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ボルボ、新開発プラットフォームに出力が異なる2種類の直4ターボエンジン搭載の新型「XC40」
IntelliSafeに新機能「オートブレーキ機能付CTA」を初搭載。389万円から
2018年3月28日 16:42
- 2018年3月28日 発売
- 389万円~559万円
ボルボ・カー・ジャパンは3月28日、新型コンパクトSUV「XC40」を発売した。全車右ハンドル仕様で、価格は389万円~559万円。
1月26日に300台限定で予約受注を行なった「T5 AWD R-Design 1st Edition」はすでに完売。T5 AWD R-Design 1st Edition以外のモデルについては、2018年第2四半期以降の納車を予定している。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
XC40 T4 | 直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(190PS/300Nm[欧州参考値]) | 8速AT(ロックアップ機構付) | 2WD(FF) | 3,890,000円 |
XC40 T4 Momentum | 4,390,000円 | |||
XC40 T4 AWD Momentum | 4WD | 4,590,000円 | ||
XC40 T4 AWD R-Design | 4,890,000円 | |||
XC40 T4 AWD Inscription | 4,990,000円 | |||
XC40 T5 AWD R-Design | 直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボ(252PS/350Nm) | 5,390,000円 | ||
XC40 T5 AWD Incsription | 5,490,000円 | |||
XC40 T5 AWD R-Design 1st Edition | 5,590,000円 |
ボルボ初のコンパクトSUVとなるXC40は、燃費効率とパフォーマンスを両立する新世代パワートレーン「Drive-E」として、最高出力140kW(190PS)/4700rpm、最大トルク300Nm(30.6kgm)/1400-4000rpm(どちらも欧州参考値)と、最高出力185kW(252PS)/5500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1800-4800rpmを発生する2種類の直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴ターボエンジンを搭載。トランスミッションには8速ATを採用し、駆動方式は4WDのほかに「T4」と「T4 Momentum」には前輪駆動の2WDモデルも設定される。
なお、将来的にはプラグインハイブリッドモデルやEVモデルも追加される予定。
プラットフォームには、小型車専用として新開発された「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)」をボルボとして初採用。CMAは「90シリーズ」「60シリーズ」で採用されている大型車用の新世代プラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)」と同じく、サイズやパワートレーンの自由度が高いことが特徴。安全性や機能性はSPAと共用しており、90シリーズや新型「XC60」とほぼ同等となる16種類以上の先進安全・運転支援技術「IntelliSafe(インテリセーフ)」の搭載を可能にした。
先進安全・運転支援技術のIntelliSafeは、「歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能付衝突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」といった機能のほかに、新型XC40では新機能「オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」をボルボとして初搭載。オートブレーキ機能付CTAは、駐車スペースから後退して出庫する際に、リアバンパーに内蔵したミリ波レーダーで接近する車両を検知すると警告音で知らせるとともに、必要に応じてオートブレーキを作動させて衝突の回避または衝突被害の軽減を行なう機能。
加えて、自動運転「レベル2」相当となる「パイロット・アシスト」も標準装備。パイロット・アシストは、全車速追従機能付ACCを設定した130km/h未満の速度域において、車線の中央を保持できるように支援する機能で、単独走行中にも作動可能。渋滞中でも車線を維持するようにステアリング操作をアシストし、先行車や隣接車線の他車と接触するリスクを低減させてドライバーの負担を軽減する。
新型XC40が搭載する主な先進安全・運転支援技術
・衝突回避・軽減フルオートブレーキシステム(右折時対向車検知機能、歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能付)
・パイロット・アシスト(車線維持機能)
・全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)
・衝突時ブレーキ保持機能
・DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
・LKA(レーン・キーピング・エイド)
・BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)
・LCMA(急接近車両警告機能)
・オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)
・RSI(ロード・サイン・インフォメーション)
・アクティブ・ハイビーム
・360°ビューカメラ
・ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護機能)
・ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援機能)
・オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)
・パイロットアシスト(車線維持機能)
・被追突時警告機能(静止時オートブレーキ機能付)
エクステリアでは、高い地上高と大径アルミホイールがもたらす力強いプロポーションで、コンパクトながらSUVらしい存在感を表現。フロントデザインは、新世代ボルボの共通アイコンである北欧神話の「トール・ハンマー」をモチーフとしたT字形LEDヘッドライトを採用するとともに、力強く張り出したフロントグリルや立体的な造形のフロントバンパーを採用してタフなイメージを創出した。
リアデザインはボディサイドに回り込むL字型のLEDテールランプでワイドさを強調すると同時に、大きく張り出したルーフエンドスポイラーでスポーティさを演出。フロントからリアまで細部にこだわり、都市型のライフスタイルにマッチするスポーティかつカジュアルなスタイリングとした。
扱いやすさを考慮したインテリアでは、グローブボックスにバッグがかけられるリトラクタブルフックを追加するとともに、大型のペットボトルやノートPCも収納できる大容量ドアポケット、スマートフォンを置くだけで充電できる「ワイヤレス・スマートフォン・チャージ」などを採用。
ルームミラーをフレームレスタイプとしたほか、ダッシュボードのデコレーションパネルを照らすLEDライトを追加して特別な空間を演出。多彩なシートカラーを設定し、「R-Design」では「Lava」(オレンジ)のフロアカーペットとドアトリムを選択可能とした。
インフォテイメントシステムには、「Apple CarPlay」と「Android Auto」に対応(一部グレードはオプション)する「SENSUS(センサス)」を搭載。音声認識機能により視線の移動をすることなく、ナビゲーションの目的地設定やエアコンの温度調整、メディアの操作といった幅広い操作を音声で行なうことができるほか、インパネ中央に配置された9インチのセンターディスプレイは、赤外線方式タッチスクリーンを採用して手袋をし他状態で操作可能。走行中にドライバーが必要とする情報は、メーターパネルの12.3インチ・ドライバー・ディスプレイにも表示される。
オーディオシステムでは、力強い低音を再生する「エアウーファーテクノロジー」を標準装備。さらに高音質な「haman/kardonプレミアムサウンド・オーディオシステム」を「Inscription」に標準装備し、その他のグレードにはオプションで設定している。