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【SUPER GT 公式テスト】初日トップタイム、GT500は6号車 WAKO'S 4CR LC500、GT300は25号車 HOPPY 86 MC

ジェンソン・バトン選手は岡山でも大人気

2018年3月17日~18日 開催

トップタイムをマークした6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組、BS)

 4月7日~8日に岡山国際サーキットで開幕戦を迎える予定のSUPER GTは、開幕戦を見据えた公式テストを行なっていく。3月17日~18日の2日間は、開幕戦が行なわれる岡山国際サーキットで公式テストが行なわれている。この公式テストは、岡山国際サーキットのファン感謝デーを兼ねており、ファンが観戦できるほか、公式戦のピットウォークに相当するオープンピットが行なわれるなどしている。

 初日となった3月17日には2回の公式セッションが行なわれ、GT500は6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組、BS)が、GT300は25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼組、YH)がトップタイムをマークした。

ファン感謝デーを兼ねているSUPER GTの公式テスト、低価格でパドックやピットウォークも楽しめる

オープンピットの様子。ピットウォークが無料でできるほか、メインストレートにはペースカーが並べられた。

 今回行なわれた「SUPER GT 2018 公式テスト&岡山国際サーキットファン感謝デー」は、開幕戦が行なわれる岡山国際サーキットで行なわれる開幕前の最後のテスト(開幕に向けた公式テスト自体は、もう1回富士スピードウェイで行なわれる予定)ということもあり、各チームとも開幕戦を意識したセッティングを行なうなど、開幕戦を見据えた重要なテストとなっている。特に2017年の開幕戦は、最終的にチャンピオンになった2チームが制していることなどを考えると、シリーズを有利に戦う意味でも重要な1戦となっており、そこで優位に立つために各チームとも実戦を意識したテストとなっている。

岡山国際サーキットのサーキットクイーンも勢揃い

 それと同時に、この公式テストはファンに公開されており、ファンは入場料を払えば自由にサーキットを観戦することが可能。通常のレースであればパドックパスが必要なパドックへのアクセスも制限がなく可能で、誰でも自由にパドックへ行き、チームの準備状況をのぞいたり、お昼頃から行なわれているピットウォークならぬオープンピットも無料で参加することができる。

オープンピットにはドライバーも参加して、サイン会なども行なわれている

 こちらもピットウォーク券などは必要なく、入場料だけで参加することができるので、その意味ではお得な価格設定になっている。3月17日23時まで購入できる3月18日の前売り券の価格は大人2000円、さらに自動車1台につき駐車料金が1000円といずれもお買い得な価格となっている(当日券はそれぞれ2200円と、1500円)。そうしてお得な料金設定と3月17日土曜日は快晴で、3月18日もよい天気の予報となっていることもあり、オープンピット時には人で動けないほどの大盛況だった。

トヨタ クラウンベースのパトカー
スズキ製のミニパト、岡山県警では警察官を絶賛募集中とのこと
建機など

 なお、グランドスタンド裏では警察車両(ミニパト、パトカー、白バイ)の展示、高所作業車、ショベルカーなどの各種の業務用自動車各種が展示されている。また、王道グルメと呼ばれる各種の屋台も出店しており、食事処も用意されており、晴天になったことと相まって家族連れも非常に多いイベントとなった。

2009年のF1世界王者は岡山でも大人気。たくさんのファンが出待ち……

ジェンソン・バトン選手

 岡山国際サーキットはコンパクトなサーキットであり、ピット裏のパドックはところ狭しとチームのトランスポーターが並べられて、通路もそんなに広くは取られていないのだが、このため例年ドライバーの出待ちをしているファンでなかなか通れなかったりする。

 2018年で特にその傾向がすごかったのが、100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/ジェンソン・バトン組、BS)のピット裏。2018年から2009年のF1世界チャンピオンであるジェンソン・バトン選手が走ることになることで、同チームは一躍注目の的になっており、出待ちのファンが最も多いチームになっている。

 午後の走行に向けてバトン選手がトランスポーターからピット側に移動する時に多くのファンが待っている状況。このため警備員2人が、バトン選手の移動時には(ファンの安全のためにも)交通整理をしなければならなくなっていたほか、100号車のメカニックや隣の無限チームのメカニックが走行に向けてタイヤを移動するにも一苦労で、さすが元F1王者の人気は岡山でもすごかった。

バトン選手を出待ちするファン
登場したバトン選手はファンの熱い歓迎を受ける

 そのバトン選手、午前、午後ともに100号車のステアリングを握った。午前は5番手、午後は7番手のタイムをマークし午前中に41周、午後に50周走行し、マシンへのなれるための時間として有益に使ったようだ。

100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本 尚貴/ジェンソン・バトン組、BS)をドライブするバトン選手

