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富士急行、20年ぶりの新造クルーズ船「イルドバカンス プレミア」を公開
3月19日から熱海~初島航路に就航開始
(2014/3/20 14:36)
富士急行は3月18日、新造クルーズ船「イルドバカンス プレミア」を公開した。同社としては20年振りの新造船で、3月19日から熱海~初島航路に就航する。往復利用料金は3月31日までは2340円。4月1日以降は2400円となる。
イルドバカンス プレミアは、全長43.0m、幅8.6m、総トン数271tのクルーズ船。エンジンには三菱重工製の堅型水冷4サイクルディーゼル機関「S12R-T2MTK」を搭載し、最大速力は16ノット(約30km/h)。定員は605名。運航は熱海~初島間に設定された1日往復9便のうち、既存の「イルドバカンス3世号」が4便、「イルドバカンス プレミア」が5便を担当。片道約25分で運航する。
外観は白を基調としており、船内は落ち着いた木目調で統一。バリアフリー設計にもなっており、車いすでそのまま乗り入れ可能なリフトやエレベーター、バリアフリートイレ、車いす用乗船スペースなどが用意されている。
船内は上から順に頂部甲板、船橋甲板、上甲板、上甲板下の4層構造。頂部甲板は船の屋上部で、天気がよければ開放感のある船旅が楽しめる。船橋甲板は乗客が最初に乗り込む甲板。カウンターテーブルなどが設置され、パーティなども可能な広めのスペースが確保されている。
上甲板はメインとなる客室で、海側の窓に向いて配置されているペアシートやボックス席、バリアフリー席、車いすスペースなどが用意されている。上甲板下も客室になっているが、こちらには窓などがなく、大型のシートと絨毯が敷かれた客室となる。
本船は定期便運航が終了する夕方以降は貸し切り運航にも対応。熱海では年間10回以上の海上花火大会が開催されていて、そうしたイベントなどでの需要にも期待しているという。