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BMW、新型「3シリーズ」を東京駅前「BMW GROUP TERRACE」で先行展示中

ポルティマオ・ブルーカラーの「330i M Sport」

2019年1月30日 プレオーダー開始

452万円~632万円

「BMW GROUP TERRACE」で先行展示されている新型「3シリーズ」(写真は330i M Sport)。オプションとして「サウンド・パッケージ」「イノベーション・パッケージ」「コンフォート・パッケージ」「ファスト・トラック・パッケージ」「メタリック・ペイント(ポルティマオブルー)」「電動ガラス・サンルーフ」が装着されている

 ビー・エム・ダブリューは1月30日、新型「3シリーズ」のプレ・オーダーを開始した。

 正式な発売日は3月9日からとなっており、全国のディーラーなどで実車を見ることができるのはしばらく先になりそうだが、1月31日からグラントウキョウサウスタワー(東京都千代田区)1Fにある「BMW GROUP TERRACE」で新型3シリーズの先行展示を実施している。

新型3シリーズモデルラインアップ
モデルエンジン変速機駆動方式価格
320i SE(受注生産)直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(184PS/300Nm)8速AT2WD(FR)4,520,000円
320i Standard5,230,000円
320i M Sport5,830,000円
330i M Sport直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ(258PS/400Nm)6,320,000円
グラントウキョウサウスタワー1Fにある「BMW GROUP TERRACE」(東京都千代田区丸の内1-9-2)

 日本に導入される新型3シリーズはいずれも直列4気筒DOHC 2.0リッターツインスクロールターボ「B48B20B」型エンジンを搭載するが、「330i M Sport」のみ最高出力190kW(258PS)/5000rpm、最大トルク400Nm/1550-4000rpmを発生。それ以外のモデルは最高出力135kW(184PS)/5000rpm、最大トルク300Nm/1350-4000rpmを発生する。この320i系は日本の道路事情や顧客の要望、日本市場の重要性を鑑みて設定されたもので、日本専用にチューンしたエンジンとなる。

 ボディサイズは4715×1825×1440mm(全長×全幅×全高。M Sportの全高は1430mm)、ホイールベースは2850mmとなり、先代モデルから全長が70mm、全幅が25mm、ホイールベースが40mmそれぞれ拡大するとともに、トレッドはフロントが43mm、リアが21mm広がった。その一方で車両重量は約55kg軽量化(欧州仕様、設計重量値)されたことで走行性能が高まったという。

 また、受注生産モデルの320i SEを除く全グレードに新たに高性能3眼カメラとレーダー、高性能プロセッサーにより精度と正確性を高めた最先端の運転支援システムを搭載。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)、レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロールアシスト、サイドコリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニングといった機能が利用可能になっている。

330i M Sport(ポルティマオ・ブルー)のボディサイズは4715×1825×1430mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850mm。車両重量は1650kg
左右一体となったキドニーグリルはグリルシャッターを装着。2018年11月に行なわれた「BMW・デザインサロン」でBMW AG BMWデザイン部門 エクステリア・クリエイティブ・ディレクターの永島譲二氏が触れたE46型3シリーズをイメージしたというヘッドライトはレーザーライト仕様。ウインカーは前後ともに最近流行の流れる仕様ではなく、通常点灯タイプ
フロントガラス上部に装着される「トリプル・カメラ」。それぞれで短距離(広角)、中距離、長距離を担う。なお、ナンバー下にミリ波レーダーが設置されているため、日本仕様のナンバーを装着するとやや重なる形となっていた
展示車の足下は19インチホイールにグッドイヤー「イーグルF1」のランフラットタイヤ(フロント:225/40 R19、リア:225/35 R19)を装着。最小回転半径は5.3m。サイドウィンドウ後端部の“ホフマイスター・キンク”と呼ばれるピラー形状は、Cピラーに一体化されたデザインに。L字型が特徴なリアのテールランプは立体的な造形となっているのが分かる
リアフェンダーにのみ、タイヤ・ホイールのはみ出し防止のエクステンションが装着されていた
330i M Sportが搭載する直列4気筒DOHC 2.0リッターツインスクロールターボ「B48B20B」型エンジンは最高出力190kW(258PS)/5000rpm、最大トルク400Nm/1550-4000rpmを発生

 そのほか新型3シリーズのトピックとしては、AIを活用した新開発の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を導入したのが新しい。これは2018年10月にメルセデス・ベンツが受注を開始した新型「Aクラス」に搭載される新開発の対話型インフォテイメントシステム「MBUX」と同じく音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能な機能。

 これまで採用していた音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動させるとしており、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習する機能も備わる。そのBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントのハイライトはドライバーがシステムの「名前」を自由に付けられるという点で、例えば同システムを起動する際に「OK,BMW(オーケー・ビー・エム・ダブリュー)」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することが可能という。

質感が大きく向上したインテリア(カラーはブラック)。ステアリングの左側にACCなどの設定スイッチが、右側にオーディオの音量などをコントロールするスイッチが備わる
新型3シリーズでは12.3インチのフルデジタルメーターパネルと10.25インチのコントロールディスプレイを採用。12.3インチのフル液晶メーターパネルの右側のタコメーターは反時計まわりとなっており、中央部分により大きくさまざまな情報が表示される形となっている
トランスミッションは全グレード8速AT。シフトの右側に走行モードを選択できるスイッチが用意される。シートマテリアルはヴァーネスカ・レザー ブラック(ブルーステッチ付)で、後席のひじ掛けには2名分のカップホルダーを備える
前席カップホルダーはフタ付き、左右並列タイプ。奥側はQi対応のワイヤレス充電機能付の収納を用意
後席用のエアコン操作パネルも用意
トランクスペース

 現時点で新型3シリーズの実車を確認できるのは全国で唯一BMW GROUP TERRACEだけということで、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントなどを含めて新型3シリーズが気になる方は足を運んでみてほしい。BMW GROUP TERRACEの営業時間は平日11時~21時、土日祝11時~20時となっている。

 1月31日の展示初日のみ、特別に7時半から営業を開始しており、早速通勤途中と思われる方から多くの注目を集めていた。