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アカザーの「国際福祉機器展 H.C.R.2019」で見た次世代モビリティをユーザー視点でチェックしてきました

2019年9月25日~27日 開催

車いす歴19年のアカザーが「国際福祉機器展 H.C.R.2019」で、気になる次世代モビリティをチェック!

 どうもアカザーっす! 2000年にスノーボード中の事故で脊髄を損傷し車いすユーザーになってかれこれ19年。室内や近場の移動には車いすを使い、遠くへの移動には手動運転装置付きのクルマを使って生活しています。

 そんなオレが今回は、最新福祉機器が集まる世界最大規模の展示会こと「国際福祉機器展 H.C.R.2019」に出展されていた、次世代のモビリティを車いすユーザー目線でチェックしてきました。

アカザー(赤澤賢一郎)公式Twitter。週刊アスキーの編集者を経て、現在は車いすのフリー編集・ライター。初めて買った愛車はカローラレビン(AE86)。以来、240SX(北米版180SX)やRX-7(FC3S)などMTスポーツカーを乗り継ぐ。2000年にスノーボードの事故で車いすになった後も、手動運転装置を使ってAT車を運転。現在の愛車はレガシィ ツーリングワゴン2.0R スペックB。週刊アスキー(電子版)の体験レポート漫画「カオスだもんね!PLUS」の担当編集をしつつ、ホビー好きが高じてモデルアート誌などでも執筆。YouTube Live「プラモづくりは見てナンボ」にも月イチで出演中。アクティブな車いすユーザー目線で気になるアイテムを紹介するぜ!(イラスト・水口幸広)

車いすでも運転の楽しさを実感できる!イタリア生まれの手動運転装置

数年間ずっと気になっていたイタリア製の手動運転装置を、シミュレーターで体験

 まずは西館1階に入ってすぐのブースで発見した手動運転装置の体験ができるドライブシュミレータへGO! こちらのGuidosimplexは、1958年にイタリアで創業した手動運転装置のメーカー。オレの知る限りでは、いちばんファン・トゥ・ドライブを感じられ、モデルバリエーションも豊富な手動運転装置なのです。あ、ちなみに手動運転装置とは手だけでクルマを運転できる機器のコトですヨ。

Guidosimplexの手動運転装置は障碍の度合いによって選択可能な、バリエーションの多さも魅力の1つ

 しかしながら、実際に使ったコトがなかったオレは、かなりワクテカでブースに設置してあったシミュレーター2種類を体験してみました。まずは、ハンドルの裏側に取り付けられたリングを指で右に回転させることでアクセル、ハンドル側にリングを掴むことでブレーキがかかる仕組みの「916R Ghost」というモデルから。

ほほう、「グランツーリスモSPORT」でドライビング体験ができちゃうんすね! ていうか、こういうゲーム用のハンコン欲しいな~(笑)

 このモデル最大の特徴は、両手でステアリングを保持したままアクセルとブレーキのコントロールができる点。使ってみた感じでは、ステアリングとブレーキの操作はイイ感じですが、指でリングをスライドさせるアクセル操作に少し慣れが必要かも。個人的にはステアリングを切りながらの、細かいアクセルワークや繊細なブレーキングがちょっとしずらい感じでした。

「916R Ghost」は両手でステアリングを保持したまま、アクセルとブレーキを操作可能

 ブースのスタッフさんにその疑問をぶつけてみたところ、「高速道路など、一定のアクセルで走ることが多いドライバー向けに、“ステアリングを保持したままアクセルを一定に保つ”という点を重視した開発モデルなんです」とのこと。確かに、アクセルがほぼ一定で直線が多い高速道路では、ハンドルを握るついでにアクセルリングも握れるこのモデルだと、ドライブ中の疲労が少なくてすみそう!

