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ジャガー、新型プレミアム・エステート「XF スポーツブレイク」発表会

「XF スポーツブレイクはあらゆる望みを叶えるジャガー」とハンソン社長

2017年11月27日 開催

「XF スポーツブレイク」発表会で登壇したジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長 マグナス・ハンソン氏(左)とジャガーのブランド・アンバサダーを務めているプロテニスプレーヤー 錦織圭選手(右)

 ジャガー(ジャガー・ランドローバー・ジャパン)は11月27日、ダイナミック・ラグジュアリー・サルーン「XF」の2018年モデルの受注を開始した。価格は605万円~1147万円。また、このXFの2018年モデルから、派生モデルとなるプレミアム・エステート「XF SPORTBRAKE(スポーツブレイク)」がラインアップに追加されている。XF スポーツブレイクの価格は722万円~756万円。ジャガーは同日、ニューモデルとなるXF スポーツブレイクの発表会を東京 渋谷で開催した。

 XFが2007年にデビューしてから10年が経過することを記念して用意されたXF スポーツブレイクは、XFの2018年モデルで導入された2.0リッターのガソリン&ディーゼル「INGENIUM」エンジンを搭載し、コネクティビティ機能を強化したインフォテインメント・システム「InControl Touch Pro」を採用するといった新機能を備えているほか、ボディスタイルをトランクを備えるノッチバックからルーフを延長したハッチバックに変更。リアシートの背もたれを前方に倒すことにより、ラゲッジスペースを通常の565Lから最大1700Lまで拡大可能としている。

 XF スポーツブレイクを加えたXF 2018年モデルの変更内容や価格などについては、関連記事の「ジャガー、新型『XF スポーツブレイク』導入など『XF』2018年モデルを受注開始」を参照していただきたい。

リアハッチに「25t」というバッヂを装着したXF スポーツブレイクのガソリンエンジン搭載モデル
リアハッチに「20d」というバッヂを装着したXF スポーツブレイクのディーゼルエンジン搭載モデル
ボディサイズは4965×1880×1495mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2960mm。車両重量はガソリンエンジン搭載モデルが1810kg、ディーゼルエンジン搭載モデルが1820kg
直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボのガソリンエンジンは、最高出力184kW(250PS)/5500rpm、最大トルク365Nm/1200rpmを発生。トランスミッションは8速ATで後輪を駆動
直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボのディーゼルエンジンは、最高出力132kW(180PS)/4000rpm、最大トルク430Nm/1750rpmを発生。トランスミッションは8速ATで後輪を駆動
ガソリンエンジン搭載モデルのエキゾーストエンド
標準装備は18インチだが、ガソリンエンジン搭載モデルの展示車はオプションとなる20インチのタイヤ&ホイールを装着
写真の「アダプティブLEDヘッドライト」はガソリン、ディーゼルともにオプション設定
通常時から565Lを備える広いラゲッジスペース。フロア下には「スペースセーバースペアーホイール」を標準装備
リアシートの背もたれを前方に倒すことで、ラゲッジスペース容量を最大1700Lまで拡大可能
フロアの両サイドに固定用フックをスライドさせるレールを設定
グレインレザーシートを標準装備し、内装色は写真の「エボニー」のほか、「ラテ」「ライトオイスター」の3種類

「XF スポーツブレイクはあらゆる望みを叶えるジャガー」とハンソン社長

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長 マグナス・ハンソン氏

 発表会では最初に、ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長のマグナス・ハンソン氏がスピーチを実施。ハンソン氏は「2017年は弊社にとって、躍動感にあふれるエキサイティングな年となりました。5代目のオールニュー『ディスカバリー』、そしてまったく新しいモデルとなる『レンジローバー ヴェラール』を発表いたしました。また、ジャガー『F-PACE』はSUVとして初めてワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています」と語り、ビジネスが好調であることをアピール。さらにスポーツ界に対する後援活動としてプロ野球の読売巨人軍をサポートし、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップのワールドワイドスポンサーであることなども説明した。

「オンライン・セールス・アドバイザー」では、スマートフォンを使ってジャガーやランドローバーの新車を購入できると語るハンソン氏

 また、10月からWebサイトを一新し、「オンライン・セールス・アドバイザー」という日本でも最先端となるオンラインセールスツールを導入したことを解説。このオンライン・セールス・アドバイザーでは、販売店に足を運ばなくてもPCやスマートフォンを使ってクルマの購入することが可能で、在庫している新車をすぐに納車することができるという。さらに今後も『E-PACE』『I-PACE』といった魅力的な新型車の市場導入も控えていると語った。

 同日に受注を開始した新しいXFについては、ジャガーブランドで最も賞を手に入れたクルマであると語り、この大切なモデルに“新しい顔”が加わると表現。新型のXF スポーツブレイクによって「ジャガーは大切なプレミアムセグメントに返り咲きます」と説明。「XF スポーツブレイクは洗練性とダイナミックさ、静かさとパフォーマンス、広いユニスペースとスポーティな走りといったあらゆる望みを叶えるジャガーであり、ジャガーこそ“レディトゥプレイ”なのです」と解説してニューモデルとなるXF スポーツブレイクをアンベールした。

