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新型サイバーナビでテレワーク、高速&ネット使い放題の最新サイバーナビは仕事もできるヤツだった

ラージサイズ 9V型の新型サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」に、スマートフォンをWi-Fi接続。下りはだいたい10~15Mbpsの速度を記録するネットワーク性能を持つ

 パイオニアがカロッツェリアの新型「サイバーナビ」に新たに搭載した機能として話題になっているのが「ドコモ イン カー コネクト」というコネクテッドサービス。この「ドコモ イン カー コネクト」は、NTTドコモがサイバーナビに提供したサービスで、4G LTE回線が容量無制限に使いたい放題というもの。

 これは2019年冬モデルの「AVIC-CQ910-DC」に代表されるネットワークスティック同梱モデル、もしくは「DC」が商品名に付かない非同梱モデルに別売のネットワークスティック「ND-DC3」を組み合わせた際に可能となり、サイバーナビをインターネットに接続することで、YouTubeなどネットのエンタテイメントコンテンツを見放題とするものだ。

 実際、サイバーナビのWebサイトでは「エンタテインメントにDRIVEしよう。」と大きく打ち出されており、そのメリットとして「サイバーナビなら定額で使いたい放題。通信量の多い映像や音楽、オンラインゲームでさえも、クルマの中で思う存分楽しめます。」と書かれている。

 この新型サイバーナビのすごいところは、そうしたインターネットコンテンツを無制限に楽しめるだけでなく、Wi-Fiアクセスポイントモードを持っていること。このWi-Fiアクセスポイントモードを持っていることにより、容量無制限のWi-Fiルーターとして活用できるのだ。

新型サイバーナビのメインは、高解像度版となった美しい地図と優秀なナビゲーション機能。エンタメ機能も抜群
新型サイバーナビのWi-Fi設定。アクセスポイントモードをONにすれば、PCやスマートフォン、モバイルゲーム機などをWi-Fi接続できる

ノートPCでテレワークできる速度、そしてVPN接続も可能

 現在、世の中は新型コロナウイルスの発生により、不要不急であれば自宅にいるよう自治体がメッセージを出しているところも多くなっているため、仕事はテレワーク推奨となり、PCで「Zoom」や「Google ハングアウト」「Microsoft Teams」を使っての会議が求められている。家であれば、そこそこの高速回線もあり、容量無制限の使い放題のためこれらの会議に耐えられるが、クルマで移動しなければ仕事などができない人もおり、そうした人は移動先から会議への参加が求められる場合がある。

 そうしたときに、スマートフォンなどが容量無制限の使いたい放題、さらにテザリング可能プランとなっていれば対応可能だが、それはなかなか高価な契約となっているので、いろいろ工夫した契約にしている人が多いのではないだろうか。その際に、「Zoom」や「Google ハングアウト」「Microsoft Teams」などを使ってがんがん会議となると、データ容量をどんどん使うためすぐに速度制限がかかることにもなり、実質的に使えない状態に追い込まれてしまう。

 ところが、新型サイバーナビ「AVIC-CQ910-DC」などでは、4G LTEの高速回線が容量無制限で、ノートPCでも使うことができる。今回、速度は分かりやすいようスマートフォンのアプリ「Speedtest」で計測してみたが、下りはだいたい10~15Mbps、上りは5Mbps~10Mbpsという結果になった。Pingも30ms~40msと優秀なので、ノートPCで行なう仕事においては不満を覚えることはないだろう。

新型サイバーナビのWi-FiアクセスポイントにノートPCを接続。ミーティングアプリを使って本社にいない本社スタッフと会議中

 実際に、クルマの中でノートPC 2台によるZoomミーティング、本社スタッフとの多人数Google ハングアウトなどを行なってみたが、回線が途切れまくるなどの状態は生じることはなかった。

 また、仕事でインターネット回線を使うには、VPN(Virtual Private Network)経由での接続が必須となる人も多いが、記者の使っているVPNにはとくに問題なく接続でき、社内システムにも入っていくことは可能だった。

 気になる接続台数については、ノートPC 2台、スマートフォン 2台の計4台までは確認。家族それぞれがノートPCで会話するという強者家族でない限り、問題は発生しないと思われる。

ネットコンテンツは、このメニューから楽しめる
SUPER GTは開催延期のためか、過去のレース映像が豊富に掲載されている
SUPER GTを主催するGTAの坂東親分(あ、会長ですね)のメッセージを聞きながら、仕事をがんばろうと思う
AmazonのFire TV Stickを別途購入しHDMI接続すれば、さらなる映像コンテンツが楽しめる(仕事のためのニュースもチェックできます)

 サイバーナビを購入する人の第1の目的はナビゲーションであり、第2は音楽や映像などのエンタテイメントだろう。地図の高解像度化、高音質なオーディオ性能&チューニング性能によるハイレベルなエンタメなど、新型サイバーナビには多くのセールスポイントがあるが、「ドコモ イン カー コネクト」はエンタメだけではなく、高速&容量制限なしという使い勝手のよさから、仕事にも便利に使える。自分のスマートフォンを新型サイバーナビにWi-Fi&USB接続しておけば、ギガも減らずに電池も充電できることから、安心して仕事に臨むことができる。

 クルマでどうしても仕事をしなければならない人、その際に大容量インターネット回線が必要となる人は、「AVIC-CQ910-DC/CL910-DC/CW910-DC/CZ910-DC」といった「ドコモ イン カー コネクト」が最初から利用可能(1年間の無償使用権付き)な新型サイバーナビを検討してみていただければと思う。