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スバル、北海道 美深試験場の「高度運転支援技術テストコース」を11月運用開始
市街地路などを新設、運転支援技術の開発に活用
2017年10月23日 18:04
スバルは10月23日、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡美深町)に、高度運転支援技術のためのテストコースを新設したと発表した。今後の運転支援技術の高度化に向けて11月より運用を開始する。
今回新設した美深試験場の「高度運転支援技術テストコース」は、既設のコースをベースに、都市間高速道路のIC(インターチェンジ)やSA(サービスエリア)、市街地路を新設するなど、より実際の道路に近づけるように見直して建設。
同社では、2020年には「アイサイト」(ステレオカメラ)にデジタルマップ、GPS、レーダーなどミニマムなデバイスの追加で、自動車線変更機能などを実現するとともに、交差点での自動車、自転車、歩行者との衝突事故を防止する技術の実現を目指している。
今後、新たなテストコースを活用して、高度化していく運転支援技術に必要な技術開発を加速させるとしている。
高度運転支援技術テストコースの概要
高速周回路(既存の高速周回路を実際の道路に近づけるよう改修)
・都市間高速道路本線にある「緩やかなカーブ」の新設
・都市間高速道路のICやSAを想定した「分合流路」の新設
・4車線の道路を想定した「多車線路」の新設
・北米のフリーウェイを模した「コンクリート舗装路」の新設
市街地路
・片側1車線・対面通行を想定した市街地路を新設
・交差点での右折レーンの有無や導流帯など、現実に即した形状の道路を再現
・欧州を中心に普及している「ラウンドアバウト(円形交差点)」を再現