アルパインスタイル、“未来からやってきたアルファード”がテーマのコンセプトカー公開

アルパインスタイルがコンセプトカーを発表

　幕張メッセ（千葉県美浜区）で開幕した「東京オートサロン2020」（1月10日～12日）。アルパインスタイルのブースでは、“未来”を予感させるコンセプトカーを発表。さらに特別な装備をふんだんに装着した20台限定の特別仕様のアルファード、ヴェルファイアの販売を開始した。

　アルパインと言えばカーナビを筆頭にカーエレクトロニクス分野でその名を知られるブランドだが、近年ではよりエンドユーザーに近づき、声を拾うべく、ショップ「アルパインスタイル」を展開している。福岡（アルパインスタイル福岡R3）、横浜（アルパインスタイル横浜246）の2店舗ではオーディオのみならず、内外装を仕上げた“コンプリートカー”の販売も行なっている。今回のオートサロンは、そんな“クルマをトータルでカスタマイズする”アルパインスタイルの総合力をアピールする場でもあったわけだ。

　東京オートサロンの開幕日となる10日に行なわれたプレスカンファレンスには、アルパインマーケティング 取締役でアルパインニューズ 体表取締役社長の酒井龍哉氏も登壇。「今年も足下をしっかり固めながら、アルパインスタイル事業、全員ワンチームで乗り切っていきたいと思います」と力強く挨拶した。

アルパインマーケティング株式会社 取締役でアルパインニューズ株式会社 代表取締役社長の酒井龍哉氏

アルパインマーケティング株式会社 新規事業開発部 部長でアルパインニューズ株式会社 取締役の西田敬氏が展示車両を説明

　見どころは、なんといっても「ALPINE STYLE Concept Car」。“未来からやってきたアルファード”をテーマに仕上げられたコンセプトカーで、プレミアムリムジンとして各所を徹底的に作り込まれたもの。前席と後席空間の間には上下可動式のパーテション（スモーク、クリア切り替え式）を備え、さらにリフトアップ式の大型モニターも完備。まさにくつろげる空間として成立させていた。アルプスアルパインのステルスコントローラー（手をかざすだけで文字部等がライトアップするスイッチ。操作はタッチ操作となる）やパネル類の加飾技術など、最新技術を惜しみなく注ぎ込んでいるのも特徴だ。

　そして、将来を見越した部分にも注目。フロントグリルにはLEDが大胆に配されていて、色を変えることで、そのクルマがドライバーによる運転か自動運転か、ひと目で分かるようになっていた。そのほか、カーシェアリング時代を想定しデジタルキー機能を盛り込むなど、ラグジュアリーなだけではない、未来を見据えたデモンストレーションカーに仕上げられていた。

ブラッシュドブラックでラッピングされたボディを始め、特別感、未来感に満ちた「ALPIINE STYLE Concept Car」

プレミアムリムジンと呼ぶに相応しいラグジュアリーな後席

パーテーションを上げれば後席は完全に独立した空間となり、オーディオ的にも4ch＋ウーファーのこだわりの空間を構築する

　未来を予感させる究極の1台とも言えるコンセプトカーだが、そのコンセプトカーの思想を持った市販モデルが、20台限定の特別仕様車「ALPINE STYLE Limited Edition」だ。こちらもブラッシュドブラックをホイールやスピーカーのリングなど各所に用いており、車内で柔らかなブルーのラインを浮かび上がらせるアンビエントライト、専用のシートカバー、そして最新のカーナビ、ニュー「ビッグX」を装備するなど、特別でいて上質な仕上がりを披露。仕上げのレベルは高く、総カスタム費で見れば「100万円はお得」と言うのだから、気になる人も多いのでは？　ただし、台数20台限定なので争奪戦になるかも……。

20台限定の特別仕様車「ALPINE STYLE Limited Edition」。専用のブラック仕様の20インチホイールなどがおごられる

最新のビッグXには、限定車専用のオープニング画面が採用されている

専用デザインのシートカバー

　そのほか、アルパインスタイルのオリジナル外装パーツで、12月にアルファード用が追加された「FLAP SERIES」、20年新製品の「ビッグXシリーズ」など、注目アイテムが目白押し。オーディオだけでなく、クルマを総合的に提案しているアルパインスタイルは今年も何かやってくれる……、そんな予感を感じさせる展示だった。

エアロパーツの「FLAP SERIES」。アルファード、ヴェルファイアの他、ノア、ヴォクシー、CX-8の他、BMWのX3用もラインアップ

カーナビのビッグXシリーズも紹介