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パイオニア、カロッツェリアの2019 冬 新型「サイバーナビ」ミニレビュー
「docomo in Car Connect」でYouTubeを見てみた
2019年10月3日 12:32
パイオニアは10月2日、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)において、新型「サイバーナビ」を中心とした「2019 冬 カロッツェリア新商品発表会」を開催した。その内容については関連記事を参照していただきたいが、発表会終了後に短時間ではあるものの、実機に触れることができたのでミニレビューをお送りしたい。
ハードキーを廃止した新モデルの使い勝手は?
実機を見て感じたのは「スッキリしたな」という点。ハードキーを廃止して静電タッチとすることでフルフラット化したパネルは、やはりインパクトがある。操作できるボタンはトラックのアップ/ダウン、イジェクトボタンが廃止されてはいるものの、前者はボリューム部分をフリックすることで対応しているし、後者は光学ディスクの使用頻度が減っている現状では大きな問題にはならないだろう。物理ボタンが欲しい場合は同梱のスマートコマンダーを利用する手もある。ただ、ワイド2DIN対応モデル「AVIC-CW910」は、従来までボタンが配置されていたディスプレイ左右が単なる空間となってしまい、ちょっと寂しい感じを受けてしまう。
表示品質は楽ナビに続き、メニュー、地図画面ともHD化を果たしたのがトピック。高い解像度をフルに活かした地図表示は立体感があり、とても美しい仕上がりだ。もう1つ特筆したいのが地図操作のレスポンスで、従来モデルとはベツモノと言える滑らかさ。気持ちのイイ操作感が味わえる。解像度アップによるデータ量増加があってこのスピードというのはちょっと不思議に感じたので尋ねてみると、SoCは従来同様とのこと。ただし、メモリ容量アップやバス幅の拡大といったスペックアップに加え、多くの関係者による実機操作を反映した細かな表示タイミングなどのファインチューニングを行なったことが大きいという。新たに情報を地図左に常時表示するインフォガジェットも便利そうな印象を受けた。
さて、今回の目玉となる「docomo in Car Connect」。スピードに関しては試すことができなかったものの、ナビ本体でYouTubeを再生する分にはまったく問題のないレベル。4G LTE回線ならではのスピードが提供される。このバックボーンを利用してHDMI端子にAmazon Fire TV Stickを挿せば、プライムビデオやプライムミュージック(要契約)を車内で楽しむこともできてしまう。さらに、アクセスポイントモードも用意されており、タブレットなどを最大5台接続することが可能。これが容量、速度ともに制限なしで使え、365日プランなら1万2000円(1日あたり33円!)はまさに破格の料金設定と言える。レジャーはもちろん、仕事でクルマを使うなんてユーザーならすぐにモトを取ることができそうだ。