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ルネサス、フォーミュラE「マヒンドラ・レーシング」のECUを開発し第2戦で優勝

マヒンドラ・レーシングと戦略的技術提携を拡大

2019年1月18日 発表

マヒンドラ・レーシングのジェローム・ダンブロシオ選手

 ルネサス エレクトロニクスは1月18日、モロッコで開催されたフォーミュラE選手権「FIA フォーミュラ E チャンピオンシップ」(現地時間:1月12日)の第2戦で、同社がオフィシャルテクニカルパートナーを務めるマヒンドラ・レーシングのジェローム・ダンブロシオ(Jerome D’Ambrosio)選手が優勝したと発表した。

 同社はフォーミュラEに参戦するマヒンドラ・レーシングと戦略的技術提携を拡大しており、今回、PoC(proof-of-concept:プロトタイプ実装に際しての機能検証工程)設計にモジュールレベルのアプローチを取り入れ、プリンント基板設計、回路図、ソフトウェア、テストを含む電子制御ユニットECU(Electronic Control Unit)の開発を行なった。

 今後もルネサスとマヒンドラレーシングチームは共同で、パワートレーンシステム向けルネサスの「RH850/E2x」マイコンや車載用バッテリマネージメントICを使用したシステムレベルの設計改良を続けて、今シーズンの総合優勝を狙うとしている。

 ルネサスエレクトロニクスのオートモーティブソリューション事業本部の執行役員兼CTOである吉岡真一氏は「シーズン5は、とても素晴らしいスターを切ることができました。私たちは、マヒンドラ・レーシングとの戦略的技術提携を拡大し、両社がシステムレベルで協力していることが、今シーズンの開幕結果につながっていることを大変喜ばしく思います」とコメント。

 マヒンドラ・レーシングのCEO兼Team PrincipalであるDilbagh Gill氏は「私はマラケシュでの勝利に本当に興奮しています。ルネサスとは昨年から協業していますが、ルネサスのEVや量産車に向けたシステム開発の専門性を活かしてもらうことにより、今回私たちのチームが勝利したように、今後もEVレースのために尽力していきます」とコメントしている。