人とくるまのテクノロジー展 2023
マツダ、ドライバーを見守り安心を提供する技術「ドライバー・モニタリング」「ドライバー異常時対応システム」を展示
2023年5月29日 13:17
- 2023年5月24日~26日 開催
マツダはパシフィコ横浜で5月24日~26日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」に、SUVモデル「CX-60」の展示と合わせて、「ドライバー・モニタリング」「ドライバー異常時対応システム」などドライバーを見守り、安心を提供する技術や、2030年に向けた経営基本方針やカーボンニュートラル実現への取り組み内容などのパネル展示を実施した。
マツダのDM(ドライバー・モニタリング)は、発作や急病などの内因性疾患、居眠りなど、ドライバーの状態に起因する事故発生リスクと被害を軽減するためのドライバー見守りシステム。ドライバーが日ごろ行なっている運転操作から逸脱していないかを判定する「運転操作」、顔の上下や傾きを検知する「頭部挙動」、視線の向きが特定の箇所に偏っていないかを検知する「視線挙動」という3つのパラメーターを総合的に判断してドライバーの状態を判定するもの。
すでに展示していた「CX-60」に搭載されている技術で、ドライバーの目が開いているか、運転姿勢が崩れていないか、通常の頭の位置からずれていないかなどを検知して警告してくれる。
将来的には、ドライバーが異常をきたして運転できない状態になる前にサポート介入する「異常予兆検知技術」の確立までを視野に入れ、現在開発が進められている。
ドライバー異常時対応システム(DEA:Driver Emergency Assist)は、ドライバーに異常が見られ、反応や応答がない場合、ハザード点灯とホーンを鳴らすことで素早く周囲へ報知しつつ、さらに安全にクルマを停止させる技術。こちらもすでにCX-60に搭載されていて、停車後はドア解錠やヘルプネット自動接続による緊急通報も行なうなど、早期のドライバー救護・救命に寄与するほか、2022年11月に「カー・テクノロジ・オブ・ザ・イヤー」を、2023年3月には「第55回市村賞 市村産業賞 功績賞」を受賞するなど高く評価されている。
将来的にはあらゆる状況でより安全に停止できるよう、現在も実証実験を繰り返しながらシステムの高精度化を進めている。