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ジャガー・ランドローバー、BMWと次世代電気駆動システムを共同開発

「各ブランドが持つプロダクトの特性や魅力は守る」

2019年6月5日(現地時間)発表

ジャガーブランドのBEV(バッテリー式電気自動車)「I-PACE」

 英ジャガー・ランドローバーは6月5日(現地時間)、次世代の電気駆動システム(EDU:Electric Drive Unit)をBMWグループと共同開発すると発表した。ジャガー・ランドローバーとBMWグループの専門家によるチームが次世代EDUの開発を行なうとしているが、「引き続き各ブランドが持つプロダクトの特性や魅力は守っていく」とのこと。

 BEV(バッテリー式電気自動車)について、ジャガーは「I-PACE」を、BMWは「i3」を市場投入しており、両社ともに電動化技術での専門知識とノウハウを持つ。今回の発表により、研究開発(R&D)、エンジニアリング、調達分野で共同投資を行ない、EVに対する需要の高まりに対応する構え。

 次世代EDUは両社の工場でそれぞれ製造されるとのことで、ジャガー・ランドローバーでは1月より全世界向けのEDU製造拠点となった英国ウルバーハンプトンにあるエンジン・マニュファクチャリング・センター(EMC)で製造するという。

 今回の発表について、ジャガー・ランドローバー エンジニアリング・ディレクターであるニック・ロジャース氏は「100年に1度の自動車業界の大変革を代表するものとして、ACES(Autonomous、Connected、Electric、Shared)への移行があります。この変革のスピードとお客さまのEVへの関心の高まりは勢いを増しており、私たちにとって、このエキサイティングな未来に向けて、横断的に技術開発し、発展させていくことが重要かつ不可欠なのです」。

「私たちは、世界屈指のEVを作ることができるということを証明しました。しかし、それにとどまることなく、次世代のジャガー・ランドローバーの製品開発のためにはさらなる技術革新をしていかねばなりません。両社にとって、この大きな変革を見据えた次世代EDUの開発に求めることは、主要な部分で共通しており、双方にとってメリットのある協業になるでしょう」とコメントしている。