 お次はその隣にあった「906GV 907」を体験。こちらはアクセルリングがステアリングの前面に取り付けられており、コレを押すことでアクセルオン。ブレーキはコラムの左下に独立して取り付けられているレバーを押すことで操作する。

アクセルとブレーキが別々の入力系統なので、スポーツドライビング向きの印象をもつ「906GV 907」

 さっそくコースイン。おおっ!? なんかコレめっちゃスポーツドライビングに向いてる気がするんですけど!! 「アクセルとブレーキが同時に操作できちゃうんで、ブレーキかけながらアクセル使っての加重移動とかも可能じゃないすか~!」(※注釈:一般的な手動運転装置はレバーを押してブレーキ、引いてアクセルのため、アクセルとブレーキの同時操作はできないのです)

 なんて興奮気味に話していると、スタッフの方も調子に乗ってか、「そうなんですよ、コレ使ってドリフトされるお客さん(もちろんサーキットで)もいるんですよ~」なんてコメントも飛び出る始末。

 フヒヒ、スタッフさんもかなりクルマ好きなんすね! ていうか車いすユーザーでラリーや耐久レースに出場している、車いすのレーシングドライバーこと青木琢磨選手もこのモデルをベースにしたもの使っているそうですヨ。うむ、わかりみ。

Guidosimplexは車いすのレーシングドライバー青木拓磨選手のレース活動のサポートも行なっている

 体験させていただいたこの2つが人気を二分するモデルとのことですが、これ以外にもスポーツドライビングがしたい方向けに作られた、オートクラッチシステムを使えば、足の不自由な人でもマニュアル車も運転できるようになるとのこと!

電子制御システムが、エンジンの回転数・車速・アクセル開度などを判断し、最適なクラッチワークを行なうシステム。ドライバーのドライビングスタイルに合わせた調整も可能で、本気のスポーツドライビングを実現するシステム

 そうそう、コレをクルマ好きの知り合い(車いすユーザー)が、ランエボに積んでたの思い出した! でもたしか、値段が約80万円とか聞いてビビった記憶があるんだよな~。

 気になる価格のことをスタッフさんに尋ねると、「たしかにオートマチッククラッチシステムを搭載すると、価格は50万円ほど上乗せになってトータルで80万円ほどかかってしまいますが、一般的な手動運転装置同士を比べると価格は10万円ほどのアップで抑えることが可能です。さらに、取り外しが可能なのでクルマを乗り換えても使用が可能です。そしてなにより、取り付け時にシャシーに穴を空ける必要がないため、中古車として売ることが可能で、リセールを考えるとお得な場合もありますよ」との答えが!

Guidosimplexはこのようにコラムパネルの下に取り付ける。従来の手動運転装置のようにフロアへの穴空け加工が不要というコトで、中古車としてのリセールバリューが期待できるメリットもある

 確かに、オレの使っているニッシン自動車の「APドライブ」は、この19年間使って1度もトラブルが起きたコトのない、信頼性バッチリのナイスな手動運転装置なんですが、車体に穴を開けて取り付けるため、下取り価格が毎回1万円(笑)だったんだよな~。

 むうう、ちょっと気持ちが揺らいできたナ~。次にクルマを乗り換える時にはGuidosimplexの「906GV 907」あたりも候補に入れてみようかな~。

 なんでも町田市にある輸入販売元のジー・エス・ティーでは、さまざまなモデルの試乗ができるそうなので、運転がお好きな方で手動運転装置の購入をお考えの方は、体験しに行ってみるのもアリなんじゃないでしょうか。

ホンダのF1初優勝マシン「RA242」を思い起こさせる車いすレーサー

フルカーボンモノコックフレームのマシンは重量わずか8.5kg。そして値段は驚愕の350万円!

 次にオレの足が止まったのはホンダブース。ていうかこんなカッコイイ車いすレーサーを見たら、誰でも足を止めちゃうでしょ~。このマシンはホンダが7月から一般販売を開始した、陸上競技用車いす「翔」。

ホンダが2020年の東京オリンピック・パラリンピック用に新開発した車いすレーサー「翔」。めっちゃカッコイイ!

