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ホンダ、ダイナミクス性能を進化させた「NSX」2019年モデル受注開始
新色「サーマルオレンジ・パール」追加。価格は据え置きの2370万円
2018年10月25日 11:30
- 2018年10月25日 受注開始
- 2370万円
本田技研工業は10月25日、「NSX」2019年モデルの受注を開始した。正式発売は2019年5月となり、価格はこれまでと変わらず2370万円。
2代目にあたる現行NSXは2016年8月に発表(発売は2017年2月)され、生産は米国オハイオ州の専用工場「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(PMC)」で行なわれている。日本での初年度の販売計画台数は100台だったが、発表から2年で400台のオーダーを受注するなど好評を博しているという。
受注生産のため現時点での納期見通しは約半年から1年としており、詳細は販売を行なう「NSX PERFORMANCE DEALER」で確認できる。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
NSX | V型6気筒DOHC 3.5リッターツインターボ | 9速DCT | 4WD(SPORT HYBRID SH-AWD) | 23,700,000円 |
NSXは、新世代のスーパースポーツモデルとしてV型6気筒DOHC 3.5リッター直噴ツインターボ「JNC」型エンジンに3モーターを組み合わせたSH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)によるハイブリッド方式を採用。縦置きエンジンと9速DCT、エンジンと9速DCTの間にレイアウトされるモーターをリアに搭載するとともに、フロントに左右独立制御の2モーターを配置。システム全体で最高出力427kW(581PS)、最大トルク646Nm(65.9kgfm)というハイパワーを実現している。
今回の2019年モデルではパワートレーンなどはそのままに、市街地からワインディングロード、サーキットでの限界走行域まであらゆるシーンでのコントロール性や、アクセル操作におけるドライバビリティ、路面との接地感のさらなる向上を目指してダイナミクス性能を進化。
具体的には、タイヤを従来のコンチネンタル「ContiSportContact 5P」から新開発の専用タイヤ「ContiSportContact 6」に変更するとともに、サスペンション各部の見直しを行ない、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%、それぞれ剛性を高めてクルマの基本性能を向上させた。
また、走行シーンに合わせて「QUIET」「SPORT」「SPORT+」「TRACK」の4モードを設定する「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御を最適化し、アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御を熟成。これにより低中速での切れのよいハンドリングと高速域での安定性を両立し、限界走行域においてもコーナリング時の高いGでのコントロール性や車両安定性を追求したという。
一方、エクステリアではワイド&ローのスタイリングを際立たせるためにフロントグリルを従来のシルバーからボディ同色へと変更したほか、フロントとリアのメッシュパーツ、オプション設定の各種カーボンパーツ(リアデッキリッドスポイラーと、「カーボンファイバーエクステリアスポーツパッケージ」に含まれるフロントスポイラー、サイドシルガーニッシュ、リアディフューザー)を従来のマット仕上げからグロス仕上げに変更している。
また、ボディカラーには初代NSXのプレミアムカラーだった「イモラオレンジ・パール」にインスピレーションを受けたという「サーマルオレンジ・パール」を新設定するとともに、オプション設定の「カーボンセラミックブレーキローター」にもブレーキキャリパーの新色としてオレンジを追加した。
インテリアでは上質感を追求した新色「インディゴ」を追加したほか、セミアニリンフルレザーパワーシート(オプション)でもレッドカラーを選択可能とした。そのほか、これまで「カーボンファイバーインテリアスポーツパッケージ」(オプション)の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストを標準装備に変更している。