東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】BMW、アジア・プレミアの「コンセプト Z4」「コンセプト 8シリーズ」を展示
「M5」「6シリーズ グランツーリスモ」「X3」「G310 GS」もアジア初披露
2017年10月26日 15:05
- 2017年10月25日 開幕
- 2017年10月27日 プレビューデー
- 2017年10月28日~11月5日 一般公開日
10月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第45回東京モーターショー2017」が開幕した。27日はプレビューデー、28日~11月5日は一般公開日となる。ビー・エム・ダブリューは東2ホールにブースを出展している。
プレスカンファレンスでは、ビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏が登壇し、プレゼンテーションを行なった。
まずクロンシュナーブル氏は、2017年度 第4四半期現在の業績において、全世界での販売台数はすでに前年同期の3.7%増で180万台を上まわり、日本ではBMWが3.2%、MINIが4.5%、BMW Motorradでは大幅増の15.8%となっていて、とても好調であると報告。「コンセプト Z4」や「コンセプト 8シリーズ」「M5」「6シリーズ グランツーリスモ」を説明しながらアンベールを行なった。
これらに加え「X3」、2輪の「G310 GS」がアジア・プレミアとしてブースに展示されている。さらに、成功のもう1つの要因が電動化車両「e モビリティ」にあること、プラグインハイブリッドの「BMW 330e iPerformance」および「BMW 530e iPerformance」の販売がとくに好調であることの報告もあった。
そして、ラグジュアリー・セグメントにおける新しいブランド・アイデンティティを確立すること、ほかの商品カテゴリーとの差別化を強調し、「7シリーズ」「8シリーズ」、そして今後、「X7」「i8 ロードスター」が加わり、ラグジュアリー・セグメントを大幅に拡充していくこと、これらラグジュアリー・セグメントにおける専用のロゴ・マークを導入することの解説があった。
このマークは、100年前に初めて使用された円形ロゴにモノトーンを使って押さえた仕様にし、それに社名である「Bayerische Motoren Werke」を省略しない表記で組み合わせたものになっている。
「コンセプト Z4」
「コンセプト Z4」は発売を予定しているモデルのデザイン試作車で、「BMWの駆けぬける歓びを純粋に表現した」というモデル。短くなったエンジンフードとシャープなオーバーハングにより、従来のBMWロードスターと比べて運転席が車体の中央寄りに位置するのが特徴。
クロンシュナーブル社長は「スムーズな曲線、短くなったオーバーハング、流線型かつダイナミックな印象。まるで、走行時に吹き抜けた空気の流れによって現われた造形です。来年、驚くべきモデルを公開する予定です。ぜひご期待ください」と話した。
「コンセプト 8シリーズ」
「コンセプト 8シリーズ」についてクロンシュナーブル社長は、「BMW では『8』という数字は常にラグジュアリークラスのエモーショナルかつスポーティなクルマに使っています」。
「例えば『Z8』『i8』などです。このコンセプトカーは8シリーズ クーペの外観を示唆しています。間もなく発売が予定されている量産モデルの8シリーズ クーペと非常によく似ています」。
「厳密な試験をサーキット上で実施し、公道用に改良が重ねられてきました。情熱、パワー、パフォーマンス。妥協のないスポーティなダイナミクスと現代的なラグジュアリーを表現しています。ラグジュアリーな外観をまとったレーシングカーです」と、市販に近い状態であることを示唆しつつ解説した。
「M5」
BMWの高性能モデルを手掛けるBMW Mが開発したハイパフォーマンスセダンの新型「M5」について、クロンシュナーブル社長は「Mエンブレムを付けたBMWのなかで最もエキサイティングかつ最先端の技術を誇るクルマです。0~100km/hの加速が3.4秒、最高出力が441kW(600PS)、そして、定評ある4輪駆動システムのBMW xDrive技術にM固有の開発を施した『M xDrive』が採用されています」。
「3種類の異なるモードから選択可能で、最高のトラクションから完全後輪駆動まで体感できます。また、インテリジェントな素材を組み合わせることで、さらなる軽量化を実現しました。ビジネス面のあらゆる快適性を備えたスーパーカーとして、あるいはレースの遺伝子を備えたセダンとして、忘れがたい走行体験をお届けします」と解説した。
「6シリーズ グランツーリスモ」
「6シリーズ グランツーリスモ」はクーペのデザインを強調したボディに、直列6気筒ツインパワーターボエンジンを搭載し、上質な長距離走行の快適性とプレミアム・クーペに相応しい高い機能性を融合させたモデル。クロンシュナーブル社長は、「このクルマはまさに BMW 5シリーズ グランツーリスモの後継車で、究極のドライビングマシンです。存在感、機能性、ダイナミクスのすべてが大幅に強化されていて、ラインがよりスポーティかつダイナミックに、それでいながら乗客と荷物のためのスペースは以前よりも広くなっています」。
「このモデルには最新の自動運転技術が搭載されています。BMW初となる高度自動運転車の量産モデルである『BMW iNEXT』を2021年までに発売する計画の実現に向けて、次の1歩を踏み出します」と解説した。
そのほか、「i8 Protonic Frozen Yellow」「530e」「740e」「X6 M」「X3」「M4 CS」「M2」「i3」などを車両展示。
2輪のBMW Motorradからは、アジア・プレミアとなる普通二輪免許で乗れる「G 310 GS」のほか、「K 1600 B」「R nineT Urban G/S」「C evolution」が展示されていた。