イベントレポート 東京オートサロン 2023

日産ブースに展示された新型フェアレディZ「CUSTOMIZED EDITION」、オーナーなら誰でも手に入れられる純正アクセサリーだった!

2023年1月13日~15日 開催

「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」は完成車ではなく、純正アクセサリーとしてのパーツ販売となる

 幕張メッセで開催中の東京オートサロン2023に出展している、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズブースの模様をお伝えする。

 日産ブースで目立っているのは、東京国際カスタムカーコンテスト2022でグランプリを受賞した「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」を忠実に再現したモデル「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」だ。

フェアレディZ 432Rと並んで展示される
6気筒のS20エンジンを搭載する432R

「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」は標準車のZとは別に特別仕様車として発売されるのかと思いきや、グレードとして設定するのでなくて、標準車を「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」に仕立てることのできる日産純正アクセサリー(ディーラーパーツ)での発売を予定しているという。つまり、新型Zオーナーでこの「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」にしたいと思えば、このパッケージを購入することで誰もが実現できるものとなった。ディーラーオプションゆえ、すでに納車されたオーナーや注文が確定しているユーザーであっても追加が可能だ。

フェアレディZ 432Rをイメージした「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」
「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」は用品を付けることで新型Zオーナーなら誰でも製作可能。ボディカラーのみショー用となる

「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」を構成するパーツを紹介しよう。

 まずはフロントバンパー。これが「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」の最大の特徴と言えるもので、S30Zのフロントまわりを想起させるデザインとなっている。ただ、「FAIRLADY Z CUSTOMIZED PROTO」のときに日産の田村宏志氏から「このデザインではターボエンジンが必要とする冷却機能が確保できない」という話も出ていたので、その点がどうなったのか説明員の方に尋ねたところ、製品化にあたり冷却性能には問題のないものにしているとのことだったので、安心して装着できる。

特徴的な2分割開口部のフロントバンパー。冷却性能は標準バンパーと同様で、レーダーなどの動作ももちろん問題ない

 次はボディデカール。ボンネットとサイドにブラックのデカールが設定される。このデカールの色はほかにブラック塗装車用としてシルバーが用意されるという。続いてはリアピラーにつく「Z」の立体エンブレム。これもS30Zがモチーフだ。

 リアにまわるとカーボン製のリアスポイラーが付く。こちらもS30Zにあったリアスポイラーを思い出させるもの。そしてスポイラー背面にはロゴがすべてシルバーになった「FAIRLADY Z」の立体エンブレムが付く。

ボンネットのライン
サイドのライン。カラーはブラックとシルバーがある
リアピラーのエンブレムもセット。小さいパーツだがこれがあるとないとではイメージがかなり変わるはず
カーボン製のリアスポイラー
リアスポイラーにもエンブレムが付く。標準車ではFAIRLADYの部分が黒く、Zのみシルバーだが、こちらはすべてシルバーとなる

 最後に19インチのアルミホイール。8本スポークというとRSワタナベ製のホイールを連想する人も多いが、これは日産がレースカーに使っていた8本スポークのマグネシウムホイールをイメージしたもの(当時は14インチ)だ。ただし、こちらはアルミホイールとなる。センターキャップも専用品で「Z」のロゴが入るものとなっている。

日産純正マグホイールをモチーフにした8本スポーク19インチアルミホイール
カラーはブラックとなる
センターキャップはZロゴ。ホイールナットは432Rと同じくシルバー
エンジンに変更はない
インテリアも変更はない

 東京オートサロン2023の会場では発売時期についての話は聞けなかったが、ディーラーオプションとして発売することは確定なので、納車がこれからの方で「FAIRLADY Z CUSTOMIZED EDITION」に興味があるなら、販売店に声がけしておいたほうがいいだろう。

深田昌之