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メルセデス・ベンツ、新型コンパクトSUV「GLA」発表。「GLA 200 d 4MATIC」の価格502万円

直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボエンジン搭載

2020年6月25日 発表

502万円

 メルセデス・ベンツ日本は6月24日、コンパクトSUVの新型「GLA」を発表、同日より予約注文受付を開始すると発表した。日本に導入されるのは直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボの「GLA 200 d 4MATIC 」で、価格は502万円。納車は7月ごろを予定している。

 新型GLAは、2014年に発表された初代モデルから、初めてフルモデルチェンジを受けた2代目モデル。コンパクトなボディにメルセデス・ベンツのSUV技術を凝縮させつつ、都市での日常生活にも適したスタイリッシュでオールラウンドなコンパクトSUVと位置付けられるモデル。

 GLA 200 d 4MATICのパワートレーンは、最高出力150PS(110kW)、最大トルク320Nmを発生する直列4気筒2.0リッターターボディーゼルエンジンを搭載。トランスミッションは新開発の8速DCT「8G-DCT」、駆動方式は4WDシステム「4MATIC」を採用する。

最高出力150PS(110kW)、最大トルク320Nmを発生する直列4気筒2.0リッターターボディーゼルエンジン
シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックを採用。シリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製とする一方でピストンはスチール製とし、熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上摩擦を低減。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDER摩擦低減加工を施した

 新型GLAは最低地上高が約200mmと通常の乗用車より高く設定され、悪路走破性だけではなく、街中での段差などにも気を遣わず運転することができ、安心してドライブを楽しむことができるという。

 新型GLAに採用される4WDシステム「4MATIC」は、ドライバーがダイナミックセレクトのスイッチを操作することで、基本の前後トルク配分比を変化させることが可能。四輪駆動クラッチを制御する特性マップは3つあり、ドライブモード「ECO/コンフォート」で80:20、「スポーツ」では70:30となり、一方、オフロード走行では、四輪駆動クラッチがセンターディファレンシャルロックのように働き、基本トルク配分は均等に50:50となる。

 どのモードにおいても路面状況に応じて連続的にトルク配分比を変化させることで、常に最適な駆動力の伝達を可能にし、オンロードでの安定性や効率性とオフロードでの走破性を高次元で両立させたとしている。

 さらに、急なオフロードの下り坂を2km/h~18km/hの間で事前に設定した一定の速度で降りることができるDSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)も装備された。

スタイリッシュなSUVを表現

 新型GLAの外装デザインは、前後のオーバーハングを短くするとともに、クーペのようなスタイリッシュな曲線を用いていることを特徴としている。

 フロントはクローム仕上げで力強いデザインのアンダーガードと2本のパワードームを備えたボンネットがSUVとしての存在感とパワーを表現。ラジエーターグリル内には、メルセデス・ベンツのSUVに共通する特徴的なデザインのルーバーが装備され、新型GLAがメルセデス・ベンツのSUVファミリーの一員であることを表現。ヘッドライトは、クーペのように上下方向に薄く、シャープで抑揚の効いたデザインを採用して、GLAのスタイリッシュさを演出する。

フロントからリアにかけてボディの下部を飛び石などから守るプロテクターを装備してSUVらしさを表現
「スタイリッシュなSUV」の特徴を表現するため、フロントフェンダーからリアフェンダー、リアのコンビネーションランプへと回り込む面の張りが強調された力強いショルダー部、クーペのようにリアにむかってなだらかに下降していくルーフライン、上下方向にスリムなサイドウインドウを採用

 AMGラインを選択した場合では、ラジエーターグリルは下部が広がる台形となり、ダイヤモンドパターンにクローム仕上げが施され、さらにバンパー下部左右に2本のフィンが配置されるなど、スポーティさを強調するデザインとした。

 インテリアでは従来型と比較して広い室内を実現。運転席と助手席の着座位置は従来型より97mm高くなり、Aクラスとの比較でも140mm、Bクラスに対しては52mm高くなることにより、全方位の視認性が向上して運転しやすさや乗降性を向上させた。

センターコンソールにあるダイナミックセレクトのスイッチで「オフロード」を選択すると、トルク配分やABSのマネジメントにより、悪路走破性を高めるとともに、マルチビームLEDヘッドライトが車両の直前部を広く明るく照らすモードとなり障害物を発見しやすくする

 後席は60:40分割の前後スライド、40:20:40分割可倒式のバックレストを採用。レッグスペースは標準状態で従来型より116mm広くなり、前後方向のゆとりを向上。さらに、140mm調整が可能な前後スライド機構を備えており、後ろにスライドさせてレッグスペースを提供、前にスライドさせて積載性を向上させたりすることが可能。さらに、40:20:40分割可倒式のバックレストの角度は7段階の調整が可能。

サイドシルまでを覆うドアにより乗り降りがしやすいだけでなく、ドア開口部や乗員の衣服が汚れるのを防ぐとともに、側面衝突時の保護性能を高めた
後席空間

 テールゲートは「EASY-PACK自動開閉式テールゲート」を標準採用して、開閉時の利便性を向上。足をリアバンパー下部に差し入れるだけで開閉したり、リモコンキーやテールゲートのボタンを押すことで開閉することができる。

ラゲッジスペース

「Sクラス」と同等の最新の安全運転支援システムや対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用

メルセデス・ベンツの対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載

 そのほか、新型GLAでは「Sクラス」と同等の最新の安全運転支援システムや、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」が採用された。

 MBUXに採用された音声認識機能は、ユーザーによる発言を車載コンピューターとクラウドの両方でデータを評価してそれぞれ応答を送り、システムはどちらの応答がより確かな情報かを判断して数秒以内に反応する。こうしたハイブリッド方式とした結果、MBUXではインターネットに接続しない状態でも応答できるシステムとしている。

 また、スマートフォンのコネクティビティ関連機能も拡張されており、Qi規格対応機種の携帯電話を無線充電する「ワイヤレスチャージング機能」を前席に全車標準装備している。