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マツダ、「デミオ」「CX-3」「アクセラ」ディーゼル車のリコール。計15万8286台

予見性リコールも実施。対象車両は15万8785台

2018年2月1日 発表

「デミオ」「CX-3」「アクセラ」ディーゼル車のリコール(改善箇所説明図)

 マツダは2月1日、「デミオ」「CX-3」「アクセラ」ディーゼル車のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両は2014年8月5日~2017年10月25日に生産されたデミオが8万6839台、2014年12月16日~2017年10月21日に生産されたCX-3が5万9912台、2016年5月26日~2017年10月14日に生産されたアクセラが1万1535台の計15万8286台。

 いずれのモデルも、ディーゼルエンジンの保護制御が不適切なため、無負荷状態でアクセルを全開した際に燃焼異常が発生しても、エンジン保護機能が作動しない。そのため、燃焼異常により燃焼圧力が上昇し、最悪の場合はエンジンが破損するおそれがある。

 改善対策として、対象車両はエンジン制御プログラムを対策プログラムに修正するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃する。

同3台の予見性リコールも

予見性リコールの改善箇所説明図

 また、マツダは同日に上記3モデルの予見性リコールも届け出た。対象車両は2014年8月5日~2017年10月30日に生産されたデミオが8万6958台、2014年12月16日~2017年10月28日に生産されたCX-3が6万166台、2016年5月26日~2017年10月30日に生産されたアクセラが1万1661台の計15万8785台。

 予見性リコールとは、「お客様が予見現象を容易に認知でき、この予見現象が発生した以降も相当な期間、安全な運行を確保できる場合には、この予見現象を認知した後に速やかに改善を実施することができるリコール制度」。

 この届け出では、ディーゼルエンジン搭載車で低車速で加減速する走行を繰り返すと、燃焼時に発生する煤の量が増え、インジェクタ噴孔部に堆積し、燃料の噴霧状態が悪化することでさらに煤の量が増え、排気側バルブガイド周辺に堆積することがある。そのため、排気バルブが動きにくくなり、圧縮低下による加速不良や車体振動が発生するとともに、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅し、最悪の場合はエンジンが停止するおそれがある。

 改善対策として、使用者に当該不具合を周知し、エンジン警告灯が点灯あるいはグローランプが点滅した場合は速やかに点検入庫するよう促す。また、点検入庫した場合には、エンジン制御コンピュータ等を点検し、排気バルブのバルブスプリング、インジェクタを無償で交換するとともに、エンジンおよびDPF(黒煙除去フィルタ)に堆積した煤を清掃する。