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小林可夢偉も来た「2019夏 カロッツェリア新商品発表会」レポート
新型「楽ナビ」やドラレコなどを紹介
2019年4月16日 15:11
- 2019年4月15日 開催
パイオニアは4月15日、ナビゲーションを中心とした「2019夏 カロッツェリア新商品発表会」をベルサール神保町アネックス(東京都千代田区)で開催した。今回発表されたのは、同社のボリュームゾーンを支える「楽ナビ」6機種を筆頭にプライベートモニター、ドライブレコーダー、メインユニットやスピーカーといったオーディオ製品など。
発表会ではまず、パイオニア販売 代表取締役 蒲生宣親氏が登壇。蒲生氏は1990年に世界初市販GPSカーナビゲーションを発売して以来「パイオニア発の技術で先進のカーライフを創造し続けてきた」と前置きした上で、高額商品だったカーナビ界に一石を投じたのが1998年に発売した楽ナビだったと紹介。上位モデル「サイバーナビ」に搭載されている先進機能と使いやすさを手頃な価格で両立することで、「高性能で使いやすいカーナビとして多くのお客さまから信頼と支持をいただいてきた」と振り返るとともに、20年以上に渡るロングセラーにより2019年には累計販売500万台を突破すると述べた。
そして新しい楽ナビは「高性能を使いやすくというコンセプトはそのままにカロッツェリア史上最高画質、新世代の操作系でカーナビゲーションの新たな価値を提供する」ことで、「これぞ楽ナビという便利さと楽しさを必ずやご体感いただけるものと思っている」と自信を見せた。また、ドライブレコーダーについては「安心安全に対するドライバーの意識や考え方が一変」していることから、「クルマを知り尽くしたカロッツェリアならではの新しい価値提案で本格参入していく」と述べ、冒頭のあいさつを締めくくった。
続いて企画担当としてパイオニア 市販事業部 事業企画部 市販企画部 部長 山下元之氏が登壇し、新商品の概要を説明した。
まず、カーナビ市場について「下火のように言われているが市販カーナビは上昇トレンド」「7~8万円がボリュームゾーン」であるとし、そこに5年ぶりにフルモデルチェンジとなる楽ナビを投入すると説明。楽ナビの基本コンセプトとなっている「高性能」「使いやすさ」を踏襲しつつ、「クラスを超えた高画質、革新的なユーザーインターフェイスにより、高性能で使いやすいという2つのバリューを実現」「これからのカーナビの新しいスタンダードを楽ナビが築いていく」と述べた。
新しい楽ナビのテクノロジー面では「HDパネル」「画質チューニング」「HDMI入出力」と3つの要素を挙げた。従来の2.4倍の高解像度化を実現するとともにIPS方式の採用により視野角が格段に向上しており、これに合わせて表示要素を一新。メニューや地図をドットバイドット表示としたほか、フォントやアイコンもデザインを変更することで「パッと見たときの見やすさが向上」しているとした。また、HDMIについては出力だけでなく入力も備えることで、スマートフォンやプライベートモニターを使用し、前席でも後席でも映像が楽しめると説明した。
「従来から使いやすいをテーマに開発してきた」というユーザーインターフェースには、誰もが使いやすいをテーマに一新した「ターゲットインターフェース」を採用。中央にAVソース、左側にフリック操作でソース選択、右側にナビメニュー3つを並べることで非常に直感的に扱える「おすすめモード」と、大きなメニュー要素4つで構成する「カンタンモード」を搭載し、好みに応じて選択可能とした。特に後者は案内の音声、地図の文字が少し大きめに表示されるなど、「誰もが使いこなせるインターフェース構成を採っている」と紹介した。
そのほかにも新東名高速道路、新名神高速道路の開通を収録した最新地図の採用、映像だけでなく音声も前後席で別々なものを再生可能なリアエンターテインメント、サイバーナビで培ったノウハウを活かしてクラス最高の音質を実現するとともに、車種専用のエキスパートチューニングを収録したSDメモリーカードを提供するなど、「クラスを圧倒的に超えた楽ナビを皆さんにご体験いただきたい」と自信を見せた。
ドライブレコーダーについては、「運転中の安心を提供するだけでなく、24時間365日お客さまの安心を実現するようなバリューを提供したい」とし、ラインアップを拡充するなど「本気でドライブレコーダーの市場に参入」すると説明。ソニー製CMOSセンサー「STARVIS」を採用することで実現した「暗闇に強い“ナイトサイト”」、クルマから離れているときの安心を提供する「24時間365日駐車監視」、2カメラタイプなど「豊富なラインアップ」の3つのポイントを挙げ、「今までにない安心感をカロッツェリアのドライブレコーダーが提供していく」とした。
そのほか、「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応したディスプレイオーディオ、「スマートフォンリンク」に対応した1DINメインユニット、より多くの車種に取り付け可能としたプライベートモニターなどを紹介した。
小林可夢偉選手によるトークショーも
発表会終盤には小林可夢偉選手によるトークショーが実施された。冒頭、この1月に開催されフェルナンド・アロンソ選手らとともに見事優勝を果たしたたデイトナ24時間レースに触れ、「夜中の3時に名前も聞いたことのないアメリカ人から電話でオファーがあった」と明かすとともに、「寝ぼけていてとりあえず“いいよ”と言ってしまったけれど、後で詳細を調べたら強いチームでよかった」とホンネトークが飛び出す場面も。
発表会より前に画面を見ていたという新しい楽ナビは「見たら驚くと思います」と言い、「ホントにこんなにキレイなんですか、プリントしたんじゃないんですか」と驚くぐらいで、「見ただけでちょっとビックリしました」とコメント。また、地図データが新しく、開通したばかりの新東名や新名神が収録されていることについても、「自分のクルマはまだアップデートされていなくて(新しい道路ができているのを)看板で見つけた」といったエピソードも語った。