 空力を考慮してデザインされた、純白のフルカーボンモノコックフレーム。そしてサイドとリアに描かれたホンダの赤いロゴは、1965年にF1でホンダが初優勝した「RA242」を彷彿とさせる。まさに、ホンダが車いす陸上に参入して、20年目の節目を飾るに相応しいマシン!

F1やホンダジェットで培ったカーボン技術がふんだんに注がれたボディラインは、美しさと速さを兼ね備える。カーボン製シートは3D測定を駆使し、使用選手の体にピッタリとフィットするようにつくられる

 この「翔」のベースマシンとなったのは、「S660」などを製造する八千代工業(2018年4月2日に八千代工業の4輪完成車事業は「ホンダオートボディー」として本田技研工業の完全子会社化された)が2014年から製造発売していた「極」。「極」で培った、車いすレースなどのノウハウを投入して開発されたのが「翔」なのだ!

八千代工業が製造していた車いすレーサー「極」。こちらもフレームにはカーボンがふんだんに使われ、価格は250万円! だった

 カーボンフレームは、トラック競技よりもマラソンなどの市街地競技向きとのこと! このマシンが2020年のパラリンピックの車いすマラソンで東京の街を颯爽と駆け抜けるシーンを見たいナ~! さらにそれがトップを走行してたりすると感動で泣いちゃうかも!

ホンダF1のエンジニアが作った「Honda 歩行アシスト」がリハビリ用に特化!

腰部に付いている2個のモーターが太ももの動きをサポートする「Honda 歩行アシスト」

 ホンダF1といえば忘れてはならないのが、ホンダF1の電装系エンジニアがつくった歩行練習機器「Honda 歩行アシスト」ですヨ。2019年は制御系アプリを大幅に進化。これにより、ユーザーそれぞれに合わせた、より効率的なリハビリプログラムが実現可能になったとのこと。

足の動きをセンサーでリアルタイムに計測。計測したデータは、タブレットなどですぐにチェックが可能

 担当者に伺ったところ、「脳梗塞などで半身麻痺となり、正しい歩行が困難になった方などのリハビリに使っていただいています」とのこと。リハビリ対象者の歩行データをもとに、あらかじめプログラムされた正しい歩行姿勢にアジャストしてゆくよう歩行アシストを効かせ、正しい姿勢での歩行リハビリのサポートをするのだという。

タブレットで撮影したリハビリ時の動画を見ながら、リアルタイムで足の動きを数値化し、チェックすることもできる。

 全く歩行ができないオレのような車いすユーザーが使用するのは難しいとのことで、同行した編集部員に体験してもらったのだが、装着にかかった時間は1~2分という早さにもビックリ。編集部員氏いわく、歩いた感じでは不自然な強制力は感じられず、電動アシスト自転車の足が軽くなる感覚に近いとのこと。

装着方法はベルトを巻くように、本体を腰に巻いて左右の膝上をバンドで固定するだけという簡単なもの

高齢者の免許返納問題も解決できるかも? 簡易型4輪ドライビングシミュレーターが凄い!

3画面のモニターと専用PC、運転評価ソフト、(手動)運転装置からなる、簡易型4輪ドライビングシミュレーターの「Honda セーフティナビ」

 実はホンダの製品でいちばん感動を覚えたのが、一見地味なコチラのブース。これは障碍者の自動車運転再開に向けた取り組みの1つで、客観的な能力評価サポートなどが可能な、簡易型4輪ドライビングシミュレーター「Honda セーフティナビ」です。

 これは病棟施設での自動車運転の訓練や、能力評価に使われるドライビングシミュレーター。オレは19年前に脊髄を損傷し車いすユーザーになったとき、幸運にも入院していたリハビリ病院に手動運転装置でクルマの運転を練習できる施設が併設されていました。なので、そこで手動運転装置の運転練習のリハビリを受けられ、そのおかげで手動運転装置の免許に書き換えたあと、自信をもって路上での運転ができました。

