グーグル、「Googleマップ」で車のルート案内サービス開始 iPhoneでも経路検索が利用可能に |
グーグルは、「Googleマップ」で車のルート案内サービスを10月29日に開始し、都内にあるグーグル本社内で発表会を開催した。
運転ルート案内について説明を行う、グーグル株式会社GEO製品担当プロダクト マネージャーの河合敬一氏 |
この運転ルート案内はグーグルが提供するサービスだけに非常に柔軟なものになっており、出発地点と到着地点を入力し検索するとほぼ瞬時にルート表示、その後そのルートをマウスのドラッグで容易に変更できる。そのほか、経由地の追加を行え、経由地の順番の入れ替えもマウスドラッグで可能と、さまざまなルートの検討が素早く行える。
また、ストリートビューサービスとも連動しており、左側に表示される交差点などのポイントにカメラマークがあれば、それをクリックすることでその地点のストリートビューが表示される。印刷機能に関しても交差点などのポイントを地図で表示していくコマ地図表示に加え、自分で必要と思った箇所をストリートビューの画面に変更可能だ。Google Earthも同時に運転ルート検索に対応し、Google Earthを利用すれば、運転ルートを眺めて楽しめるツアーも実行できる。
運転ルートの決定には、ゼンリンとの協業が行われており、住宅街などあまりに幅員の狭い道路などはルート表示しないことで、カーナビなどで問題になりがちな“抜け道問題”に対処していると言う。
実際にこのサービスを使用してみると分かるが、ルート決定は非常に高速、かつ柔軟性が高く利用しやすいサービスになっている。ただ、同日発表されたカーナビ連携機能にこの運転ルート情報が含まれていなかったのは残念なところ。Googleマップ上で初期ルートを練り上げ、その後カーナビに転送して当日の状況に合わせて変更・移動ということができないのは残念だ。また、運転ルートに関して到達時間は出るものの、高速道路料金などの通行料金は表示されず、費用の面からルートを検討したい人にはもの足りない部分は残るだろう。
これらの点についてグーグルでGoogleマップなどのGEO製品を担当する河合敬一氏は、「現状は予定されていないが検討していきたい」と述べるにとどまった。とはいえ、グーグルの場合、どのようなサービスが突然始まるか分からないだけに、今後のさらなるサービスの充実を期待したい。
iPhoneで「現在地」から「北海道」まで経路探索をしてみた。iPhoneの場合、GPS機能を利用して現在地設定が活かせるのが便利。iPhoneでもルート検索は一瞬で終わる。Webサービスのため、端末の処理速度への依存度が低いからだろう | 本州と北海道への部分のルート設定が気になったので見てみた。フェリーでのルートがきちんと設定されている。やはり有料区間の区間料金情報がほしくなる |
■URL
グーグル株式会社
http://www.google.co.jp/
Googleマップ
http://maps.google.co.jp/
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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20081029_38007.html
(編集部:谷川 潔)
2008年10月29日