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BMW、新型「1シリーズ」発表会。「FFながらFRのように“駆け抜ける歓び”を経験できる」

走りとプレミアム感、安全装備を兼ね備え、BMWブランドと初めて接点を持つモデル

2019年8月29日 実施

新型「1シリーズ」発表会を開催

 ビー・エム・ダブリューは8月29日、同日に発売した新型「1シリーズ」の発表会を開催した。新型1シリーズの価格は直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴エンジンを搭載する「118i」が334万円、「118i Play」が375万円、「118i M Sport」が413万。直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンを搭載する「M135i xDrive」が630万円。納車は11月以降の予定となるため、価格には消費税10%が含まれる。

 第3世代となる新型1シリーズは、駆動方式をこれまでのFRからFFに改め、BMWとして日本初導入となる「ARB」(タイヤスリップ・コントロール・システム)を採用したほか、運転支援機能として新たに「レーン・チェンジ・ウォーニング」「後部衝突警告機能」「クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)」「スピード・リミット情報表示機能」が追加された「ドライビング・アシスト」を118iを除くモデルに標準装備。さらに、35km/h以下で前進した直近50mの軌跡を記憶し、自動でステアリング操作を行ないながらその軌跡通りに後退する「リバース・アシスト」を備えた「パーキング・アシスト」を全車に標準装備した。また、会話のみで車両の操作や情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を含む「ナビゲーション・パッケージ」をオプション設定(BMW M135i xDriveには標準装備)した。

新型1シリーズ「M135i xDrive」
M135i xDriveのボディサイズは4355×1800×1465mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2670mm。最小回転半径は5.7m、最低地上高は155mm
大型化して中央部が連結した新世代デザインのキドニーグリルを採用
M135i xDriveはメッシュタイプのキドニーグリルやスポイラーが特徴
フロントウィンドウに運転支援機能で活用されるカメラを装着
ミラーキャップにはキドニーグリルと同色のセリウムグレーが用いられている
18インチMライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング556Mにブリヂストンのランフラットタイヤ「トランザ T005」(225/40R18)を装着
直径100mmのデュアル・エキゾースト・テールパイプを採用
くっきりとしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトと、新デザインのL字型テールライトで1シリーズを印象付けている
M135i xDriveのエンジンは、1シリーズの中で唯一最高出力225kW(306PS)/5000-6250rpm、最大トルク450Nm(45.9kgfm)/1750-4500rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンを搭載。そのほかのモデルは最高出力103kW(140PS)/4600-6500rpm、最大トルク220Nm(22.4kgfm)/1480-4200rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.5リッター直噴エンジンとなる
M135i xDriveのインテリア
ステアリングとスポーク部のスイッチ類
M135i xDriveは「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を含む「ナビゲーション・パッケージ」を標準装備
シフトノブまわり
ペダルレイアウト
リアシートは4:2:4分割可倒式
フロントシートはヘッドレスト一体型のMスポーツシート
ラゲッジスペースは従来モデルより容量が20L増えた380Lに。リアシートを格納すると1200Lまで拡大できる

 発表会ではビー・エム・ダブリュー BMWブランド・マネジメント本部長 ミカエラ・キニガー氏が登壇し、BMWのブランド戦略、「BMW M」「BMW i」のサブブランド、ユーザーとのタッチポイントとしている富士スピードウェイでの「BMW MOTORSPORT FESTIVAL」などについて紹介。

ビー・エム・ダブリュー株式会社 BMWブランド・マネジメント本部長 ミカエラ・キニガー氏

 キニガー氏は「コンパクトモデルの1シリーズは、お客さまにとってBMWブランドと初めて接点を持つモデルであり、初めての高級輸入車となる場合があります。お客さまが1シリーズを購入する理由というのは、BMWの走りを経験できるとともに、プレミアム感や安全性も備えているからです」と述べ、1シリーズのハイライトとして「エクステリアとインテリアの変更点」「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」「リバース・アシスト」について説明した。

 さらに、「まったく新しいシステム」というARBについて、「FFモデルでありながらFRのように“駆け抜ける歓び”を経験できるもの」と紹介。このARB技術によって、スリップを検知するとタイヤからエンジンコントロールユニットにこれまでより3倍速く信号が伝達され、例えばコーナリングやウェットコンディションでのトラクションが大きく改善されるとした。

1シリーズはこれまでグローバルで約250万台を販売し、そのうちの4%にあたる約10万台を日本で販売しているという
エクステリアデザインのハイライト
キニガー氏はデザインの特徴を実車を示しながら解説した
インテリアデザインのハイライト
3つの先進機能
1シリーズが搭載する運転支援技術
パワートレーンとシャシーのハイライト
「ARB」(タイヤスリップ・コントロール・システム)を採用することで、トラクションを大きく改善
エンジンラインアップ
M135i xDriveのみ直列4気筒DOHC 2.0リッター直噴エンジンを搭載
モデルラインアップと価格

 さらに、9月14日から全国4か所で開催される「VOGUE FASHION'S NIGHT OUT(FNO)」や、BMWとDEAN&DELUCAがコラボレーションした「BMW GROUP TERRACE」で新型1シリーズの特別展示を行なうことや、専用サイトからオンラインで申し込みができる、「オンライン・プレ・オーダー」を実施することを紹介した。

「オンライン・プレ・オーダー」や「BMW GROUP TERRACE」での特別展示を実施
コンパクトモデルの1シリーズは、BMWブランドと初めての接点となり得るモデルだという