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富士急バス、航続距離250kmのBYD製EV大型バス3台を山梨県内初導入

3月16日から富士五湖エリアで運行開始

2020年3月13日 発表

富士急バスが3月16日から富士五湖エリアで順次運行を開始する大型ノンステップEV(電気自動車)バス

 富士急バスは3月13日、山梨県内で初めて大型ノンステップEV(電気自動車)バス3台を導入。富士五湖エリアで3月16日から順次運行を開始すると発表した。

 この導入は2013年に世界文化遺産として登録された富士山の環境保全に向けた取り組みの一環となっており、従来から使っているディーゼルエンジン車両と比べて走行時に排出ガスが発生せず、走行音も大幅に抑制できることが大きなメリット。

 また、国土交通省の「平成31年度地域交通グリーン化事業」に認定され、低公害車普及促進対策費補助金の交付を受けている。災害時にはEVバスが移動蓄電池として運用され、LED照明の点灯やスマートフォンなどの充電、休憩所確保などに活用し、地域住民や観光客を手助けする使命も担っている。

 導入されたEVバスは中国のBYD製。324kWhのバッテリーを搭載し、フル充電時の航続距離は250kmとなっているほか、4人家族の一般家庭で使う約4週間分の移動蓄電池としても利用できる。

 外観では環境に優しいEVバスだとひと目で分かるよう、コンセントとバスを組み合わせて「EV-BUS」の文字を入れたロゴマークをアイキャッチとして使用。ロゴマークから伸びた枝が富士山の緑に繋がることで「自然環境への配慮」「世界遺産・富士山の自然を守り続けていこうという決意」を表しているという。