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コンチネンタル、過酷な日本の凍結路面に向けた新型スタッドレス「ノース・コンタクト NC6」

9月から順次発売。発売サイズは15インチ~22インチの39サイズ

2019年9月から順次発売

オープンプライス

コンチネンタルタイヤ新型スタッドレスタイヤ「ノース・コンタクト NC6」

 コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、日本の過酷な凍結路面でより安全に、より安心な走行を目指して氷上性能を向上させたニュー・スタンダード・スタッドレスタイヤ「NorthContact NC6(ノース・コンタクト・エヌ・シー・シックス)」を9月から順次発売する。発売サイズは15インチの185/65R15 XLから22インチの275/40R22 XLまでの39サイズで、今後もサイズ拡大を予定。価格はオープンプライス。

 2018年9月から日本で発売され、多彩な冬のロードコンディションでバランスの取れた高い性能を発揮するプレミアム・スタッドレスタイヤ「バイキング・コンタクト 7」と併売されるノース・コンタクト NC6は、日本の降雪エリアでの需要やスタッドレスタイヤに求められる性能を積極的に満たすべく、最重要性能に位置付けられる氷上性能に注力。先進タイヤ技術を投入し、従来品となる「コンチ・バイキング・コンタクト 6」から氷上性能を大幅に向上。また、環境に対する関心の高まりにも配慮して、燃費性能も大きく改善している。

ノース・コンタクト NC6のサイズ表。今後もサイズ拡大を予定とのこと

 ベースとなるゴムにはシリカの充填率を高めたことで低温耐性に優れ、独自の柔軟剤「耐寒性ソフトジェル」を均一にミックスしたハイテク低温ソフトコンパウンド「ノルディック・コンパウンド+(プラス)」を採用。冬期の極寒~低温環境でも優れた弾性を維持し、路面の凹凸にしっかりと密着。優れたグリップ性能とブレーキ性能を発揮する。また、経年劣化しにくい特性も備え、高い安全性や燃費性能など、本来持つパフォーマンスを長期間に渡って維持するという。

 トレッド面ではトラクション、ブレーキ、コーナーリングといった性能を総合的に高めるため、独自の左右非対称パターンを設定。凍結路面での強力なグリップと優れたブレーキ性能を発揮させるため、ゲッコー(ヤモリ)の足の裏をイメージして多数の溝とサイプを配置した「ゲッコー・グラブ・パターン」を採用している。

左右非対称の「ゲッコー・グラブ・パターン」を採用
ショルダー部には「3D・トライアングル・エッジ」などを設定し、雪上グリップや氷上性能を向上

 両サイドに近いショルダー部のブロックの溝には、雪柱せん断力を増大させる「3D・トライアングル・エッジ」をレイアウトして雪上路面でのグリップ性能を強化。また、ブロック外側に傾斜の強い波型サイプを配置して、タイヤのひっかき効果を高め、コーナーリング時のサイドグリップを向上させる。さらに、氷上路面の液体層を破断・除去してアイスグリップを強化するため、ショルダー部の内側には横に長いサイプを与えている。

 このゲッコー・グラブ・パターンにより、ヤモリがガラスなどの上でも移動できるような強力な総合グリップ力を発揮。高い制動性能や登坂力を発揮して、安心感のあるウィンタードライブを実現する。

 このほか、走行時の静粛性を高めるため、千鳥状に配置されたジグザグの溝によってノイズの周波数を分散し、耳障りなピークノイズを抑制する「千鳥トレッド・パターン」を採用。ショルダー部のブロック幅に差を付けて路面との接触時に発生する打撃音の発生タイミングを変動させ、ドライバーが不快に感じる単一的で高い音のパターンノイズを聴こえにくくする技術も用いられ、静かで快適なドライビングを実現する。

「千鳥トレッド・パターン」などの採用による、静かで快適なドライビングを実現