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【モースポフェス 2019 SUZUKA】スーパーフォーミュラの「SF19」が「グランツーリスモSPORT」に登場

BSフジのTV放映は生放送から録画放映に。千代勝正選手がピットレポート担当

2019年3月2日 発表

スーパーフォーミュラがグランツーリスモSPORTで楽しめるようになる

 全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営するJRP(日本レースプロモーション)は3月2日、「モースポフェス 2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~」が開催されている鈴鹿サーキットで記者会見を実施。2019年シーズンのレース概要について解説を行なったほか、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」に、ニューマシンの「SF19」が追加されることを発表した。

 今春配信予定というグランツーリスモSPORTの対象アップデートを実施することで、2019年シーズンからスーパーフォーミュラに投入されるニューマシンのSF19がゲーム内で使用できるようになるほか、AIマシンとレースを楽しめる「GTリーグ」でもスーパーフォーミュラを題材とした新しいシリーズが追加となる。さらにゲーム内に用意されている「ミュージアム」などの閲覧機能を活用して、スーパーフォーミュラまで続く日本のフォーミュラカーレースの歴史について紹介し、今後も動画などを使ってスーパーフォーミュラの最新情報の配信を実施するという。

 会見内では、この収録にあたってグランツーリスモSPORTを開発しているポリフォニーデジタルのスタッフが、2018年6月に行なわれたSF19のシェイクダウンのタイミングからデータ取りがスタートしており、そのこだわりに驚かされたとコメント。SF19に搭載されるトヨタ(TRD製)とホンダ(M-TEC製)の2種類のエンジンについても、エンジン音の違いを正確に再現していると語られた。

Dallara SF19 Super Formula:Unveiled(1分2秒)

 2019年シーズンの大きな変更点としては、2017年から続けられているBSフジでのTV放映を、生放送から録画放映にスイッチ。レース当日の17時~18時55分というスポーツ番組で人気の高い時間帯となるほか、ルーキードライバーの紹介などレースの見どころ解説が用意される。レース解説は鈴木亜久里氏、土屋武士氏、古賀敬介氏が担当し、ピットレポートを現役ドライバーの千代勝正選手が務める。実況はフジテレビでF1番組などを担当した経歴を持つ野崎昌一アナウンサー、塩原恒夫アナウンサーなどが行なう。

 記者会見には千代勝正選手、野崎昌一アナウンサー、塩原恒夫アナウンサーの3人も登壇。千代選手は「昨シーズンはこのスーパーフォーミュラにドライバーとしてデビューさせていただき、今シーズンはピットレポーターとしてのルーキーイヤーになります。ドライバーの視点から、このシリーズの面白さや迫力を伝えていけたらと思いますので、今シーズンもよろしくお願いいたします」とコメント。

 野崎アナウンサーは「モータースポーツの現場から長く離れてはいましたが、大好きなモータースポーツの実況に復帰することになり、今からわくわくしています。SF19のいいところなどを皆さんに分かりやすく実況できればと思っています」と語り、塩原アナウンサーも「去年、BSフジの広報という立場でスーパーフォーミュラの現場を見て、生のレースを現場で見る興奮をとくに最終戦などで味わい、自分自身も実況してみたいと思うステージだと実感しました。そんな思いをぶつけていきたいのでよろしくお願いします」と述べ、それぞれ実況に臨む意気込みを口にした。

千代勝正選手
野崎昌一アナウンサー
塩原恒夫アナウンサー

 このほか参戦マシンの仕様では、スーパーフォーミュラの大きな特徴となっている「OTS(オーバーテイクシステム)」が仕様変更され、エンジン出力を高めるシステムを、これまでの20秒×5回から上限100秒の時間制に変更。これに伴って車体に取り付けるOTSの表示ランプも一新され、インジケーターの色や点灯内容などを変化させて状況を知らせるシステムとしている。

 このほか、フロントタイヤのサイズが「210/620 R13」から「270/620 R13」にワイド化され、安全性強化を目的としてフロントノーズのローダウン化などが実施される。

株式会社日本レースプロモーション 代表取締役社長 倉下明氏

 記者会見で日本レースプロモーション 代表取締役社長 倉下明氏は、「この鈴鹿サーキットで行なわれた去年の最終戦は素晴らしいレースになったと思います。SF14というマシンは大変いいクルマで、さらにダラーラさんが進化を加えてくれたSF19、そして横浜ゴムさんからとてもいいタイヤを供給していただいていて、それが今年はさらに進化すると聞いています。本当に文字どおり1000分の1秒を争い、これほど厳しいレベルで実現しているドライバーズレースは、私はこれまでにないと思っています。とても残念なことは、まだこのレースの素晴らしさを伝え切れていないという点で、皆さんのお力をお借りして、このレースの素晴らしさをさらに伝えて、できれば今の、ようやく年間20万人を超えた動員数を30万人、40万人と増やしていきたいというのが、今の私が持っている率直な思いです」と語り、スーパーフォーミュラをさらにアピールしていきたいとの意気込みを述べた。