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ラジコンマニアのアカザー、京商の“乗れるラジコン”をガッツリ体験してみた!
2017年11月10日 17:54
どうもホビー大好き、アカザーっす! オレがここ10年ドハマリしているホビーがラジコンカー。オレがラジコンカーに出戻るきっかけとなったのが、京商から発売されている「ミニッツレーサー」という、1/27スケールの小型ラジコンカーなんですヨ。
最初はスケールモデルのようなリアルに塗装が施されたボディに惹かれて購入し、LED電飾などでまったり遊んでいたんですが、草レースに出て遊ぶようになったあたりから、(金銭的にも)ヤバイ方向へシフト! その後、レースに勝つためにいろいろとセッティング変更を繰り返し、コースを走っていると、0.1mmの車高変更でもちゃんと走りがかわるコトが分かったあたりで、もう引き返せないほどミニッツの虜になってました(笑)。
それから10年。子供のころに買えなかった思いをぶつけるかの如く、タミヤやヨコモといった他メーカーのラジコンカーも買いまくり、遊びまくったワケです。たぶん普通車なら新車が1台買えるぐらいの金をラジコンカーや改造パーツに使ったような気がします。……気のせいだと思いたいのですが、ラジコンカー以外にも飛行機やヘリやドローンなんかも買っているので、もしかしたら2台くらい買える金額に……これ以上考えるのは止めときます。
全日本模型ホビーショーは充分なパフォーマンスではなかった!?
とまぁ、そんなラジコンバカなオレの耳に、「またもや京商がヤバイラジコンを作りやがった!」との情報が入ってきたワケですよ! で、それが「第57回 全日本模型ホビーショー」の京商ブースに展示されるというので行ってきました。京商ブース前にドーン!と置かれていたのが、ラジコンカーに乗り込んで運転しているような体感ができるマシンこと、「RC RIDE-ON SYSTEM 4D EXPERIENCE」(以下RIDE ON SYSTEM)です!
説明ボードによれば、このRIDE ON SYSTEMは基本的に、11月に発売予定の「KYOSHO オンボードモニター」(1万1880円)のシステムを発展させたものとのこと。
KYOSHO オンボードモニターは、無線カメラからの映像をプロポに取り付けた4.3インチのカラー液晶モニター(480×272ピクセル)で見ながら操作するところを、RIDE ON SYSTEMでは転送された映像を44インチの湾曲モニターで表示、さらにラジコンの揺れをジャイロで計測し、その信号を操縦席を支えている3つのダンパーへと送ることで、ラジコンが路面などから感じたショックを、体感できるというシステムみたいです。
さっそく、ほかのお客さんがプレイするのを後ろで見学したところ、映像にけっこうなラグがあることを発見! その場に居たスタッフさんに聞いてみると、どうやらホビーショー会場のほかのブースで動かしているラジコンの周波数と微妙に混信してラグが発生しているとのこと。マジすか~!
なんでも、無線カメラモジュールの価格を安価にするために、画像転送には2.4GHz帯を使っており、そのせいで2.4GHz帯を使用しているラジコンなどほかの機器が周りに複数台あった場合に、映像転送にラグが生じるとのこと。
開発中にはドローンのFPV操作などでよく使われる5.8GHz帯を使用する案も出たらしいのですが、5.8GHz帯を使うと価格が約3倍にはねあがりラジコン本体より高くなる! しかもラジコン本体を屋外に置いて遊ぶ際にアマチュア無線免許が必要になる場合もあり、敷居が高いものに! それを避けるために、あえて2.4GHz帯をチョイスしたとのこと。
とはいえ、ホビーショーの会場設置日にはほかのラジコンからの電波干渉はなく、スペックどおりの秒間30フレームでの画像転送速度で操作ができていたとのこと。
そうか~。この会場でも、“ラグがひどいときだけ操作を止め、遅れた映像が表示されるのを待つ”って感じなら運転できなくはなさそうだけど……。そうじゃないんだよ!オレが求めているのは!と、この日は「KYOSHO オンボードモニター」で雪上車ラジコン「ブリザードFR」の体験だけさせてもらい、モヤモヤを胸に帰宅。
秒間30フレームでの操縦を体験したい!
