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トヨタ 2000GTへ憧れるカーデザイナーを演じる山本美月さん、ドラマ「真夜中のスーパーカー」でレーシングスーツ姿を披露
トヨタ博物館が全面協力。2000GTとLFAのバトルもあり
2018年1月15日 21:04
- 2018年1月15日 開催
1月15日、NHK名古屋放送局が制作する愛知発地域ドラマ「真夜中のスーパーカー」の取材会がトヨタ博物館(愛知県長久手市)で開催され、同ドラマの主演で女優の山本美月さんのほか、俳優の唐沢寿明さん、上遠野太洸さんらが出席して、ドラマや役柄に対する思いなどを話した。
トヨタ博物館の全面協力で制作される「真夜中のスーパーカー」のストーリーは、カーデザイナーとして修業中の主人公「白雪」と、日系ブラジル人4世の「リカルド」が博物館に展示されているトヨタ 2000GTを巡って出会いを果たす。そして、2000GTの運転席から現れた「白いレーシングスーツの男」の不思議な力により、白雪とリカルドは真夜中のナイトミュージアムに幽閉されてしまうという展開。果たして、2人は無事に元の世界に戻れるのか? ドラマでは自動車製造の歴史にも触れながら物語が進み、2000GTとレクサス LFAのバトルもあるという。
主人公の白雪役を山本さん、白いレーシングスーツの男役を唐沢さん、リカルド役を上遠野さんがそれぞれ演じ、アニメ「鋼の錬金術師」などの作品に携わった會川昇氏が脚本を手掛ける。
主演の山本さんは「白雪が2000GTやリカルドと出会って成長していく話。ドラマを通して私自身も成長していきたい。私はクルマに詳しくなかったのですが、このドラマを撮影していてクルマに興味が出てきたので、クルマを知らない方でも楽しめる内容だと思います」と役柄への思いを話すとともに「クルマ好きの方に失礼のないよう丁寧な撮影をしていて、(ディレクターの)大橋さんがいろいろな仕掛けをしてあるので、クルマ好きな方がオッと思うこともあると思います。レースシーンは迫力のあるものに仕上がっていて、ファンタジー要素もあるので、子供から大人まで楽しめる作品だと思います」と感想を話した。
自身も2000GTを所有するという唐沢さんは「(映画)『ナイトミュージアム』のようなファンタジーであり、(2000GTを前に)クルマを見るだけで顔がほころんでしまうぐらいこのクルマに惚れ込んでいます。そういった化身を演じることができて、このドラマをやらなくて何をやるんだと、それぐらいうれしい役どころ」と感想を話した。
ドラマでは自動車産業の光と影を描くといい、上遠野さんは「クルマに関する知識を披露するとか、クルマへの愛を語るとかはなく。現実に日本にいる日系人方たちの1人として、そういった人たちの心情、悲しいけれどありふれた現実の1人として、みせていきたい」と意気込みを話した。
取材会には制作統括のNHK名古屋放送局 制作部 チーフ・プロデューサー吉永証氏、演出を担当するNHK名古屋放送局 制作部 チーフ・ディレクターの大橋守氏も出席。吉永氏は「白雪にとって、自動車開発をしてきた人たちと触れ合うことで、これからやっていくことを再認識していくドラマ」などとコメント。
大橋氏は「(2000GTは)1965年にプロトタイプが発表され、1年後の1966年にスピードトライアルに挑戦して当時の最高記録をマークしたクルマ。当時、世界一のマラソンランナーを作ったということは、その後の国産車の命運を分けたと言っても過言ではないと思っていて、2000GTの時代的な意味合いを噛みしめていただきたい」などとドラマに対する思いを話した。
「真夜中のスーパーカー」は3月28日22時からBSプレミアムで放送予定。