BMW、新型「3シリーズ」プレオーダー開始。日本初の3眼カメラ採用の運転支援システムやAIを搭載

新型3シリーズ M Sportモデル

　ビー・エム・ダブリューは1月30日、新型「3シリーズ」のプレ・オーダーを受付開始した。新型3シリーズには、日本専用チューンのエンジンや、日本初という3眼カメラと画像解析システムを搭載した運転支援システム、AIを活用した新開発のインテリジェント・パーソナル・アシストなどが導入された。発売は3月9日で、価格は452万円～632万円。

　今回日本に導入されるモデルラインアップは「320i SE」「320i Standard」「320i M Sport」「330i M Sport」の4モデル。

　330iには最高出力190kW（258PS）/5000rpm、最大トルク400Nm/1550-4000rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターエンジンを搭載。320iは最高出力135kW（184PS）/5000rpm、最大トルク300Nm/1350-4000rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターエンジンを搭載する。新型320iについては、日本の道路事情や顧客の要望、日本市場の重要性を鑑みて、欧州をはじめ初期生産には設定のない、日本専用にチューンしたエンジンが採用された。

　トランスミッションは320i SE、320i Standardが8速AT、320i M Sport、330i M Sportには8速スポーツATが搭載される。

新型3シリーズ M Sportモデル

　ボディサイズは4715×1825×1440mm（全長×全幅×全高、M Sportの全高は1430mm）と先代モデルより全長で70mm、全幅で25mm拡大。ホイールベースは2850mmと先代モデルより40mm拡大した。

　ボディサイズの拡大に合わせて、トレッドをフロントで43mm、リアで21mm拡大させるとともに、10mm重心が下がったシャシー構造や約55kgの軽量化などにより、走行性能を向上させたとしている。

　今回、日本初導入の3眼カメラを使用した運転支援システムを320i Standard以上の量産グレード全車に標準装備した。この高性能3眼カメラシステムは、長距離、中距離、周辺監視と個々のカメラに役割を特化させることで、より正確なレーン・キーピング性能と、より離れた場所の危険予測や広い視野での危険予測を可能にした。また、毎秒2兆5000億回の演算能力を持つ画像処理プロセッサーを搭載することで、視覚情報に加えてレーダーによる正確な距離計測情報を統合して、より正確かつ素早い運転支援を可能にするという。

　インテリアでは、AIを活用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントをBMW初採用。音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる機能で、今までの音声入力と異なりより自然な会話に近い言葉で使用できるという。また、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うとしている。

　システムを起動する際には「OK, BMW（オーケー・ビー・エム・ダブリュー）」だけでなく、ドライバーがシステムの「名前」を自由に付けることが可能となり、より身近な存在としてストレスなく使用できるようにした。