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日産「GT-R NISMO」2020年モデルの国内販売価格を発表
「GT-R Track edition engineered by NISMO」2020年モデルの価格も
2019年7月24日 15:27
- 2019年7月24日 発表
- GT-R NISMO:2420万円
- GT-R Track edition engineered by NISMO:1469万6600円
日産自動車は7月24日、「GT-R NISMO」2020年モデルと、「GT-R Track edition engineered by NISMO」2020年モデルの価格を発表した。価格はGT-R NISMOが2420万円で、GT-R Track edition engineered by NISMOが1469万6600円。発売は10月8日のため価格は消費税10%課税価格。
カーボンパーツの採用などで約30kgの軽量化を実現
GT-R NISMO 2020年モデルでは、レースの厳しい環境で磨き抜かれた技術を応用している。2018年のGT3レーシングカーから使用される新型ターボチャージャーを採用。NISMO用の新たなタービンブレードは、その枚数を減らすと共に最新の流体・応力解析を用い、形状を徹底的に見直すことで出力を落とすことなく、レスポンスを約20%向上させた。これにより、アクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速性能を高めている。
車両重心点から遠いルーフ、エンジンフード、フロントフェンダー、バンパー、トランクリッドにはカーボン素材を採用することで、車両を軽量化し、コーナリングの性能を向上。特に、ルーフにはカーボン素材の間に、より低比重の材質をはさみ込むことで、さらなる軽量化を図っている。こうした外装部品によって約10.5kgの軽量化を達成している。
新開発のRECAROシートは、車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹、骨盤を安定して支える。さらに、カーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化をしながら剛性をアップ。これにより、ドライバーは、クルマの動きを手に取るように感じ、車両を意のままに操ることができるという。
フロントフェンダーのエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げ、また、エアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げることで表面リフトを減少させることによって、フロントタイヤのダウンフォースを増やす効果ももたらす。
世界最大級のサイズを誇る新開発のカーボンセラミックブレーキは、世界トップクラスの制動性能はもちろん、サーキットにおける高Gでの効きのよさと、一般道などでの低Gでのコントロール性の両立を実現した。ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと、新しい摩擦材のブレーキパッドを開発し、高負荷状況だけでなく、日常的な使用においても圧倒的な制動力と優れたコントロール性を実現している。2020年モデルでは、このブレーキとカーボン製の外装部品、RECAROシートなどを合わせて、合計で約30kgの軽量化を実現している。
ホイールには、9本スポークの鍛造アルミホイールを採用。タイヤにおいても、新開発のハイグリップゴムの採用や、走行中の接地面積を最大化したハイグリップタイヤを新たに開発。さらに、足まわりの変更に合わせて電子制御サスペンションのセッティングも最適化している。
ブレーキの軽量化も合わせてバネ下重量を大幅に削減。路面の凹凸にあわせてタイヤのグリップを最大限使用することが可能となり、高車速域においてもステアリングの修正は最小減に抑えられ、より速いコーナリングを実現している。
NISMOがレースフィールドで鍛えた技術を投入
GT-R Track edition engineered by NISMO 2020年モデルは、日産ワークスである「NISMO」が、最先端のレーシングフィールドで鍛え上げたテクノロジーを惜しみなく投入したもの。GT-Rほぼそのままのフォルムに、GT-R NISMOの足まわりとボディ剛性を融合した。
2020年モデルでは、新開発のハイグリップタイヤに専用レイズ製アルミ鍛造ホイールを採用。さらに、圧倒的な制動力の専用カーボン製セラミックブレーキ、ボディ剛性を高める専用カーボンルーフ、新構造の専用RECARO製シートもオプション設定している。レースで鍛え上げた、ピュアなパフォーマンスを体現したモデルになっている。