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トヨタとパナソニックの合弁会社プライム プラネット エナジー&ソリューションズがハイブリッド車向け角形リチウムイオン電池の生産を新たに徳島県で開始

2022年から順次生産を拡大し、約50万台/年の生産を見込む

2020年10月6日 発表

 プライム プラネット エナジー&ソリューションズは10月6日、ハイブリッド車の車載用角形リチウムイオン電池の生産を新たに徳島県で開始することを決定したと発表した。

 これは、パナソニック インダストリアルソリューションズ社 エナジーソリューション事業部の徳島工場建物で場所を借り受け、当該電池の生産ラインを新設するというもの。今後、2022年から順次生産を拡大し、年間約50万台のハイブリッド車用角形リチウムイオン電池を生産する予定。

 プライム プラネット エナジー&ソリューションズは2017年12月にトヨタ自動車とパナソニックが、電動車の中核となる車載用電池のさらなる進化、および安定供給を実現することを目的に協業検討を開始。2020年4月に車載用角形電池の合弁会社として操業を開始した。出資比率はトヨタが51%、パナソニックが49%。主な事業内容は車載用角形リチウムイオン電池の開発・製造・販売、全固体電池その他の次世代電池開発で、従業員数は約5600人(中国子会社含む)。

「地球温暖化」「大気汚染」といった環境問題の解決に向けて、自動車の電動化は必要不可欠であり、世界の電動車市場は今後も拡大が見込まれているといい、ハイブリッド車に必要な車載用角形リチウムイオン電池の需要増加に対応するため、生産能力の拡大を図っていくとした。

新設する徳島生産ラインの概要

所在地:徳島県板野郡松茂町豊久字豊久開拓139-32(パナソニック株式会社インダストリアルソリューションズ社 エナジーソリューション事業部 徳島工場内の場所を賃借)
生産品目:ハイブリッド車用角形リチウムイオン電池
生産開始時期:2022年(予定)から順次生産拡大
生産能力:ハイブリッド車約50万台/年相当となる見込み