りの街並みの文化的財産価値が認められ、保存につとめられているとのこと。
そんな小江戸川越の街並みに、クラシックカーが溢れる光景というのは想像しただけでもワクワク。6つのエリアに分かれて、ロータス・エランや通称“カニ目”ことMGミジェット、ホンダ・S600などなど、1975年以前につくられた国内外のクラシックカーたちが展示されており、ぶらぶらとお店を冷やかしながらちょっと歩いてクラシックカーを眺め、またちょっと歩いて違う1台を眺め……。という感じで、本当に街並みとクルマが溶け合っているような、生き生きとした感覚で出逢うことができるんです。
なんでしょう、博物館でスポットライトを浴びているクルマをじっくり眺めるのとはまた違った、自然な姿に触れることができるというのも、あらためて「いいなぁ」と実感。娘も珍しく興味津々で、「これはどこのクルマ?」なんて聞いてきたりして。街を歩く人たちには和服姿でぶらり散歩を楽しむ若い女性たちも多かったのですが、ワイワイ言いながらクルマとの写真撮影で盛り上がっていました。
そして、クラシックカーではないんですが、マルボロカラー時代のHondaのF1マシンも展示されていて、その傍らにはレースクイーンならぬ甲冑キング(?)。 とっても不思議な、なかなかお目にかかれない組み合わせで思わずパチリ。川越では、伝統文化の保存・継承のために数百年前の本物の甲冑を、素材や製法を研究して細部までこだわって修繕し、保存している方々がいるそうなんです。これも小江戸川越ならではの光景ですね。
あとは、ぶらり散歩といえばもう一つの楽しみは食べ歩き。川越はお芋が有名ですが、久しぶりに来たらいろんな名物が増えていたんです。娘はミッフィーのお店で、食べるのがもったいないくらいかわいいミッフィー型のパンを買ったり、秩父の天然氷を使ったかき氷もペロリ。私は豆乳とおからのドーナツに、川越の蓮馨寺(れんけいじ)境内の屋台から生まれたという歴史ある「まことや」の太麺焼きそば。義母は、またまた娘がかぶりついていた日本亭の唐揚げを1個もらい、揚げたてで美味しいと喜んでいました。
これだけたくさんのクラシックカーをピカピカの状態で街中に展示し、多くの人たちに楽しんでもらう大規模なイベントというのは私も初めての経験。来年もまた、開催されるといいなぁと期待しています!