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メルセデス・ベンツ、「メルセデス AMG」の新型オープントップモデル「GT ロードスター」

クーペと同等の350kW(476PS)/630Nmの性能を実現。ソフトトップは約11秒で開閉可能

2017年8月25日 発売

1834万円~2298万円

メルセデス AMG GT C ロードスター

 メルセデス・ベンツ日本は8月25日、新型オープントップモデル「メルセデス AMG GT ロードスター」「メルセデス AMG GT C ロードスター」を発売した。価格は1834万円~2298万円。

モデルエンジン変速機駆動方式ステアリング位置価格
メルセデス AMG GT ロードスターV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボエンジン7速AT2WD(FR)左/右18,340,000円
メルセデス AMG GT C ロードスター22,980,000円

 新型メルセデス AMG GT ロードスター、メルセデス AMG GT C ロードスターは、“Handcrafted by Racers.”をスローガンに、メルセデスAMGの完全自社開発スポーツカー「メルセデスAMG GT」をベースに、完全自動開閉のアコースティックソフトトップを備えたオープントップモデルのスポーツカー。

 ルーフなしでクーペと同等の運動性能を実現するため、ソフトトップとタンクの間にストラットタワーバーを設けてリアアクスルを補強したり、シートの後ろにロールバーを備えたアルミニウム製の補強用クロスメンバーを設けて固定横転保護システムをサポートしたりするなど、ボディシェルの剛性を高める対策を実施。

 安全運転支援システムの「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備して、スポーツカーでありながら快適性も備えたほか、3ステージESPやAMGダイナミックセレクト、AMGパフォーマンスエグゾーストシステムなどの機能も搭載している。

 エクステリアでは、クロームメッキを施した15本の垂直フィンの「AMGパナメリカーナグリル」を採用。低く構えたフロントセクションと前傾したフロントグリルによって“サメの鼻先”のような独特な形状になるとともに、車体が路面に張り付くような視覚効果を付与。冷却気流と空力性能の強化にも貢献している。

 自動開閉のアコースティックソフトトップは、オーバーヘッドコンソール部のスイッチで簡単に操作でき、開閉にかかる所要時間は約11秒。走行中でも50km/hまで操作を可能としている。開放時にはソフトトップがシートの後ろにZシェープに折りたたまれる省スペース設計を採用。開放時に後方から室内への風の巻き込みを低減するドラフトストップも備えており、ソフトトップの色は「ブラック」「レッド」「ベージュ」の3色から選ぶことができる。

 インテリアは水平基調のダッシュボードで幅を強調し、高いベルトライン、ドアパネル、ダイナミックにせり上がるセンターコンソール、低いシートポジションなど、ドライバーの身体がコックピットに一体化するようなデザインを採用。

 GT ロードスターにオプション設定、GT C ロードスターに標準装備されるAMG パフォーマンスシートは、バックレストとシートクッションのサイドボルスターの張り出しを大きくすることでラテラルサポートを強化。今回初めてAMG パフォーマンスシートに温風で首まわりを暖めるエアスカーフが装備された。

メルセデス AMG GTロードスター

メルセデス AMG GTロードスター

 新型メルセデス AMG GTロードスターのボディサイズは4545×1940×1260mm(全長×全幅×全高)で、最高出力350kW(476PS)/6000rpm、最大トルク630Nm(64.2kgm)/1700-5000rpmを発生するV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションに7速ATを組み合わせる。

 足まわりでは、モータースポーツの技術が直接フィードバックされたダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。ホイール支持とサスペンション機能を分離し、スプリングストラットとダンパーストラットを下側のラテラルリンクで支え、上下動を最小限に抑えつつ正確なハンドリングを実現する。また、鍛造アルミニウム製のウィッシュボーンとステアリングナックル、前後ハブキャリアを採用することで、ばね下重量を軽減しながら高い剛性を確保した。

 ブレーキはフロント360mm、リア360mmのベンチレーテッド式ドリルドディスクを備える強化コンポジットブレーキシステムを採用。有償オプションとして、耐久性と耐フェード性に優れたフロント402mm、リア360mmのセラミックブレーキディスクを採用するAMGカーボンセラミックブレーキを設定している。

メルセデス AMG GTロードスター
メルセデス AMG GTロードスターのインテリア。ナッパレザーのAMGスポーツシートが標準装備される
インフォティメントシステムは8.4インチワイドディスプレイの「COMANDシステム」を採用。メルセデス AMG GT C ロードスターと共通の装備となる

メルセデス AMG GT C ロードスター

メルセデス AMG GT C ロードスター

 新型メルセデス AMG GT C ロードスターのボディサイズは4550×1995×1260mm(全長×全幅×全高)で、GT ロードスターと同じV型8気筒DOHC 4.0リッター直噴ツインターボエンジンと7速ATの組み合わせでありながら、最高出力410kW(557PS)/5750-6750rpm、680Nm(69.3kgm)/1900-5500rpmを発生。0-100km/h加速は3.7秒となる。

 足まわりでは、電子制御ダンピングシステムを搭載した「AMG RIDE CONTROL スポーツサスペンション」を標準装備。「C(Comfort)」「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」の3つのサスペンションモードを選ぶことで、走行状況に応じた減衰力特性を選択できる。

 タイヤサイズはGT ロードスターと同じフロント265/35 R19、リア295/30 R20。ブレーキは制動力と耐フェード性に優れるベンチレーテッド式ドリルドディスクはフロント390mm、リア360mmの強化コンポジットブレーキシステムを採用。ハイパフォーマンスにも対応し、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮するとしている。

 また、電子制御式のリミテッド・スリップ・デフの標準装備やAMGダイナミックセレクトの「RACE」モードなど、走りに特化した装備を搭載している。

メルセデス AMG GT C ロードスター
AMGパフォーマンスシートを標準装備
フルレザー仕様もオプション設定。写真はダイヤモンドステッチが施される有償色の「マキアートベージュ/ブラック」