ジャガーのブランド・アンバサダーである錦織圭選手の登場に合わせ、XF スポーツブレイクをアンベール

 XF スポーツブレイクのアンベールに合わせ、プロテニスプレーヤーであり、ジャガーのブランド・アンバサダーも務めている錦織圭選手がステージに登場。同時に登壇したジャガー・ランドローバー・ジャパン マーケティング・広報部 ディレクターの若林敬一氏から、錦織選手に説明するスタイルでXF スポーツブレイクの商品解説が実施された。

ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 マーケティング・広報部 ディレクター 若林敬一氏

 若林氏はニューモデルのXF スポーツブレイクに与えられたコンセプトが「レディトゥプレイ」であると語り、外観では2007年に登場したXFと同じ、スーツなどを着用するようなフォーマルな場に似合うフロントマスクを持ちながら、サイドからリアにかけては車名のブレイクを反映して「プレイ」という言葉を感じさせるデザインになっていると説明。プレイという言葉には遊びの面もありつつ、スポーツや楽器演奏に真剣に取り組むときにも使われるもので、レディトゥプレイの持つ“戦う準備はできている”という意味合いを表現しているとアピールした。

若林氏はサイドビューについて「ルーフは黒いルーフレールでラインが滑らかに見えると思います。伸びやかにすることにデザイナーが注力して、それを印象づけるため、ドアの下にある直線のラインを後方まで伸ばし、エッジを効かせているんですね」と紹介
リアビューではコンビネーションランプに与えられた半円状のモチーフを紹介。錦織選手も「(自分が乗っているF-PACEに)すごく見た目が似ていると思いますね」とコメント
オプション設定されている「ハンズフリーテールゲート」の機能解説シーン
両手にテニスラケットを収納するバッグを持った錦織選手が、XF スポーツブレイクのリアバンパーの側面から足先を差し込むような動作をすると、リアハッチが電動オープン。両手のバッグをそのまま搭載できた。また、リアハッチが開いているときに同様の動作をすると電動クローズすることも披露された
ラゲッジスペースにはあらかじめスーツケースが大小合わせて3個入っており、さらに大きめのラケットバッグも2つ入る積載性の高さがアピールされた。錦織選手も「遠征に行くときはスーツケースが2個あって、さらにラケットバッグもあったりと結構な荷物を持っていきます。でも、たぶん軽々と入っちゃうサイズなのですごく使い勝手がいいと思います」と評価
錦織選手が運転席に座って車内装備も説明
ルーフ部分の中央で手を動かすことで、パノラミックサンルーフを開閉できる「ジェスチャー・ルーフブラインド」も錦織選手が体験。若林氏は「安全運転という面でも、ジェスチャーだけで操作できることは意味があることだと思っています」と解説した
XF スポーツブレイクのラインアップと価格などの一覧
車両解説後には錦織選手によるトークセッションの時間も設けられた

 車両解説後に行なわれたトークセッションでは、ジャガーモデルの持つ魅力について問われた錦織選手が「ジャガーらしさが一番出るのは、スポーティな走りとスタイルで、そこは自分と似ているところでもあります。あと、このクルマ(XF スポーツブレイク)もそうですけど、かっこよさのあるところがジャガーの一番好きなところです」と回答した。

 錦織選手はブランドアンバサダーを務めるようになって3年になるが、年々ジャガーのことが好きになっていて、いろいろなモデルに乗って楽しさを感じられるほか、自身が活動の中心としているアメリカでは、毎日のようにF-PACEに乗って生活しているので、愛着がどんどん強くなって「最高の相棒」になっていると紹介。また、F-PACEに乗っている時間は運転を楽しめて、ひとときテニスを忘れてリラックスする場になっていると語った。

 また、XF スポーツブレイクのコンセプトであるレディトゥプレイに関連して、錦織選手にとって「戦うために準備しているレディトゥプレイとは?」という質問に対しては、「僕にとっては試合が本番なので、そのために練習やトレーニングを重ねて準備して、一番重要なのはいかに練習で自信をつけて試合に臨めるかなので、そこを心の刻んで練習を怠らないようにしています」と回答。来シーズンに向けた錦織選手の目標は「力強く復帰!!」と発表された。

ジャガーの魅力について語り、F-PACEを「最高の相棒」と表現する錦織選手
2018年シーズンに向けた錦織選手の目標は「力強く復帰!!」
このほかに発表会では、来シーズンの錦織選手の活躍を祈念する「ジャガーブランドチャーム」の贈呈も行なわれた
贈られたジャガーブランドチャームは、来シーズンに錦織選手のテニスバッグに取り付けられ、「会場でジャガーもともに戦う」という。発表会場ではラゲッジスペースの紹介で登場したラケットバッグに取り付けるシーンが披露された
ラケットバッグを背負ってジャガーブランドチャームを紹介。ジャガーのブランドロゴが滑らかな金属で立体化されている