 しかし、実は障碍を負った人のほどんどが、そういう機会には恵まれないのです。聞いた話では、障碍を負った後にもクルマを運転したい場合は、人の居ない河川敷や巨大駐車場などで、同乗者を乗せて練習をするみたいです。

 そして、驚くことに免許を取得していた人が障碍を負った場合は、免許センターに出向き、わずか数分で終わる適正検査を受け合格すれば、免許の書き換えが可能なのです(運転条件項目に追記は入ります)。オレの場合だと、1人で車いすから運転席への移動ができることと、手動運転装置を操作するのに充分な腕力があるか? のテストでした(もちろん健常者同様の視力・聴力などの検査はあります)。

 なので、恐ろしいことにほとんどの障碍者は、ほぼ経験がゼロのまま手動運転装置で路上デビューとなるんです!

 しかし、この4輪ドライビングシミュレーター「Honda セーフティナビ」があれば、バーチャル的にはなりますが、かなり実践的な手動運転装置での運転教習が可能になるってワケです。さらに運転教習以上に凄いのが、客観的な運転能力評価機能!

運転リハビリ用の能力評価ソフトでは、危険な状況下での判断の適切さや反応速度を評価できる

 これは担当者に伺ったあるケーススタディですが、脳梗塞を患って半身麻痺になったある高齢者が、医者が止めるにもかかわらず運転は続けたいとおっしゃっていたそうです。その方は農村にお住まいで、クルマがないと病院や食料の買い出しなどがままならないため、また運転したいということでした。しかし、医者はその方が脳梗塞よる視野欠損を起こしているのを知っていたので、そのことを説明し運転を控えるように説得されたようです。

 しかし、当の本人は視界はじゅうぶん確保できていると考えており、免許の返納には否定的だったそうです。そこで、この「Honda セーフティナビ」で運転評価を行なったところ……。S字スラロームで左ターンのパイロンのみを、すべてなぎ倒すという結果になりました。

 つまり左半分がまったく見えていなかったのです。その検査結果を、その脳梗塞を患った高齢者に見せたところ、その方は視野欠損での運転の危険性に気付かれ、納得のうえで免許を返納されたそうです。

 この話を聞いて感じたのが、この運転評価システムは障碍者の運転復帰以外にも、最近いろいろと話題の高齢者による免許返納問題をも解決するシステムになり得るのでは? というコトです。他人の説得より、自身の納得を促せるこのドライビングシミュレーター、かなりの可能性がある気がしませんか?

システムを安価にするため、手動運転装置以外の操作系デバイスはゲーム用を流用

 そんな凄い可能を感じる「Honda セーフティナビ」ですが、現在このシミュレーターが体験できるのは、国内7箇所のHonda交通教育センターと、一部のホンダ販売店、リハビリ施設だけのようです。う~ん、残念過ぎる!

 今後すべての教習所や運転免許センターにコレが導入されたりしないかな~。だってこのシステム、導入にかかるコストも激安のPC・モニター・ソフト込みで80万円ほどなんすよ! こういう所にこそ、税金を使っていただきたい!

歩行空間での親和性が高いトヨタの新型モビリティ!

手動式車いすの前に取り付けることで、小型コミュニティEVに!

 次に向かったのはトヨタブース。トヨタの福祉車輌は3月に取材(別記事を参照)させていただきましたが、今回は参考出品されていた、車いすに取り付けることで1人乗り用モビリティになる「歩行領域EV 車いす連結タイプ」をロックオン!

