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デンソー、夜間の認識性能を高めた普及型の新型「画像センサー」開発

新レンズや撮像素子を高感度化。トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」に搭載

2018年1月29日 発表

新たに開発された画像センサー

 デンソーは1月29日、夜間の認識性能を向上させた普及型の新型画像センサーを開発したと発表した。

 この新型画像センサーとミリ波レーダーの組み合わせにより、昼間だけでなく夜間の歩行者の認識も可能として、街灯のある夜間の住宅地などにおいて緊急時の自動ブレーキの実現に貢献するとしている。

夜間の歩行者を肉眼で見た場合(左)と、新型画像センサーで見た場合(右)の認識性能イメージ

 今回開発された新型画像センサーは、新たなレンズの開発や撮像素子の高感度化により夜間の認識性能を向上させるとともに、従来品に比べ体積を約4割小型化して搭載性を高めた。

 また、パターン認識を高精度化させて画像認識性能を向上。自転車に加え三角形・四角形・八角形といった日欧米の道路標識の認識も可能としたほか、白線認識アルゴリズムの改良および道路端認識アルゴリズムの追加により、車線維持支援・車線逸脱抑制機能の適用範囲を拡大した。

 なお、今回開発された画像センサーとミリ波レーダーの組み合わせは、1月に発売されたトヨタ自動車「アルファード」「ヴェルファイア」に搭載されている。