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BMW、新型EV「iX3」世界初公開。2020年後半に中国へ市場導入

航続距離最大460kmのSUV

2020年7月9日(現地時間) 発表

BMWブランド初の新型EV(電気自動車)「iX3」

 BMWは7月14日(現地時間)、新型EV(電気自動車)「iX3」を世界初公開した。iX3は中国で生産されるSUVタイプのEVとなり、市場投入は2020年後半に中国で開始される。

 iX3はBMW iブランドのEVに続く、BMWブランド初となるEV。iX3には、2021年以降に登場するEVモデル「i4」「iNEXT」でも使用される第5世代のBMW eDriveテクノロジーが採用された。

 新設計の第5世代BMW eDriveでは、最高出力210kW/286HP、最大トルク400Nmを発生する電気モーターを搭載。80kWhの容量を備えたバッテリーにより、WLTPテストサイクルで最大460kmの航続距離を実現する。

 パフォーマンスでは、0-100km/h加速6.8秒、最高速は180km/h(電子リミッター作動)を達成。

iX3には、最新のBMWオペレーティングシステム7が搭載され、これにより安全な無線アップデートが可能になり、システムは常に最新の状態になるという

 iX3はSUVモデル「X3」をベースにしたEVとなり、第5世代のBMW eDriveテクノロジーでは、機器の省スペース化やモジュール設計など、さまざまな派生車両に電動パワートレーンコンポーネントを設置する柔軟性が追加されている。

デジタルプレスカンファレンスに出演したBMW AG 会長のOliver Zipse氏

 同日デジタルプレスカンファレンスに出演したBMW AG 会長のOliver Zipse氏は、iX3の導入によりX3においてはガソリンモデル、ディーゼルモデル、PHV(プラグインハイブリッド)モデル、EVモデルといったパワートレーンを選択できるようになったことを強調。

X3においてガソリンモデル、ディーゼルモデル、PHV(プラグインハイブリッド)モデル、EVモデルといったパワートレーンを選択できるようになった

 BMWでは、幅広い電動化モデルを提供するとともに従来のエンジン効率を向上させるなど2020年だけでもCO2排出量を20%以上削減。ヨーロッパにおいては、2021年にBMWのラインアップの25%が電動化モデルとなり、2025年には33%に達し、そして2030年には50%が電動化モデルになるとの見通しを示した。