初日のトップは6号車 WAKO'S 4CR LC500と25号車 HOPPY 86 MC

 公式テストの走行は午前、午後の2回行なわれており、それぞれ約2時間の走行が行なわれた。午前、午後共に順調に走行が行なえたチームもあれば、24号車 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠組、YH)のように午前中6周をしただけでコースサイドに停止してしまい、午前中いっぱい修復に費やすなど予定通りのメニューをこなせないチームもあった。

GT500の結果

6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組、BS)

 そうした中、GT500のトップタイムをマークしたのは6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組、BS)、2番手は17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)、3番手は38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組、BS)の順に。日産勢のトップは12号車 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー組、BS)の7位となり、上位はレクサス勢とホンダ勢が入り乱れ、日産勢はやや苦戦という結果になった。

17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組、BS)
38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組、BS)
順位カーナンバーマシンドライバータイヤタイム
16WAKO'S 4CR LC500大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィストBS1'18.017
217KEIHIN NSX-GT塚越広大/小暮卓史BS1'18.234
338ZENT CERUMO LC500立川祐路/石浦宏明BS1'18.250
436au TOM'S LC500中嶋一貴/関口雄飛BS1'18.314
519WedsSport ADVAN LC500国本雄資/山下健太YH1'18.366
6100RAYBRIG NSX-GT山本尚貴/ジェンソン・バトンBS1'18.408
712カルソニック IMPUL GT-R佐々木大樹/ヤン・マーデンボローBS1'18.461
81KeePer TOM'S LC500平川亮/ニック・キャシディBS1'18.479
923MOTUL AUTECH GT-R松田次生/ロニー・クインタレッリMI1'18.483
1024フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠YH1'18.497
118ARTA NSX-GT野尻智紀/伊沢拓也BS1'18.539
123CRAFTSPORTS MOTUL GT-R本山哲/千代勝正MI1'18.655
1364Epson Modulo NSX-GTベルトラン・バゲット/松浦孝亮DL1'18.714
1439DENSO KOBELCO SARD LC500ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉BS1'19.163
1516MOTUL MUGEN NSX-GT武藤英紀/中嶋大祐YH1'19.437

GT300の結果

 GT300のトップは25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼組、YH)、2位は21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓郎組、DL)、3位は2号車 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組、YH)。4位も61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)とマザーシャシー/JAF-GT300勢が上位に来るという結果になった。

25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔/近藤翼組、YH)
21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓郎組、DL)
2号車 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規組、YH)
カーナンバー車両ドライバータイヤタイム
25HOPPY 86 MC松井孝允/坪井翔/近藤翼YH1'25.328
21Hitotsuyama Audi R8 LMSリチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓郎DL1'25.549
2シンティアム・アップル・ロータス高橋一穂/加藤寛規YH1'25.634
61SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL1'25.813
55ARTA BMW M6 GT3高木真一/ショーン・ウォーキンショーBS1'26.022
0グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH1'26.150
18UPGARAGE 86 MC中山友貴/小林崇志YH1'26.247
31TOYOTA PRIUS apr GT嵯峨宏紀/平手晃平BS1'26.285
65LEON CVSTOS AMG黒澤治樹/蒲生尚弥BS1'26.347
88マネパ ランボルギーニ GT3平峯一貴/マルコ・マッペリYH1'26.542
96K-tunes RC F GT3新田守男/中山雄一BS1'26.556
5TBN坂口夏月/藤波清斗/平木湧也(17日)/玉中哲二(18日)YH1'26.681
7D'station Porsche藤井誠暢/スヴェン・ミューラーYH1'26.579
30TOYOTA PRIUS apr GT永井宏明/佐々木孝太YH1'26.723
360RUNUP GT-R柴田優作/田中篤/青木孝行YH1'26.725
10GAINER TANAX triple a GT-R星野一樹/吉田広樹YH1'26.757
34Modulo KENWOOD NSX GT3道上龍/大津弘樹YH1'26.775
9GULF NAC PORSCHE 911久保凜太郎/石川京侍YH1'27.011
11GAINER TANAX GT-R平中克幸/安田裕信DL1'27.033
26TAISAN R8 FUKUSHIMA山田真之亮/川端伸太朗YH1'27.033
60SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本大樹/宮田莉朋YH1'27.059
777CARGUY ADA NSX GT3横溝直輝/木村武史YH1'27.074
87TBN佐藤公哉/元嶋佑也/高橋翼YH1'27.199
50Amage Racing AMG GT3加納政樹/安岡秀徒YH1'27.372
117EIcars BENTLEY井出有治/阪口良平/小河諒YH1'27.443
52埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC番場琢/脇阪薫一YH1'27.559
22アールキューズ AMG GT3和田久/城内政樹YH1'27.920
35arto RC F GT3ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ/ナタポン・ホートンカムYH1'28.060
48植毛GT-R田中勝輝/飯田大陽YH1'28.204