数日後、RIDE ON SYSTEMの原稿を書くテンションになれないなぁ、と思いながらTVを観ていると、そこにサクサク動いているRIDE ON SYSTEMの姿が! なに~、お台場のビーナスフォートにある、「京商ビレッジ」に置いてあるのかよ!
というワケで、RIDE ON SYSTEMの真の性能とやらを味わうため、取材のアポをとって京商ビレッジに再出撃!
おっと~、右奥にRIDE ON SYSTEMが見えますね~!
体験コースには、11月に発売予定のKYOSHO オンボードモニターに対応している4種類のラジコンも全部置いてありますヨ! 今回はこの中から、オレが一番走り込んでいるミニッツを使ってRIDE ON SYSTEMチャレンジです!
ミニッツ側への無線カメラの取り付けはこんな感じ。重量12gの本体をミニッツのボディ裏にベルクロで取り付け。車体からのジャイロデータを拾うために、プラグをシャーシ側に接続する。
ここで、嬉しいサプライス! 今回は開発中の“画角が広くなる広角レンズ”が無線カメラに付いたものを特別に試させていただけるとのこと!(ノーマルの無線カメラの画角は55度とやや狭い)。
RIDE ON SYSTEMの試乗に際して、オレは足が不自由な車いすユーザーなので、アクセルとブレーキが使えない! ということで、RIDE ON SYSTEM筐体のバケットシートに4点式シートベルトで身体を固定しつつ、手にはフツーのプロポを握らせてもらいました! 「KYOSHO オンボードモニター」のシステムを使っているからこその応用法っすね。超ナイス!
ホビーショー会場ではRIDE ON SYSTEM体験待ちのお客さんが大勢いたこともあり、「KYOSHO オンボードモニター」+「ブリザードFR」の体験のみで、みんながワーキャーとRIDE ON SYSTEMで遊んでいる姿に熱視線を送りまくりだったので、ヒデキ感激的に感無量ッ!
スイッチONで、筐体がせりあがって準備完了です! いざ、スロットルON! おおー、軽い揺れと共に走り出したヨ~! オレ、今あの1/27のラジコンカーに乗っとるんや! という歓びを噛みしめつつ、ゆっくりと京商ビレッジの店内をドライブ開始!
ラジコンに乗る感覚ってどんな感じ?
おおっ!会場で見ていたラグい感じと全然違う! たしかに秒間30フレームによる、描画の遅さや不自然さはあるんですが、映像コマのタイムラグはほぼ皆無な感じ。しかも、使い慣れたプロポ操作のためか、操作もバッチリっす。まぁ、いつものようにスピードを出さないで、安全運転に努めているってのも大きいかもですが、初見でこれほど楽しめるとは!
シートの揺れ設定もノーマルとのことで、実車っぽい軽い振動を感じるのみ。「う~ん、なんかちょっと物足りないなぁ」などど思いつつ、店舗の入口近くの高速コーナーで、展示台を支える数mmほどの鉄板に左リアをひっかけた瞬間! 大きな突き上げが左のケツに! うおぁー、楽しー! あわててマシンを立て直した目の前には、入店してきたお客さんの足が!ちょ! ここは踏みつぶされる危険があるのでいったん停止(笑)。なんとか大事故を起こさずに京商ビレッジの店内1周ドライブ終了!
