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BMW、新型「2シリーズ グラン クーペ」受注開始。初のコンパクト4ドアクーペ

エンジンに140PSの直3 1.5リッターと306PSの直4 2.0リッター採用

2019年10月31日 受注開始(納車開始は2020年4月以降を予定)

369万円~665万円

「2シリーズ グラン クーペ」の受注開始

 ビー・エム・ダブリューは10月31日、4ドアクーペの新規車種「2シリーズ グラン クーペ」の受注を開始した。全車右ハンドル仕様で価格は369万円~665万円。納車開始は2020年4月以降を予定する。

 BMW初のプレミアムコンパクト 4ドアクーペとなる2シリーズ グラン クーペは、「スタイルに拘りながらも、都会にフィットするサイズであり、さらに利便性が高い4ドアで、かつ、洗練されている」といった魅力を備え、個人の価値観がより尊重される多様化が進んだ現代社会で生活する“妥協しない現代社会の大人”に向けた新しい選択肢として日本市場に導入される。

モデルエンジン変速機駆動方式価格
218i グラン クーペ直列3気筒DOHC 1.5リッター7速DCT2WD(FF)3,690,000円
218i グラン クーペ Play4,100,000円
218i グラン クーペ M Sport4,480,000円
M235i xDrive グラン クーペ直列4気筒DOHC 2.0リッター8速スポーツAT4WD6,650,000円

 4ドアのボディは多くの機械式駐車場が利用できる4526×1800×1420mm(全長×全幅×全高。欧州仕様値)というサイズでホイールベースは2670mm。前輪駆動をベースとしたパワートレーンの採用によってキャビンスペースが広く取られ、ボディサイズが近い後輪駆動ベースの2シリーズ クーペ比でリアシートのレッグスペースが約33mm拡大。トランク容量も同じく2シリーズ クーペ比で約40Lアップの最大430Lを確保して、優雅なスタイリングと高いユーティリティを合わせ持っている。

 フロントマスクのキドニー・グリルでは、BMWのクーペモデルで特徴となっている幅広のワイドなデザインが用いられ、グリル内に設置された縦格子のキドニー・バーは、シルバーに黒のアクセントラインを細長く入れた初めての仕様となっている。

 リアでもBMWの最新デザインコンセプトによるL字型テールランプを装着。ボディサイドのプレスラインで陰影を際立たせ、機敏で優雅なクーペらしいスタイルを表現した。

M235i xDrive グラン クーペ
ボディの各所にBMWの最新デザインコンセプトを導入
リアシートは4:2:4分割可倒式で、トランク容量は最大430L
M235i xDrive グラン クーペのインパネ

 インテリアでは6色に変更可能なライトをインパネやドアトリムなどに内蔵し、車内空間を自分好みに演出可能としているほか、10.25インチのフルデジタル・メーターパネル、同じく10.25インチのコントロール・ディスプレイをオプション設定。都会的で先進性の高い車内演出が用意されている。

 先進機能では、「レーン・チェンジ・ウォーニング」「後部衝突警告機能」「クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)」などを備えた運転支援機能「ドライビング・アシスト」を218i グラン クーペ以外のモデルに標準装備。さらに駐車支援技術の「パーキング・アシスト」には、直近に自車が前進(35km/h以下)した50mの軌跡を記憶して、後退する時にその軌跡を再現するようにステアリング操作を自動的に行なう「リバース・アシスト」を全車で標準装備する。

 また、オプション設定の「ナビゲーション・パッケージ」選択時には、自然発話の音声だけで車両の設定変更や情報へのアクセスが可能になる「BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント」が利用できる。

レザーステアリングに大型のパドルシフトを装備
10.25インチのフルデジタル・メーターパネルをオプション設定
シフトセレクター周辺に、車両セッティングの変更や純正カーナビなどの操作向けとなるさまざまなスイッチ類を用意
カラーを6色から選べるライトをインパネやドアトリムなどに内蔵
オプションの10.25インチ コントロール・ディスプレイも設定
前輪駆動ベースのFFレイアウトを採用して車内空間を拡大している
ニューBMW 2シリーズ グランクーペ Launch Movie(1分40秒)

 走行性能では、新型「1シリーズ」で日本初導入したアンダーステアを大幅抑制する「ARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)」を2シリーズ グラン クーペでも採用。ARBはECU(エンジンコントロールユニット)で検知したタイヤのスリップ状況を利用することで、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を経由した従来機能と比較して約3倍のスピードで制御を実施。信号を直接エンジンに伝達し、車両に搭載するそのほかの先進技術との統合制御でエンジン出力を制御。アンダーステアを抑制して敏捷性を高め、よりスポーティな走りを実現する。

 エンジンは最高出力103kW(140PS)/4600-6500rpm、最大トルク220Nm/1480-4200rpmを発生する直列3気筒 1.5リッターエンジンのほか、駆動方式にBMW独自の4輪駆動システムであるxDriveを採用するM235i xDrive グラン クーペでは、最高出力225kW(306PS)/5000-6250rpm、最大トルク450Nm/1750-4500rpmを発生する直列4気筒 2.0リッターエンジンを搭載。M235i xDrive グラン クーペは新開発の機械式トルセンLSDを標準装備して、よりスポーティで俊敏な走りを楽しめるようにしている。

2シリーズ グラン クーペの走行イメージ