まるも亜希子の「寄り道日和」
歴史ロマンに浸ったレンタカードライブ
2026年3月19日 00:00
やわらかな日差しはだいぶ春らしくなってきたものの、風はまだ冷たくコートが手放せない3月上旬の週末に、レンタカーのヤリスを走らせて名古屋から豊田市のドライブを楽しんできました。最終的な目的地はトヨタテクニカルセンター下山。高速道路をいくつか乗り継ぎ、市街地や美しい眺めの橋、ちょっとしたワインディングもあって、なかなかに走るのが楽しいルートなんです。
久しぶりに乗ったベーシックなヤリスはすごく軽快で、レーンチェンジなどでも感じるキビキビとしたハンドリングがいいですね。タイトなカーブも自分でしっかり操っている感覚があり、手の内におさまるスポーティさがいいなと思いました。
今回は仕事もあったのでほとんど自由時間はなかったのですが、以前ここを通ったときにぜひ立ち寄ってみたいと狙っていたのが、「松平氏発祥の地」。表通りからは駐車場しか見えないので、いったい何があるのか気になっていたんです。授業で習ったことはほとんど忘れてしまったけど、けっこう、日本史とか大河ドラマが好きなので(笑)。
そしたらなんということでしょう、徳川家康につながる徳川家の始祖である、松平親氏ゆかりの地だというではないですか。広大な敷地に「松平東照宮」や「高月院」をはじめ、松平城址や家光寄進の将軍門といった歴史を伝える見どころがたくさん。ワクワクしながら、まずは松平城址を目指します。
と意気込んだものの、3分後の私はゼーゼー、ハーハーと早くも息切れ(笑)。考えてみれば昔々の武将が構えたお城なのですから、そんな平坦な場所にあるはずはないですね。急な坂道をこれでもかと登らされ、やっとのことでたどり着いたのはお城への「入り口」でした。が、いかにも敵が苦労しそうなクネクネとした獣道に、空堀がぐるりと囲っていると知り、それだけでも十分に歴史ロマンを感じることができました。
気を取り直して、次に目指したのは「産湯の井戸」。この松平東照宮のあたりには7つの井戸があったそうなのですが、徳川家康(元は松平家康)が岡崎城で生まれた際に、そのうちの最も古い井戸の水を速馬で運び、産湯として用いた記録があるそうなんです。そのシーンは確か、ドラマで見たことがあって「あのときの水はここから運ばれたのね……」とまたまた歴史ロマンに浸ったのでした。
そして、そろそろ帰ろうと駐車場へ向かいながら、道端にひっそりとたたずんでいるような小さな井戸がふと気になって、近づいてみたんです。するとそれはのちの家康につながる奇跡の出会いを生んだ「笠掛けのかえでと見初めの井戸(跡)」。その昔、親氏公が高月院を訪ねる道すがら、ひと休みしようと「かえで」に笠を掛け、咲き誇る「あやめ」の美しさにみとれていたところ、ちょうど「あやめ」を摘んでいた水姫(すいひめ)が井戸の水に一輪の「あやめ」を添えて親氏公に差し出したことが、二人の出会いとなり、のちに結ばれるきっかけとなったそう。それ以降、多くの若い男女がこの見初め井戸により結ばれたという言い伝えがあるそうで、そんな光景を想像するとポッと心が温かくなりました。
そんなわけで、とっても有意義な散策となった松平氏発祥の地訪問。まだまだ見どころはたくさんあり、山回り遊歩道や展望テラスなども行ってみたかったので、また次回の楽しみにしたいと思います。



