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英ジャガー、新型「XJ」をEVに! 英国工場で製造
英国内での電動モデル製造を強化
2019年7月10日 17:44
- 2019年7月5日(現地時間) 発表
英ジャガー・ランドローバーは7月5日(現地時間)、英国内での電動モデル製造強化を表明し、新型EV(電気自動車)としてジャガーのフラグシップ・サルーン「XJ」を製造することを明らかにした。
今回、同社は英国 キャッスル・ブロムウィッチの自動車製造工場におけるEV製造計画を公表。英国初のプレミアムEV工場となる同工場では、7月後半にジャガー・ランドローバーの次世代アーキテクチャー「MLA(Modular Longitudinal Architecture)」に必要な新たな設備と技術を導入。MLAは自社で設計やエンジニアリングを実施したもので、フルバッテリーEVやハイブリッドモデルだけでなく、ディーゼルやガソリンのモデルにも適用できるとしている。
ジャガー・ランドローバーでは新たな施設や既存施設へ投資をして、バッテリーとEDU(Electronic Drive Unit)のアッセンブリーをミッドランドで行なう計画を1月に表明しており、今回の発表は資本投資計画に沿ったもの。
今回の発表について、同社は「2020年以降、ジャガーおよびランドローバーのすべてのモデルに電動モデルの選択肢を設けお客さまに提供するという、ジャガー・ランドローバーのコミットメントの実現に向けた重要なステップ」としている。
また、ジャガー・ランドローバー 最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ氏は「将来のモビリティは確実に電動化に向かっており、明確なビジョンを持つ英国企業として、当社は英国で次世代のゼロ・エミッション車両を生産していくことを約束します。電気自動車の製造と、電気駆動システム、バッテリー・アッセンブリーを同じ場所に集約することで、ミッドランドを電動化の拠点とします」とコメントした。
同社では英国に大規模なバッテリー生産拠点を作るためには、政府や業界との協業が必要とし、UK Battery Industrialisation Centre(UKBIC)や政府のファラデー・チャレンジ(Faraday Challenge)と協力して、より小型で高密度、廉価な次世代バッテリー技術の開発を目指すとしている。