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ヤマハ、「YZF-R3 ABS」をマイナーチェンジ。センターダクトを採用する新フロントカウルなど

6月10日発売。タンクやタンクカバーに新デザイン採用

2019年6月10日 発売

67万5000円

「YZF-R3 ABS」

 ヤマハ発動機は、MotoGPマシン「YZR-M1」をシンボルとする新デザインを採用するなど「YZF-R3 ABS」をマイナーチェンジして6月10日に発売する。価格は67万5000円。

 YZF-R3 ABSの2019年モデルは、「毎日乗れるスーパーバイク」をコンセプトに開発。250ccクラスの「YZF-R25 ABS」と同様に、日常的な扱いやすさを確保しながらも、320cm 3 エンジンのゆとりあるパワーで、爽快な走行が楽しめるモデルとの位置付け。

 パワーユニットは、最高出力31kW(42PS)/10750rpm、最大トルク29Nm(3.0kgfm)/9000rpmを発生する直列2気筒DOHC 320cm 3 エンジンを搭載。トランスミッションは6速リターン式。燃費は60km/h定地燃費値で41.3km/L(2名乗車時)、WMTCモード値で27.6km/L(クラス3、サブクラス3-2、1名乗車時)。

 新デザインのフロントカウルとスクリーンは、空力特性の向上に重点を置き開発。フロントカウルは“クロスレイヤード・ウイング”と呼ぶ立体的な構造で、走行風を後方に逃がすことによる空気抵抗の低減や効果的にエンジンを冷却する機能的なデザインを採用。スクリーン形状は車体のまわりの空気を整流する効果を持たせた。

新デザインのフロントカウルとスクリーンを採用する「YZF-R3 ABS」

 タンクとタンクカバーにも新デザインを採用。従来比でハンドル位置を22mm、タンクトップ位置を20mm下げることで、サーキットの直線で前傾姿勢を取りやすく、旋回時には高いニーグリップ性を発揮するようにした。また、タンクの左右最大幅を31.4mm広げて燃料タンクの容量は従来同様14Lを確保している。

タンクとタンクカバーにも新デザインを採用
37mm径インナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用

 機能面では37mm径インナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用し、倒立式のメリットである優れた剛性バランスを活かすために減衰力とバネレートの最適化を図り、旋回や制動時などの良好なフロント接地感に繋げた。また、減衰力発生機構はカートリッジ式とし、伸側・圧側それぞれの最適化が可能となり、快適性とスポーツ性の良好なバランスを図った。

 ハンドルクラウン下にマウントしたセパレートハンドルは、スポーティなスタイリングでありながら日常の扱いやすさと快適性に配慮。ライディングポジションは、前モデルと同様にシートの高さを低く抑えたことで無理のないライディングポジションを実現。ツーリング時のライダーの疲労感を緩和するとしている。

 そのほか、視認性の高いフル液晶メーター、LEDヘッドライト、剛性に優れ転がり抵抗が少ないラジアルタイヤなどを採用している。

フル液晶メーター
剛性に優れ転がり抵抗が少ないラジアルタイヤを採用

 車体色は、「ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)」「マットブラック2(マットブラック)」「マットディープレッドメタリック3(マットレッド)」の3タイプを用意する。

ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)
マットブラック2(マットブラック)
マットディープレッドメタリック3(マットレッド)