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独BMW、新型「1シリーズ」発表。9月28日に日本を含めグローバルで販売開始
「M135i xDrive」は0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/hを実現
2019年5月27日 21:47
- 2019年5月27日(現地時間)発表
独BMWは5月27日(現地時間)、新型プレミアムコンパクト「1シリーズ」を発表した。第3世代となる新しい1シリーズは、6月25日~27日(現地時間)に独 ミュンヘンで開催される「BMW Group #NEXTGen presentation platform」で初公開となり、9月28日から日本を含めた世界市場で販売が開始される予定。
1シリーズは2004年に初代モデルが登場して以降、累計で130万台以上を販売してきた人気モデル。第3世代からはプラットフォームが一新され、従来のFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)をベースとしたパッケージングとなり、これによってラゲッジスペースの大幅な拡大を実現するとしている。
ボディサイズは4319×1833×1447mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2670mm。2代目と比較して5mm短く、34mm幅広で、13mm高くなり、ホイールベースは20mm短縮されている。FFパッケージの採用でキャビンスペースが広がり、後席のニースペースは33mm拡大。ラゲッジスペース容量も先代比20Lアップの380Lとなり、後席の格納によって最大1200Lまで拡大可能としている。また、1シリーズとして初めて電動テールゲートを採用するという。
エンジンはガソリン2種類、ディーゼル3種類をラインアップし、それぞれで細部まで改良を行なって高出力化と低燃費化、クリーン化を実現。ガソリンエンジンではガソリンパティキュレートフィルターを備え、ディーゼルエンジンではディーゼルパティキュレートフィルター、NOx吸着触媒、SCRなどを採用して、厳しいユーロ 6d-TEMP排出基準を満たしているという。
エンジン出力の一例として、「116d」で85kW(116HP)、「M135i xDrive」で225kW(306HP)を発生することを紹介。M135i xDriveの搭載エンジンは「BMWグループでラインアップする4気筒エンジンで最もパワフルなエンジン」としている。トランスミッションは6速MT、7速DCT、8速ATの3種類を設定。M135i xDriveでは8速ATと機械式のトルセンLSDを備える4WDシステムのxDriveを採用することにより、0-100km/h加速4.8秒、最高速250km/hを実現する。
このほか走行関連では、BMWのEV(電気自動車)「i3s」に装着する「ARB(actuator contiguous wheel slip limitation)を内燃機関搭載モデルとして初採用。タイヤの空転情報を「DSC(Dynamic Stability Control)」経由ではなく、ECUから直接入力することで情報の中継速度を3倍高速化。駆動力を適切に制御することにより、FFパッケージでもパワーアンダーステアの発生を明確に抑制するという。
ADAS(先進運転支援システム)では、カメラ、レーダー、超音波センサーなどを使って車両周辺の状況を監視して、欧州販売モデルではサイクリスト検知機能を備える「衝突回避・被害軽減ブレーキ」やアクティブレーンリターン機能付きの「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」などを標準装備。また、自車が36km/h未満のスピードで前進した状況を最大50mまでメモリーし、その情報に沿って最大9km/hで後退可能な「リバース・アシスト」をクラス初採用している。
また、3月に発売した新型「3シリーズ」で初採用した、AI(人工知能)を活用するデジタルアシスタント機能「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も採用。「Hey BMW」などのコマンドワードを発話することにより、音声操作によって車両設定の操作や情報へのアクセスを可能とする。
オプション機能として、Android 8.0以上に対応するサムソン製の対応スマートフォンを物理キーの代わりとして使える「BMW デジタルキー」を採用。スマホに搭載するNFC(近距離無線通信)技術を使い、登録を行なったスマホを車両のドアハンドル部分に持ち上げるとドアロックが解除され、ワイヤレス充電トレーやスマートフォントレーに置くことでエンジン始動も可能。BMW デジタルキーは最大5人まで共有化で、同じ機能を備える「BMW カードキー」も用意されているという。