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最新サイバーナビにも触れたパイオニアのサーキットイベント「カロッツェリア ドライビング エクスペリエンス 2019」レポート

小林可夢偉選手のトークショー&同乗走行も

2019年10月14日 実施

パイオニアが富士スピードウェイにおいてユーザー向けのサーキットイベント「カロッツェリア ドライビング エクスペリエンス 2019」を開催。小林可夢偉選手のドライブする車両を愛車からサーキットサファリのような状態で見ることもできた

 パイオニアは10月14日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)において「カロッツェリア ドライビング エクスペリエンス 2019」を開催した。このイベントは、同社製カーナビゲーションを使用しているユーザー向けとなっており、自分の愛車でサーキット走行が可能なほか、ゲストとしてレーサーの小林可夢偉選手が招かれ、トークショーや同乗走行なども楽しめるというもの。告知から実施まで約1か月とあまり余裕のない日程となっていたものの、応募総数はなんと1251組! 募集人数は60組に限定されていたため、競争率20倍あまりとなかなかに狭き門となった。

パドックビル内クリスタルルームに会場を用意
発表されたばかりの新型サイバーナビなどの実機を配置
記念撮影用のパネル
レーシングスーツ
ファミリーに大人気だった
銅メッキシャーシを採用した音質重視のサイバーナビ「Xシリーズ」
楽ナビ
同社のコンテンツ「カーライフにスパイスを」を紹介。イベント後半には当日のインカー映像が流れていた
オンライン機能は子供たちに大人気
塗り絵コーナーも用意されていた
ケータリングも
走行時に乗車できるのはドライバーのみなので同行者は会場から観戦
お土産も用意されていた

 イベント当日は台風一過とはいかず雨模様。加えて交通網に影響も残る中、52組117名が富士スピードウェイに集まった。パドックビルが停電するアクシデントがあったものの、ほぼ定刻でのスタートとなった開会式では、パイオニア販売 経営統括部 プロモーション課 課長 中村真也氏が登壇。参加したユーザーをはじめ同社がサポートをしているチームKCMGと小林可夢偉選手にも感謝を述べるとともに、「今日1日、安全第一で楽しんでいただきたい」とあいさつした。

パイオニア販売株式会社 経営統括部 プロモーション課 課長 中村真也氏

 続いて小林可夢偉選手が登壇。のっけから「皆さんは(今回参加することができ)運がいいと言うことを聞きました。僕のレースは日ごろあまり運がよくないのですが」と、可夢偉選手らしさ満点のあいさつをしつつ、「皆さんの運をもらいながら1日楽しんで走りたい」と述べた。

小林可夢偉選手

 その後、部屋を移動してドライバーブリーフィングを実施。最初に担当者がサーキット走行の有無を尋ねると、意外にもほとんどの参加者が初めてという回答。それを踏まえて「サーキット内で起きたアクシデントは自責他責を問わず自己責任」であることや、ポストから出されるフラッグについての説明が行なわれた。可夢偉選手からは走り方や注意点のレクチャー。レインコンディションということもあり、縁石の使い方や川のできる場所など、細かなアドバイスが送られた。

ドライバーブリーフィング
フラッグの説明
「ここに川ができます」などコースを説明
可夢偉選手が駆るインタープロト車両の同乗走行抽選も行なわれた

 サーキット走行は車種や経験などにより3組に分けられ、セーフティーカー先導によるインスタレーションラップの後、各組15分の走行枠が2セット設けられた。こうしたイベントの場合、先導車について走るだけ、なんてことが多いが、なんと今回は自由に走ってOK。しかも、1枠には20台程度しかアサインされていないという大盤振る舞い。加えて、合間には可夢偉選手が同乗走行を行なうインタープロト車両「kuruma」が、間を縫って走って行くというオマケ付。レース時に行なわれるイベントでは、バスの車内からそういった体験ができる「サーキットサファリ」が用意されていることが多いけれど、こちらは自分が運転するクルマの中から見ることができるのだから、なんとも羨ましい限りだ。

インタープロト車両「kuruma」。インタープロト本戦では福住二嶺選手がドライブしている
ドライブレコーダーを搭載。この映像は同社のイベント紹介ページで公開されるという
可夢偉選手にとっては昨年スポット参戦したもののあまり乗る機会がないマシンだ
エンジンルームをチェックする姿も
中村氏も同乗
こちらはラッキーな参加者。「凄かったです」
ピットから発進! なんて機会はなかなかない
ピット内ではオーディオの試聴が可能だった
サーキット走行はあいにくの天候
ピット前。一般のスポーツ走行がキャンセルとなったためほぼ貸切状態
ウェットながら容赦のない走り
同乗者は楽しそう
コースインを待つ参加者の横を走り抜けていく
参加車両はミニバンからスポーツカーまでさまざま

 走行会終了後は可夢偉選手によるトークショーが行なわれた。carrozzeria Team KCMGとして参戦している全日本スーパーフォーミュラでは、これまでの6戦を振り返って「2位ばっかりですね」「すごく運に見放された」と言いつつ、「チームが強くなったのを実感するし、最終戦前ですけれども一応チャンピオンの目もある」と前向きなコメント。チームの雰囲気に話が及ぶと、なぜか松田次生監督のマニア振りに話が脱線。自身とはキャラクターが正反対ながら「バランスは取れているんじゃないか」と話した。

 クルマでの移動が多いことから、「最近のナビは音がいいので、音のよさを体感して、プラスアルファでスピーカーをちょっと触って音が変化するのを楽しんでいる」とした可夢偉選手。新型サイバーナビにも「YouTubeが見れたり、Netflixが見れたり、これは分かりやすい」と注目。また、Wi-Fiスポットになることから「キャンプに行く人もこれがあればパケットを気にせずに使えるのでありがたい」とキャンプ好きらしいコメントも。

 最後に「クルマを運転するのは余裕があればあるほど楽しめる」「サーキットへ来て、もうちょっと次元の高い速度で走るということは、一般道で走る上で余裕を持って走ることに繋がる」「リラックスしてクルマを運転できたり、楽しんで運転できたり、ぜひこれからも機会があればサーキットにクルマを走らせに来てほしい」とまとめつつ、「皆さんがカロッツェリアのナビを買っていただけると、第2弾、第3弾とできるかもしれない」とアピール。10月26~27日に鈴鹿サーキットで行なわれるスーパーフォーミュラ最終戦は「ここでしっかり結果を残したい。チームともミーディングをしながら、最終戦に向けてしっかり準備をしていきたい。ぜひ、皆さんも鈴鹿サーキットに来てほしい」と締めくくった。

30分ほど行なわれたトークショーでは話が脱線しまくり
最後にサイン入りヘルメットをかけたじゃんけん大会を実施。「じゃんけん強いですよ」と可夢偉選手が言うとおり、なかなか参加者が勝つことができなかった