日産/NISMO、2020年シーズンのSUPER GT GT500クラス参戦体制を発表

前列中央、NISMO社長 兼 最高経営責任者の片桐隆夫氏（左）とチーム総監督の村松基宏氏（右）

　幕張メッセ（千葉市美浜区）で開幕した「東京オートサロン 2020」（1月10日～12日）で、日産自動車とNISMO（ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル）は2020年のSUPER GT GT500クラスのチーム体制と、レーシングドライバー陣の発表を行なった。2020年はドイツを中心に開催されているDTMと共通となる、新しい「クラス1規定」に沿った4台の新型GT-R NISMO GT500での参戦を発表した。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 代表取締役社長 最高経営責任者 片桐隆夫氏

　NISMO 代表取締役社長 最高経営責任者 片桐隆夫氏は登壇して「現在ヨーロッパのDTMとの統一レギュレーションに向けてマシンを開発しています。ドライバーは、23号車の最強のコンビネーションは今年も継続させます。3号車は、昨年GT-Rで優勝した平手選手と、2019年はインターコンチネンタルGTチャレンジに挑戦していた千代勝正が復帰。12号車は、ドライビングスタイルの似ているドライバーの組み合わせにしました。（12号車の）平峯選手は2016年にNISSAN GT-R NISMO GT3でスーパー耐久のチャンピオンを獲得、2019年はGT300クラスで最終戦までチャンピオン争いに加わりました。今年はGT500クラスにステップアップしてもらいます。24号車は成長著しい2人のドライバーにコンビを継続してもらいます。そして、総監督は引き続きNISMO COOの松村基宏が務めます。2020年はこの強力な布陣で戦っていきます」と決起した。

左から松田次生選手/鈴木豊監督/ロニー・クインタレッリ選手

左から平手晃平選手/田中利和監督/千代勝正選手

左から佐々木大樹選手/星野一義監督/平峰一貴選手

左から高星明誠選手/近藤真彦監督/ヤン・マーデンボロー選手

　また、昨シーズンとドライバーの変更が少ない理由についても「そもそも日産系ドライバーは層も厚く、個々人もとても優秀である。今やるべきことはハード面、すなわち新モデルマシンの競争力の最大化。チーム力と戦略力のソフト面の進化を図ること。両面の進化を伸ばし、ドライバーにいかんなく実力を発揮していただくためにこの体制にしました。シリーズチャンピオン獲得に向けて、チームで一丸となって戦います」と述べた。

MOTUL AUTECH GT-R（2019年SUPER GT GT500クラス参戦車両）