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埼玉トヨペット、2017年のSUPER GTマシン「マークX MC」も披露されたモータースポーツ発表会

岩田勝俊監督と平沼貴之選手&番場琢選手が意気込みを語る

2017年2月22日 発表

2017年シーズンに埼玉トヨペットGreen Braveからエントリーするドライバー

「埼玉トヨペットGreen Brave」としてスーパー耐久やGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦してきた埼玉トヨペットは2月22日、今シーズンのモータースポーツ活動の発表会を実施した。

 2015年に埼玉県坂戸市に開所した坂戸サービスセンターで行なわれた体制発表会には多数のメディアやスポンサーが訪れ、今シーズンの参戦体制や概要が紹介された。1月の東京オートサロンで2017年からSUPER GT(GT300)へ参戦することが発表され、マザーシャシーをベースにした「マークX MC」もお披露目されている。

正式なカラーリングがお披露目されたSUPER GT参戦車両のマークX MC
マザーシャシーをベースにしているマークX MC。エンジンはGTAが供給するV型8気筒4.5リッターを搭載。タイヤは横浜ゴムをチョイス

 発表会で最初に登壇したモータースポーツ室の室長を務める岩田勝俊氏は、「埼玉トヨペットGreen Braveの活動を始めて5年目のシーズンに入ります。立ち上げ当初は小さな規模での活動で、車両のメンテナンスは倉庫の一角を間借りしてしました。そんなモータースポーツ活動でしたが、今年から活動当初の夢だったSUPER GTに参戦することになりました。国内の最高峰となるSUPER GTに参戦することは並大抵では通用しません。野球で例えるならば、これまでの社会人からプロ野球へ入るくらいのことです。ですが、クルマの楽しさを伝え、ファンに喜んでもらい社員やスポンサー様に楽しんでもらえるレースを行ないたいと思っています」と、SUPER GTに参戦する意気込みを語った。

 埼玉トヨペットの代表取締役専務であり、今シーズンはSUPER GT、スーパー耐久、GAZOO Racing 86/BRZ Raceの3レースでステアリングを握る平沼貴之氏は、「5年目にして最高峰と言われるSUPER GTにエントリーすることになりました。立ち上げ当初から目標にしてきたレースですが『無理ではないか』と言われこともあります。ですが、たどり着くことができました。これからが大変なシーズンになるはずですが、5年間で培ってきたチーム力が見せられると感じています。今シーズンも沢山のカテゴリーに参加することで、モータースポーツの楽しさを伝え、自動車業界の活性化につながるよう精一杯頑張っていきます」と、5年間で築き上げたチームワークによってSUPER GTを戦っていくとのことだった。

 また、平沼貴之選手のチームメートとして5年ぶりにSUPER GTに参戦することとなった番場琢選手は、「SUPER GTは全ドライバーがプロフェッショナルで殺気立つカテゴリーです。やりがいを感じながらもプレッシャーもあります。開幕戦まで毎週テストを行なっていく予定で、短い期間ですができる限り戦闘力を上げたいと思っています」と語っている。

SUPER GTに参戦するのは、平沼貴之選手と番場琢選手に加えて、第3ドライバーとして脇阪薰一選手がエントリーされる
モータースポーツ室の岩田勝俊室長。SUPER GTとスーパー耐久のチーム代表と監督も兼任する
モータースポーツ活動に携わる埼玉トヨペットGreen Braveのスタッフ
各カテゴリーに参戦するドライバー
埼玉トヨペットの代表取締役専務を務めドライバーとしてレースに参戦する平沼貴之氏
SUPER GTに参戦する番場琢選手
SUPER GTとスーパー耐久に参戦する脇阪薰一選手
スーパー耐久に参戦する服部尚貴選手
GAZOO Racing 86/BRZ Raceのプロフェッショナルシリーズにエントリーする密山祥吾選手

 SUPER GT以外のカテゴリーとしては、昨年同様にスーパー耐久とGAZOO Racing86/BRZ Raceに参戦する。スーパー耐久はST-3クラスにマークXでエントリー。GAZOO Racing86/BRZ Raceは、プロフェッショナルシリーズに2台、クラブマンシリーズに1台が参加する。

 加えて、今シーズンから始めるアマチュアドライバーの支援プログラム「86Green Braveキャンプ」から、3人のドライバーがクラブマンシリーズにエントリーする予定となっている。

スーパー耐久とGAZOO Racing 86/BRZ Raceに参戦するマシン
埼玉トヨペットサポーターズの3人。レース会場やイベントなどで埼玉トヨペットを盛り上げる