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マツダ、「CX-5」「アテンザ」ディーゼル車をリコール。計6万3208台

ブレーキアシスト力低下やエンジン停止のおそれ

2018年4月13日 発表

「CX-5」「アテンザ」ディーゼル車のリコール。1:原動機(バキュームポンプの不具合

 マツダは4月13日、「CX-5」「アテンザ」のディーゼル車、計6万3208台のリコールを国土交通省に届け出た。対象車両の製作期間は2012年2月13日~2013年9月27日。

 対象車両は、1:原動機(バキュームポンプ)、2:原動機(ターボチャージャ)、3:潤滑装置(オイルフィルター)に不具合があり、ブレーキアシスト力の低下やエンジンの停止が発生するおそれがある。具体的には以下のとおり。

1:ディーゼルエンジン車のバキュームポンプにおいて、ポンプ軸の耐摩耗性が不十分なため、エンジン内部で発生する金属粉により当該軸が摩耗することがある。そのため、そのまま使用を続けると軸の摩耗が進み、負圧生成能力が低下し、エンジン低回転時にブレーキペダルを短時間に複数回踏むと、一時的にブレーキアシスト力が低下するおそれがある。

2:ディーゼルエンジン車のターボチャージャにおいて、これまでに実施した点検等の措置が不適切なため、エンジン内部で発生する金属粉で当該ターボチャージャの軸が摩耗することがある。そのため、そのまま使用を続けると軸の摩耗が進み、加速力の低下及び異音が発生し、最悪の場合、軸が折れて排気経路が閉塞し、エンジンが停止するおそれがある。

3:ディーゼルエンジン車用のオイルフィルターの使用において、使用者への周知が十分行われていないため、リリーフバルブの開弁圧が不適切なオイルフィルターを使用した場合、エンジン内部で発生する金属粉が十分に捕捉されないことがある。そのため、1及び2の不具合が発生するおそれがある。

2:原動機(ターボチャージャ)の不具合
3:潤滑装置(オイルフィルター)の不具合

 改善対策として、1についてはバキュームポンプを対策品に交換。2についてはターボチャージャを点検し、異常なものは新品に交換。3についてはオイルフィルターを点検して不適切なものは対策品に交換、使用者に注意喚起するとともに、エンジンフードに純正外のオイルフィルターを使用しない旨の注意ラベルを貼り付ける。

 不具合件数は、1については191件、2については142件、3については15件で、事故は発生していない。

 なお、今回のリコールは、2014年12月4日付けで届け出た改善対策における点検が不十分で、不具合が発生するおそれがあることが判明したためリコールを実施するもの。