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BMW、FF化で広々した車内を手に入れた新型「1シリーズ」
アンダーステアを大幅抑制する「タイヤスリップ・コントロール」日本初導入
2019年8月29日 13:37
- 2019年8月29日 発売
- 334万円~630万円(消費税10%を含む)
ビー・エム・ダブリューは8月29日、コンパクトハッチバック「1シリーズ」をフルモデルチェンジして発売した。納車は11月以降に順次開始される予定となっており、価格は消費税10%を含めて334万円~630万円。
2011年9月に日本デビューを果たした1シリーズは、今回で3代目。初代、2代目の2WDモデルは後輪駆動のFRレイアウトだったが、今回から前輪駆動のFFレイアウトに一新されている。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
118i | 直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴 | 7速DCT | 2WD(FF) | 右 | 3,340,000円 |
118i Play | 3,750,000円 | ||||
118i M Sport | 4,130,000円 | ||||
M135i xDrive | 直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴 | 8速AT | 4WD | 6,300,000円 |
新型1シリーズの外観では、大型化して中央部分を連結させた新世代デザインのキドニー・グリルをフロントマスクで採用。ヘッドライトにもくっきりとしたイメージの4灯ヘキサゴナルLEDを採用し、より若々しくスポーティなイメージを与えている。
車内空間はFFレイアウトの採用により、リアシートの足下スペースを約40mm拡大。乗降性も高め、ラゲッジスペース容量を20L増やした380Lとして使い勝手を向上させている。また、インテリアでは5.1インチのメーターパネル・ディスプレイ、8.8インチのコントロールディスプレイ、サイズアップしたBMW ヘッドアップ・ディスプレイなどを装備して先進性を表現している。
車内装備ではこのほか、AI(人工知能)技術を活用して自然発話による音声入力でカーナビ操作などを利用できる「BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント」、インターネット接続やスマートフォン向けアプリなどに対応する総合テレマティクス・サービス「BMW コネクテッド・ドライブ」などを採用している。
走行面では2種類のパワートレーンを採用。118iモデルには最高出力103kW(140PS)/4200-6500rpm、最大トルク220Nm/1480-4200rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴エンジンに7速DCTを組み合わせて前輪を駆動。また、M135i xDriveでは最高出力225kW(306PS)/4500-6240rpm、最大トルク450Nm/1750-4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンに8速ATを組み合わせ、BMWのインテリジェント4WDシステムである「xDrive」で4輪を駆動する。
また、新型1シリーズでは日本導入のBMW車として初採用となる「ARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)」を装備。ARBはECU(エンジン・コントロール・ユニット)によってタイヤのスリップ状況を直接感知して、横滑り防止装置のDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を経由することなく、以前より約3倍の速さで制御信号をエンジンに直接伝達。コーナーリング時に車両が外側に膨らんでしまうアンダーステアを大幅に抑制し、FFレイアウトを採用していながらより俊敏な走りを実現するという。
このほか、アルミニウム製のエンジンフード、2種類の最新世代エンジン、高張力鋼板やアルミニウムを効果的に取り入れたボディ骨格などにより、ボディ剛性を確保しながら最大30kgの軽量化を実現している。