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ケーニグセグ初の4名乗車「Gemera」はエンジン+3モーターで出力1270kW
0-100km/h加速は1.9秒、0-400km/h加速は20秒未満
2020年3月4日 17:39
- 2020年3月3日(現地時間)発表
ケーニグセグ・オートモーティブは3月3日(現地時間)、同社初の4人乗りモデルとして「Gemera」を発表した。同社では世界初の“メガGT”と紹介している。
Gemeraは機内持ち込み可能な手荷物を積めるスペースを持ち、大人4人が快適に乗ることができるGTカーで、300台限定で生産される。
ミッドシップに搭載されるエンジンは、ドライサンプ式の2.0リッター3気筒ツインターボエンジンを搭載。約70kgと軽量コンパクトでありながら、エンジン単体で450kW(600bhp)と600Nmのトルクを発生する。さらに後輪には左右それぞれに500bhp、1000Nmの電気モーターを1基ずつ、また、前輪に動力を与えるクランクシャフトには400bhp、500Nmの電気モーターを1基搭載し、エンジンと合わせた総出力は1270kW(1700bhp)、最大トルク3500Nmを発生。1850kgのボディと組み合わせ、0-100km/h加速は1.9秒を記録、20秒未満で400km/hまで加速するという。バッテリーには軽量な800V、1.5kWhバッテリーを搭載し、モーターだけで最大50kmの走行が可能。エンジンは最新の4気筒2.0リッターエンジンより15~20%燃費を改善することで、950kmの航続を可能とし、合計の航続可能距離は1000kmになる。また、エンジンは、通常のガソリンに加え第2世代エタノールやカーボンニュートラルメタノール、E85燃料なども利用できる。
後輪の個別の電動モーターにより、トルクのベクトル化とリバースが可能。 フロントアクスルにはオープンデフを持ち、各出力シャフトにウェットクラッチパックを備えることで、全輪でのトルクベクタリングを可能とした。 さらに独立した後輪ステアリングも備えており、最大限のトラクションと安全性を提供する。
シャシーはカーボンファイバーモノコックで、フロントおよびリアアルミニウムサブフレームを装備。調整可能で軽量な前後アンチロールバーを備え、油圧によって前後ともに車高調整可能としたことで、さまざまな道路環境に対応する。
Gemeraは、ラップアラウンド型のジェット戦闘機風のフロントガラス、隠されたAピラー、シンプルな形状、短いオーバーハング、大きなサイドエアインテークなどこれまでに登場したケーニグセグ特性を持ち、フロントデザインは、1996年からの初のケーニグセグプロトタイプであるケーニグセグCCに触発されている。
ワイドに開くフルレングスのケーニグセグ自動ツイストシンクロヘリックスアクチュエーションドア(KATSAD)を装備。 強力なカーボンモノコックによりBピラーレスで、大きなドアの開口部は、前席をスライドさせることなく後席へのアクセスを可能としている。