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フォルクスワーゲン、全車1.0リッターターボ+7速DSG採用の新型「ポロ」

「MQB」初採用で全長と全幅が65mm拡大。209万8000円から

2018年3月20日 発売

209万8000円~265万円

新型「ポロ」(エナジェティックオレンジメタリック)

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンは3月20日、5ドアハッチバックのコンパクトモデル「ポロ」を発売した。価格は209万8000円~265万円。

 2009年に先代モデルがデビューして以来、約8年ぶりのモデルチェンジで第6世代となる新しいポロは、フォルクスワーゲン グループのモジュール戦略「MQB」によってコンパクトモデル用に新開発された最初のモデル。ホイールベースが80mm拡大となる2550mmとなったほか、全長と全幅は65mm拡大し、全高は10mm低下。ボディサイズは4060×1750×1450mm(全長×全幅×全高)となっている。

モデルエンジン変速機駆動方式価格JC08モード燃費
TSI Trendline直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ7速DCT(7速DSG)2WD(FF)2,098,000円19.1km/L
TSI Comfortline2,299,000円
TSI Highline2,650,000円
新型ポロ
新型ポロのボディサイズは4060×1750×1450mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2550mm。車両重量は1160kgとなる

 外観デザインでは前後のオーバーハング短縮によってパワフルさ、スポーティさが強調され、全幅拡大と全高低下でワイド&ローのシルエットを獲得。ボンネットには左右に2本ずつ、計4本のラインが設定されてエッジが表現され、新デザインのフロントバンパー形状がボンネットを短く見せる効果を発揮する。リアではボリューム感を増したショルダー部分で力強さが演出され、ポロで初採用されたフルLEDテールランプは台形デザインで引き締まったイメージを生み出す。さらにリアバンパーには新たにディフューザーが統合され、個性的なビューを表現している。

 ボディカラーにはHighline専用の新色「アイボリーシルバーメタリック」「ホワイトシルバーメタリック」のほか、新色の「エナジェティックオレンジメタリック」「リーフブルーメタリック」といった4種類のニューカラーが用意され、このほか「ピュアホワイト」「フラッシュレッド」「ディープブラックパールエフェクト」「リフレックスシルバーメタリック」の8種類が設定されている。

「MQB」採用による前後オーバーハングの短縮やワイド&ローのシルエットで、スポーティさや力強さを獲得
上級グレードのHighlineはLEDポジションランプ付のLEDヘッドライトを標準装備。デイタイムランニングライトは全車標準装備となる
Highline専用の新色「アイボリーシルバーメタリック」
Highline専用の新色「ホワイトシルバーメタリック」
新色「エナジェティックオレンジメタリック」
新色「リーフブルーメタリック」
「ピュアホワイト」
「フラッシュレッド」
「ディープブラックパールエフェクト」
「リフレックスシルバーメタリック」

 キャビンはロングホイールベース化と全幅の拡大で空間が拡大され、とくにリアシートの居住性、乗降性などが向上。さらにラゲッジスペースの容量も280Lから351Lに71L増え、ユーティリティも高まっている。

 インテリアではダッシュボードが従来までの垂直基調から水平基調に変更され、ドライバーから見やすい高い位置にディスプレイ&操作パネルを設定。メーターパネルから水平方向に連続させることで、クリーンで新しさを感じさせるデザインとなっている。カーナビなどを統合した純正インフォテイメントシステムには、全車で「Composition Media」を標準装備するほか、ポロとして初めて「Discover Pro」をオプション設定。

 Discover Proは表面に美しいガラスパネルを使う8インチの画面を備え、音量調整や地図の縮尺変更をタッチパネルとダイヤルの両方で操作可能として使い勝手を高めており、さらにモバイルオンラインサービスの「Volkswagen Car-Net」にも対応。コネクテッド技術で最新の施設検索や運転に必要な情報などを取得でき、新型ポロが「つながるコンパクトカー」に進化するという。

インパネデザインは水平基調に変更され、見やすく扱いやすい高い位置にディスプレイを設定
ボディサイズが拡大され、車内の居住空間も広がっている
純正インフォテイメントシステムは「Composition Media」を全車標準装備し、ポロとして初めて「Discover Pro」をオプション設定
Discover Proはモバイルオンラインサービス「Volkswagen Car-Net」に対応
ラゲッジスペース容量は280Lから71L増の351Lに拡大。リアシートやフロアパネルのアレンジでさらに広げることもできる

 パワートレーンには新開発の直列3気筒DOHC 1.0リッターTSIターボエンジンを搭載し、最高出力70kW(95PS)/5000-5500rpm、最大トルク175Nm(17.9kgm)/2000-3500rpmを発生。トランスミッションは乾式7速DSGを組み合わせ、JC08モード燃費は19.1km/Lとなる。

新型ポロの走行イメージ

 また、新型ポロでは「MQB」を採用したことで、これまで上級モデルに採用されていた各種の先進安全装備を搭載。歩行者検知に対応するシティエマージェンシーブレーキ機能付きの「Front Assist」、危険が迫ったシーンでシートベルトのテンションを高めたりウィンドウ類を閉じる「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」、事故発生時に歩行者への衝撃を緩和する「アクティブボンネット」といった安全装備を初めて全車で標準装備した。

 先代のHighlineから標準装備している「アダプティブクルーズコントロール」(全車速追従機能付)では、機械式パーキングブレーキ採用のモデルで初めて自動停車と自動発進を行なう「Stop&Go」機能を備えた。

 このほか、「リアトラフィックアラート」(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)、「ブラインドスポットディテクション」(後方死角検知機能)、「駐車支援システム“Park Assist”」がComfortlineとHighlineでオプション設定されている。

プリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist」は歩行者検知に対応
「アダプティブクルーズコントロール」には自動停車と自動発進を行なう「Stop&Go」機能を追加
後退出庫といった場面で衝突軽減ブレーキが機能する「リアトラフィックアラート」(左)、後側方の車両などを検知してドアミラーのインジケーターで危険を知らせる「ブラインドスポットディテクション」(右)などがComfortlineとHighlineでオプション設定された
TSI TrendlineTSI ComfortlineTSI Highline
全長×全幅×全高[mm]4,060×1,750×1,450
ホイールベース[mm]2,550
重量[kg]1,160
乗車定員[名]5
最小回転半径[m]5.1
JC08モード燃費[km/L]19.1
エンジン直列3気筒DOHC 1.0リッターターボ
最高出力[kW(PS)/rpm]70(95)/5,000-5,500
最大トルク[Nm(kgm)/rpm]175(17.9)/2,000-3,500
トランスミッション7速DCT(7速DSG)
フロントサスペンションマクファーソンストラット(スタビライザー付)
リアサスペンショントレーリングアーム
フロントブレーキベンチレーテッドディスク
リアブレーキドラム
前/後タイヤ185/65 R15195/55 R16