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ホンダアクセス、“EVOキット”を装着して2019 SUPER GTに挑む34号車「Modulo KENWOOD NSX GT3」新カラーリング初公開
黒を基調にした道上選手&大津選手のレーシングスーツも初披露
2019年3月18日 19:04
- 2019年3月16日 公開
3月16日~17日に岡山国際サーキットで開催された「岡山国際サーキットファン感謝デー」ではSUPER GTの公式テストも行なわれた。その初日、SUPER GT GT300クラスに参戦する「Modulo Drago CORSE」の34号車「Modulo KENWOOD NSX GT3」の新しいカラーリングが初公開された。
今シーズンは「ダイナミック」をテーマに、マットブラックをベースに赤と白を組み合わせたカラーリングを採用。2018年同様にNSX GT3のボディラインにあわせたデザインで、白を多く取り入れたことが去シーズンのデザインとの大きな変更点。また、フロントからリアに掛けて赤色の面積が増えるあたりから、ミッドシップマシンらしい速さや力強さがイメージできるものとなっている。なお、先に発表されたGT500クラスの64号車「Modulo EPSON NSX-GT」とイメージが共通するものとなっている。
新カラーリングのマシンを見た道上龍選手は「去年のデザインもよかったけど少し暗いような印象がありました。でも、今年は白が入ったことで鮮やかというか目立つようになりました。それに光沢のあるシルバーのホイールとの色のバランスもいいですよね。ホイールのカッコよさもより映えた感じです。あと、新しいスーツは黒でとても気に入っています」とコメントした。
大津弘樹選手からは「今年のカラーリングは白が多くなったので、ピットウォールから見ていても目立ちます。それにホイールが光っているのがよりハッキリした印象です。ただ、まわりからは64号車と見分けがつきにくいと言われました(笑)。僕は全然そんなことないんですけどね。スーツに関しては、去年がどちらかというと爽やかなイメージだったのに対して、今年は黒と赤という見た目から強さが出るような感じになっていてカッコいいです」というコメントだ。
さて、34号車のテストについてだが、マシンにはアップデートパーツである「NSX GT3 EVOキット」を装着している。内容は新設計のフロントバンパー、フロントフード、アンダーカバー、リアバンパー、リアディフューザー、大型リアウイングという仕様。なお、EVOキットには新型ターボチャージャーとボッシュ製アンチロックブレーキシステムも装備されるが、今回のテストではこの2点は装着されていない。
34号車の関係者によると、EVOキットを付けることでセッティングの幅が広がったので、2018年は苦戦したコースに対してもセッティングを合わせていきやすくなるのではないかというコメントが聞けた。また、ドライブした大津選手は「去年のクルマと比較すると段違いで走りやすいです」と教えてくれた。
最後に、今回のテストについて道上選手に質問したところ「テストでは天候に振り回された感じはありましたが、雨の感覚も掴めたし、ドライのセットも進みました。去年よりは僕たちの中で感じているレベルはだんぜん上がっています」とのこと。開幕戦の結果が楽しみである。