最初は“ラジコンに乗れる”ってどんな感じなんだろ? やっぱり実車に乗っている感じかなぁ?と思っていましたが、感覚的には映画「トイストーリー」的な世界に紛れ込んだ感じ。巨人の国に迷い込んだというか、頭上に広がる大きな世界を下から見上げる小人になってクルマを運転している感じでした。
RIDE ON SYSTEMの操作に慣れたところで、サーキットデビュー! お次はオーバルレイアウトのRCサーキットでの走行です。いつもラジコンカーを走行させている環境なので、このへんはお手のものですよ! なので、今回はプロポの操作はスロットルのみとして、RIDE ON SYSTEMのステアリングを使って操作してみます。
店内を走ってホコリがついたミニッツのタイヤはスリップしやすいので、軽く走ってタイヤのホコリを除去。3周ほど走りホコリが取れたあたりから、徐々にペースアップ。
先ほどのプロポでの操作に比べると、筐体の入力だとちょっとだけ遅延がある感じかも? 途中でPCの処理を加えているからかなぁ? とはいえ、路面に描いてあるセンターラインを見ながら、コーナーのRを意識してステアリング操作をすると、けっこうイイ感じに走れちゃいます。
と、ステアリング操作にも慣れたところで、スタッフさんが操作するミニッツが登場! 最初は後ろをついて大人しく走っていたんですが、やはり抜きたくなるよね~! というワケで、がら空きのインを刺してオーバーテイク! に行った瞬間、イン側の壁にブッ刺さりました!(笑)
え~、事故の原因はですね、大きなRでコーナーを走っているときはいいんですが、鋭いRで走ろうとすると、左右の視界がもっと欲しい感じなのですよ。
従来のラジコンとは違った遊び方をしたほうが楽しいかも!
スタッフさんによれば、ミニッツのタイヤ切れ角設定も実はかなりダルくしてあるとのこと。まじすか~、じゃあ通常のタイヤ切れ角設定にして、いつものラジコン的なガチ走りしたらどうなるんだろ? 試してみたい! で、やってみたんですが……全然ムリ。
頭の横に目がついてないと、鋭い切れ角を活かせない感じっす! でもやっぱり、いつもの走らせているラジコンには乗ってみたいじゃないすか! というわけで、スタッフさんにプロポを渡して、オレは筐体に座って体験してみま、すっつととと! うお~! 右に左にめっちゃロールして身体が振られまくるぅううう! もはや画面は絶えず左右にどちらかに高速で流れているだけ! ラジコンに乗る夢が叶うと思いきや、絶叫マシンに乗ったお笑いタレントになってました(笑)。
ラジコンカーのスケールスピードは600km/hなどとよく言われるんですが、ラジコンに乗っている感覚をRIDE ON SYSTEMで楽しむには、切れ角と走行スピードを落として楽しむのが現状ではベストかも。あ、絶叫マシンとしては全開でもアリです!(笑)
その後、無線カメラを「ドローンレーサー」に積んだものもRIDE ON SYSTEMに繋いで、軽く遊覧飛行をしてみました。
先ほどのミニッツでも激しい横揺れのあとだからか、ドローンレーサーのフワフワした浮遊感が超心地イイ! あ~、このまま外に出て空高く舞い上がりてぇな~! みたいな。
個人的にはミニッツよりこっちのが好きかもな~。っていうか、ドローンレーサーのほうが、現状のRIDE ON SYSTEMシステムとの相性がよい気がしました。
ちなみにスタッフさんのお気に入りは、雪上車の「ブリザードFR」への搭載とのこと。確かにホビーショーで体験した「KYOSHO オンボードモニター」+「ブリザードFR」はかなり完成度高かったもんなぁ。ちなみに、「モンスタートラック」でのジャンプは絶叫マシンレベルで、一番ヤバイみたいです!
そんな、さまざまなRCへの搭乗体験が可能になるRIDE ON SYSTEMですが、今後まだまだ改良の余地はあるなぁ、というのが正直な感想。でも、先日見つけたこの「グランツーリスモ SPORT」のプロモーション動画のように、数年後には離れた場所から、実車をまるでラジコンカーのように操れる時代が来てかもしれません。
あ、でもそれはそれで嬉しい半面、クラッシュしたらめっちゃ金かかるか(笑)。あとは、ドローンに積んで、フツーはなかなか行けないアマゾンのジャングル上空とかを空中散歩とかもしたいなぁ。いや~、ホントに数年後にはRIDE ON SYSTEMのキャッチコピーどおり「RCは“見る”から“乗る”の時代へ」になっていたりするのかも!
そして驚くことに、このRC RIDE-ON SYSTEM 4D EXPERIENCEは実はすでに購入が可能なのです! 価格は税別298万円! この記事を読んでいるドバイの石油王のあなた! 1台と言わず2~3台いかがですか? えっ? すでにコレ1台売れたんすか、マジで~!?