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【Suzuka10H】“復活の34号車”として注目を集めるModulo Drago CORSE(道上龍/大津弘樹/小暮卓史選手)は、予選23位に
10時間の決勝レースでの追い上げに期待
2018年8月26日 03:57
- 2018年8月25日 予選
- 2018年8月26日 決勝
鈴鹿サーキットで開催されている「SUZUKA 10 HOURS ENDURANCE RACE」(鈴鹿10時間耐久レース、以下SUZUKA 10 HOURS)。このSUZUKA 10HOURSで注目の1台となったのが、SUPER GT第5戦富士で発生したクラッシュの影響で参加が危ぶまれたが、無事新車を迎えることでSUZUKA 10HOURSに参戦した34号車 Modulo Drago CORSE(道上龍/大津弘樹/小暮卓史選手)だ。
8月24日に行なわれた予選「BBS EXCTING ATTACK」は、3人のドライバーが一人ずつアタックし、上位20台(今回は予選記事で既報のとおり混乱があり24台)が2回目の予選「Pole Shootout」へ進む。34号車は18番手のタイムでPole Shootoutへ進出した。
Pole Shootoutのドライブを担当したのは小暮卓史選手だが、終了間際にスピン、コースアウト。これで赤旗中断となり予選は終了した。34号車は予選中に4輪がコースから脱輪していたとのことでPole Shootoutでのタイムが抹消され結果、23位で決勝を迎えることになった。
予選終了後、34号車 Modulo Drago CORSE記者会見
予選終了後、34号車 Modulo Drago CORSEのチームホスピタリティで記者会見が行なわれた。ここでは予選アタック順にドライバーがコメントを発表。最初に走った道上選手は「昨日の練習走行からタイヤの違いによるセットアップを行なっていました。SUPER GTのタイヤと比較すると、SUPER GTのタイヤの方がスペシャルでグリップが高いのに対して、このレースで使用するピレリタイヤはセットアップの幅がないという印象です。そのためドライビングやメカニック側で合わせ込んでみましたがまだまだという感じです。とにかくSUPER GTでのセットアップとはかけ離れたものになっています」とのこと。
2番手でドライブした大津選手は「SUPER GTで使ってるタイヤに比べると温まりは早いのですが、ピークを引き出すという点でいうとタイヤをていねいに使っていくことが必要なようです。今回、上手く使っていくにはまだまとめきれませんでした。自分の中ではもう少しそこができていなかったようです」という。今回参加しているNSX勢のなかではセッション中に一番よいタイムを記録した大津選手だったが、「自分のなかではもう少しいけたなという思いはありました」と、さらにラップタイム向上の余地があったと答えた。
3番目にドライブしたのは小暮選手。ふだんはGT500に乗っているのでまずはNSX GT3の印象に対する質問を受けた。「クルマもタイヤも違いますが、ウエット路面で走ったときはそれほど違和感を感じませんでしたが、ドライ路面ではグリップがないという印象です。そのためちょっと試行錯誤しながら乗っている感じです」とのこと。
小暮選手はPole Shootoutのドライブを担当したが、終了間際にデグナーカーブでコースアウトしてしまった。その点に関しては「コースにはかなり砂利が出ていた」とのこと。このことに関しては道上選手も「今回のピレリタイヤだと、NSX全車、リアのグリップが不足していてちょっと頑張るといつスピンしてもおかしくない状況です」と語っていた。
チョン監督は「フリー走行からあまり調子はよくないというか、セットアップ変更をしてもその結果がクルマに現われてこないという感じです。また、タイヤも路面温度に対するグリップの変化も大きいので難しい状況です」とのことだった。
決勝のスタートは8月26日の朝10時。ゴールは20時という長丁場。SUZUKA 10HOURSで大注目の1台となっている34号車が、23位スタートとからどこまで追い上げてくれるか、大いに期待したい。