 車いすへの装着方法は、本体側の連結ポイントに車いす側に取り付けられた2か所の連結マウントを軽く押し当てたのち、車いすを前にグイッとひと押ししてロックをかける。

連結マウントの位置を合わせたら、車いすをグッと前に押し込むと車いすの前輪が浮いてロックがかかる
手動用車いすに取り付ける「車いす連結タイプ」の他に、「立ち乗りタイプ」「座り乗りタイプ」があるとのこと

 外すときは左右マウント上部のレバーを倒すことでリリース。装着にかかる時間はものの数秒で、あまりの簡単さに「コレでちゃんと連結できているのかな?」と不安を覚えるほどでした。

歩行領域EV車いす連結タイプ装着動画

 走行時はハンドル中央のコンソールについた+-ボタンで、2km/h・4km/h・6km/hの3つの走行モードから1つを選択。その後、右手グリップ下のレバーを親指で押すことで走り出す。ブレーキは自転車やバイクなどと同じ感じで操作する。左右のターンはステアリングを左右に切ることで行なう。

歩行領域での移動が前提のため、最高速は6km/h。走行速度切り替えスイッチの他に、ライトとホーンボタンも装備
歩行領域EV車いす連結タイプ走行動画
少し走ってみた感じ、かなり小まわりが効くので慣れればスーパーやコンビニ内なら問題なく使えそうな感じ。もちろん人が多い場所では、まわりに充分な配慮が必要ですヨ
前面には衝突防止用のセンサーがあり、衝突しそうになるとアラート音による警告を出す
バッテリーは電動アシスト自転車に使われるものと、ほぼ同じサイズの取り外しが可能なものがステアリング下に装着される

 走行距離は1回の充電で約20km、充電にかかる時間は2.5時間。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、約3700台の車輌を提供予定とのこと。

進化したジャパンタクシーを車いすで有効利用するために

3月のリニューアルで、車いすでの乗降時間がほぼ1/3に短縮されたジャパンタクシー

 3月により車いすを搭載しやすくリニューアルされたジャパンタクシー(JPN TAXI)。ブースでは、3月の発表会(別記事を参照)で色々と説明してくれた車いす乗降作業研修講師の淡田兼史氏に再会。

車いす乗降作業研修講師の淡田兼史氏。ジャパンタクシー普及のため、ドライバーと車いす利用者の溝を埋めるために、日々尽力されています

 リニューアル以前のジャパンタクシーは、車いすでの乗車に10~15分ほどかかっていたのが、リニューアル後には3~4分で乗車できるようになりました。とはいえ、それはあくまでドライバーも車いすの利用者もそれなりの経験を積んでいればの話。いきなり路上でタクシーを止めて車いすでの乗車では、さすがに無理があります。

 すでに車いすでジャパンタクシーを利用された方はお分かりだとは思いますが、理想的な使い方は配車サービスを使い、その際に車いすだと伝えておくことです。こうすることで、ドライバー側は前もってシートレイアウトを変更し、利用者側も車いすでの乗り降りに都合のいい場所を指定するコトができます。こうしておけば、ほぼ5分以内での乗車が可能になるはずです。

車いすに乗ったままでジャパンタクシーを利用するには、乗降スロープを設置する左側にかなりのスペースが必要になる。そういうことを車いす利用者側が事前に知っておくと、よりスムーズに利用できるはず
助手席も前に折りたためるので、車いす搭載レイアウト時のジャパンタクシーの車内はかなり広く感じる

 個人的には配車サービスアプリ「Japana Taxi」などに、“車いすで利用”という選択項目を追加してくれるだけでも、ずいぶんと便利になり、車いすユーザーも手軽でスムーズに利用できる気がします。

 車いすユーザー視点で次世代のモビリティを見てきた今回の福祉機器展。東京オリンピック・パラリンピックまで1年を切り、急速な進化・バリアフリー化を遂げつつある日本のモビリティ界ですが、願わくばこれが一過性のものとならず、東京オリンピック・パラリンピックが終わった後もこの流れが続き、やがては“次世代のユニバーサルなモビリティ社会”へと繋がっていけばいいなぁ、と。そんなコトを漠然と考えた2019年の福祉機器展でした。