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ソフトバンクロボティクス、自動運転技術「BrainOS」採用の自動運転床洗浄機「RS26 powered by BrainOS」説明会
自動運転機能を利用するためのサービス「AI 清掃 PRO」も提供開始
2018年7月18日 16:45
- 2018年8月1日 発売
- RS26 powered by BrainOS:248万円(税別)
- AI 清掃 PRO:5万9800円(税別)×60カ月(月払いと一括払いを選択可能)
ソフトバンクロボティクスは7月18日、自動運転技術「BrainOS」を搭載した自動運転床洗浄機「RS26 powered by BrainOS」を8月1日に発売すると発表した。価格は248万円(税別)。
また、RS26 powered by BrainOSの発売と合わせて、自動運転機能を利用するためのサービス「AI 清掃 PRO」を8月1日に提供開始、保守サポートや通信ネットワーク利用料などを含む料金プランは5万9800円(税別)×60カ月(月払いと一括払いのいずれかを選択可能)となる。
RS26 powered by BrainOSは、公共施設等の床面を水や回転ブラシを使って清掃する搭乗式スクラバーで、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先「Brain Corp.」の自動運転技術「BrainOS」を採用した。
サイズは1691×846×1383mm(全長×全幅×全高)。フロントの上部と下部、計2つのライダーを搭載して周囲270度、20m前方までを認識。また、3Dカメラを前方に1つと左右に1つずつ計3つ搭載している。
実際の利用方法は、初期設定として対象となるエリアを清掃スタッフが手動運転して清掃ルートを作成する。2回目以降は設定したルートを選択してスタートボタンを押すだけで、登録された清掃ルートを障害物や人を避けながら自律走行する。
また、RS26 powered by BrainOSの本体には通信モジュールが搭載されており、障害物等により立ち往生した場合や清掃完了時には、メッセージや写真で管理者に知らせる通知機能を備える。
今回の発売を前に、「アリオ亀有」(東京都葛飾区:アイング)、「ゆめタウン廿日市」(広島県廿日市市:イズミテクノ)、「大阪駅」(大阪市北区:ジェイアール西日本メンテック)、「阪急西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市:阪急阪神クリーンサービス)で先行納入されてきたが、RS26 powered by BrainOSの自動運転機能の主な特徴としては、現場の清掃スタッフが新たにPCなどを利用して操作方法を習得する必要もなく、導入時からスムーズに利用できるところにあるという。
搭載されているセンサーやカメラは自律走行のためのもので、作業の品質は清掃ルートを入力する清掃スタッフにより左右されることになることになる。これについてソフトバンクロボティクスの担当者によると、これまでの導入事例では導入時にソフトバンク側であらかじめ清掃ルートを登録して納入することもあるが、納入後しばらくするとそれらの清掃ルートは全て消されて、現場の清掃スタッフにより作業時間と仕上がり品質を考慮した清掃ルートに書き換えられ、担当者の想像を超える運用がされていたという。
清掃業界では採用難や高年齢化による人材不足という課題に直面しているといい、ソフトバンクロボティクスモビリティ事業推進部の周聖哲氏は「われわれも自動運転技術で人を削減していこうと考えているわけでなく、清掃業界ではそもそも人材が足りていないので、そこを補っていきたい」と強調した。