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【Suzuka10H】決勝スタート。記念すべき初開催のSuzuka10Hは予想よりも高めな気温と路面温度
2018年8月26日 11:38
- 2018年8月24日~26日 開催
真夏の耐久レース「鈴鹿1000kmレース」から発展して新しくFIA-GT3の車両を利用した10時間レースとして生まれ変わったSuzuka10H(第47回 サマーエンデュランス「鈴鹿10時間耐久レース」)が、8月24日~8月26日の3日間にわたり三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催されている。8月26日は決勝レースが行なわれ、10時にフォーメーションラップが開始され、10時間後となる20時のゴールに向けてスタートが切られた。
従来の1000kmレースでは12時半スタートで、18時過ぎにゴールとなっていたが、SUZUKA 10Hは10時間レースとなったため、スタート時間が早められて10時にフォーメーションラップが開始され、1周したあとグリーンフラッグとなりローリングスタートが切られた。
ポールポジションからスタートの28号車があわやスタートできなくなりそうに、序盤から追い抜き、アクシデントが多発
記念すべき初めてのSUZUKA 10 HOURSのスタートを迎えた8月26日、鈴鹿サーキットがある三重県鈴鹿市は雲1つない快晴。それにより、気温も路面温度もどんどん上がり続けており、スタートが切られた段階では気温32℃、路面温度44℃とずっと上がり続ける傾向で、この高い気温、路面温度にタイヤをどのように合わせこんでいくかが鍵になりそうだ。特にSUPER GTに参戦している国内チームにとっては、ワンメイクタイヤとして供給されているピレリタイヤには慣れていないため、普段のシリーズでピレリに慣れ親しんでいる海外チームとの差を埋めるかが重要になってくるレースになりそうだ。
レースはフォーメーションラップが10時に開始された。ペースカーとなるNSXに先導され各車スタートしていくが、その中まさかの事態が発生した。
ポールポジションを獲得していた28号車 HubAuto Corsa(Ferrari 488 GT3、ニック・フォスター/デイビッド・ペレル/吉田広樹組)がスタートできず、グリッドにとまったままだったからだ。どうやらエンジンがかからず、グリッドにスタックしていたが半分程度の車両がスタートした段階でエンジンがかかり、そのままフォーメーションラップ中にポールの位置へ戻っていって事なきを得た。ただし、スタートから20分ぐらいでスタート手順違反の疑いと表示され、現在ペナルティがでるかどうかが検討されている
スタートはローリングスタートで、グリーンのランプがつくと各車アクセル全開にしてストレートを加速していき、1コーナーに入っていった。全車綺麗に1コーナーを回り、懸念されていた大きな混乱などもなくレースは進展していった。
その後、日立オートモティブシケインで、34号車 Modulo Drago CORSE(Honda NSX GT3、道上龍/大津弘樹/小暮卓史組)が、前を走っていた58号車 Garage 59(McLaren 650S、ベン・バーニコート/アンドリュー・ワトソン/カム・レドガー組)のインに入ったが、59号車がインを閉めてしまったため、両車は接触してしまった。34号車はほとんどダメージなく走ることができていたが、58号車はスピンしてしまい順位を下げた。なおこのインシデントに関しては現在審議が行なわれている。そうした各所で激しいバトルが繰り広げられており、10時間レースの初めの1時間とは思えない熱いレースが展開されている。
レースは10時間で、ドライバーは1回の運転で65分を超えて運転することができないので、1時間に1回は必ずピットに入る必要がある。また、ピットストップは最低82秒と規定されており、これ以前にピットストップが終わってもピットアウトすることができない。これまでSUPER GT/GT300の燃費で苦しんでいたチームにとっては福音となりそうだ。
レースはスタートから10時間後にゴールを迎える予定で、残り9時間程度でゴールを迎えることになる。